初心者は株を買うな!(日経プレミアシリーズ)内藤 忍日本経済新聞出版社このアイテムの詳細を見る |
今回の出張に携帯しようと思っていたのだけど、本屋で見つからなかった。
まだ出てないのかなぁと思っていたのだが、宇都宮の紀伊國屋をぶらぶらしてたら新書コーナーにあった。
ちゃんと調べとけばすぐわかったのに。反省。
中身は特に目新しくなくて、これまでの投資に関する見解を新書にまとめたもの。
初心者は株を買うな→個別銘柄は初心者にはわからんから買うな→投資信託を買いなさい。→インデックス投信を、可能な範囲で、出来るだけ低いコストで、時間を分散して、資産クラスを分散して(日本株とか外国株とか債券とか…)、そして長期で、ってな具合。
最近は内藤さんとか竹川美奈子さんとか勝間和代さんとか(影響力では今やっぱり勝間さんか。僕が特に好きなのは内藤さんと北村慶さんかな)の啓蒙でインデックス運用が投資家一般にも広まりつつある。
でもまぁ僕を含む投資を考える多くの人が、短期でたくさん儲かりたいという希望というか欲望を持っているわけで、そういった部分をあおるような本も一時に比べて減ってはきているけど、無くなったわけではない。
そういった現状で内容云々とは別の角度からの本書刊行の意義を論じたエントリが↓
「悲しいけど、これ戦争なのよね」(rennyの備忘録)
実際、長期のインデックス運用については、どの本もほとんど同じような内容で、なかなか差別化は難しい。いくらか相場も戻りつつあって、かつてのような総悲観論が後退し、景気のいい本(10万が1億に増えるみたな)が増えてくることも予想される。そんなとき、本書のような本格派はやはり必要なわけです。
猫屋敷さんに負けずにがんばります。