海辺の町から

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背高泡立草

2020-02-20 14:51:30 | 日記
ひな壇に立つ当地は不便さから車道に近い場所へと下りて
残された家は空き家となり 我が家も二軒空き家となっている。
住む人の絶えた家には草が蔓延り 春の訪れと共に草の勢いは増し
背高泡立草に成ると人間の背丈程になる。
空き家の朽ちるのは早く
家族の営みはこの中には在り 歴史を刻んだ人は今は無く
便利さを求めて田舎をあとにした人々は
懐かしさは有っても住もうとはしない 其れが現実です。

芥川賞の 背高泡立草 を読んだ。
使われなくなった納屋の周りの草刈りのため島を離れた主人公が
親族と共に九州の島に集う。
刈っては生える草刈りの意味を見いだせずにいる。
島に住む祖母が納屋を草で蔓延らせてはいけないと 共に一族の歴史を埋没させないために
生えた草が親族を集わせてくれていると。
 
当地も背高泡立草状態
法事を兼ねた草刈りに集う人は希で
墓守も無く寂しい侘しい空き家もある。
我が家も果たして五十年先百年先どうなっているか分からない。
背高泡立草で覆われているのだろうか。

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