旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

最近のE&G

2012年08月17日 | その他
 とても久しぶりにブログを更新してみる気になりました。この間、いろいろな人から”どうしてる?””更新は?”とか、あるいは"3月の第5回スーパーカブでタイのツアーレポートは?"と時々思い出したように心配のメールをいただいたり、催促のメールをいただいたり、電話で話したついでに言われたりしたのですが、自分自身が一向、更新する気持ちを持てないのですから仕方ありません。

 それでも、最近も今までと変わらず生きています。自分自身としての大きな変化は、都心へ通勤をしなくなった事もあり、バイクに乗る機会がめっきり少なくなり、なおかつ他の仕事(介護関連やもろもろ)に一時的に気合を入れていたりして、気がそれていたというのもありますが、それよりなにより、いろいろなシガラミからある意味解放され、ちょっぴり経済的な逼迫からも解放されて、でも時間的余裕は消滅したというのが最近の実情かもしれません。

 一昨日まで四国の四万十川をキャンプしながらカヌーで旅して来ました。一緒に旅した人たちも楽しい人たちで、もともとアウトドアが好きな私(山岳部に所属していたこともあります)にとっては何とも気持ち良い数日間でありました。6月、7月には那珂川をやはりカヌーとキャンプで旅する機会があり、ここ数年バイクに乗る機会がタイでのスーパーカブのみとなっている私にとってはもはやカヌーの方がより多く乗る乗り物と化しています。

 四万十川から帰って、テントなどの装備を干して片付けながら、痛んだ装備の補修をしたり、壊れたものを買い替える計画を立てたりしながら、今度は一人で釣りでもしながらのんびりキャンプしようかとか、そんな事を考える不埒な自由を手に入れたのも、いろいろなシガラミが消滅し(てしまい)、一人暮らしとなった気楽さというものなのかもしれないと、少し寂しくもあり、またやはり自由を謳歌する気持ちでもあり、まあ、それが自分の今の姿なんだななどと感傷に浸ったりもするわけです。

 特に旅の後始末(今回の場合は四万十川)をしていると、次の旅への思いが高まってくるもの。そんな中、自分が次にやりたいことがなんとなく自分の中に形を成してきた気がしてきたのであります。

 数年前まで自分にとって、バイクはきっと死ぬまで付き合う相棒だと思っていました。ところが今、自分にとっては移動手段は自転車か4輪車がほとんど。バイクは車検と保険が切れたまま。その事を意識する日すらあまり多くありません。それじゃあ、車や自転車で旅する気になるかというと、確かに車でどこかへ出かけて気ままにキャンプでもしてみようかと考えることはありますが、それが真に自分がやりたい事とは少し違うようです。カヌーの旅も大好きですが、これからも続けたいことではあっても自分がやりたい事とはやはり少し違います。本当にやりたいのは、デイパックに最低限のものを詰め込んで、適当にどこかへ出かけたいという10代、20代の頃の気持ち。そんなシンプルな気持ちに立ち返った自分に気づかされたのであります。

私にとって、Easy rider のピーターフォンダのように何もかも投げ出して旅に出るのはまだしばらく先の事となるでしょうが、その気持ちで楽しめるのは秋のスーパーカブで旅するタイ北部”。そう考えるとこの仕事の幸運な部分に感謝です。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿