電脳馬牧場-Electric Ranch

カタログ人間による本,映画,ジャズ,古本屋巡り,ニュース拾い

奥田英朗「空中ブランコ」(文藝春秋・2004年)読了!

2005-03-30 21:20:34 | 読了日記


さて、「イン・ザ・プール」の続編。こちらも前作と同じく、悩みを抱える登場人物たちがキテレツ精神科医伊良部一郎に癒され、日常に戻っていくというパターンの連作集。
第三話「義父のズラ」が笑える。これは確かに笑いを堪えた。

マンネリと言えないことはないけど、面白いのでOK。
マユミちゃんが「ロッキンオン」の愛読者であることが判明!

奥田英朗「イン・ザ・プール」(文藝春秋・2002年)読了!

2005-03-30 20:03:00 | 読了日記


いや、10人が10人大絶賛。すっごい楽しみにしてた。
けどさ。いや、たしかに面白いよ。主人公の精神科医伊良部一郎と不良看護婦マユミちゃん。かなりキャラ立ってて素敵。
でも、笑いこらえるのが大変ってほどはないんだよね、残念ながら。

神経症を抱えた登場人物たちが、ヘンテコ精神科医伊良部につき合わされていくうちに、次第に癒されていくというのが、基本パターンの連作もの。
登場人物たちの悩みも、水泳依存症だったり、持続勃起症といった変なものから、ケータイ依存症などの社会風刺的なものまで様々。

ハッピーエンドの短編集ってのはよくあるのかもしれないけど、悩み自体の面白さとそれを自然体+ビタミン注射で治しちゃう伊良部の面白さが魅力です。

L.レッシグ「Free culture」(翔泳社・2004年)読了!

2005-03-29 20:26:05 | 読了日記


本書におけるレッシグの主張は明快。「著作権のいたずらな拡大は、現代の(そして未来の)文化活動に悪影響を及ぼす」ということ。
アメリカに、俗に「ミッキーマウス延命法(保護法)」と呼ばれる法律がある。ミッキーマウスの著作権が切れる直前に、75年から95年(企業の場合)に延長を認められた著作権法を指している。これにレッシグは反対した。

けど、レッシグはディズニーにミッキーマウスの著作権を放棄しろといっているわけではない(もちろん、放棄してくれてかまわないだろうけど)。未だにお金になる権利についてはそのままでいい。でも、それ以外の著作物、今では誰も見向きもしなくなった作品、あるいは世の中に出すにはコストがかかりすぎる作品については、コモンズ(共有地)に入れてしまえ、そして誰もが使えるようにしろ、といっているに過ぎない。

インターネット技術、というか通信速度が格段にスピードアップして僕らは音楽や画像、そしてテキストも(時には映画も)、法的にはともかく、共有したり、カット&ペーストでいとも簡単にコピーしたりできるようになった。こうした状況は、利権を持つクリエーターや企業にとっては確かに脅威だ。

ただ、これまでの文化は、それ以前の文化が生み出してきた創造物を取り込み、アレンジして創られてきた(それはディズニーもそうだ)。ところが、今のように何でもかんでも著作権を与えて、それを期限が近づくと延長するということの繰り返しでは、いつまでたっても過去の創造物を現代のクリエーターたちは利用することができない(ディズニーはやれたのに!)。

それはまずいんじゃないの?という認識からレッシグは著作権の延長に反対する裁判を擁護する(残念ながらこの裁判は負けてしまったが)。そしてさらにクリエイティブ・コモンズという活動を始めた。

レッシグ教授の文化解放運動に注目せよ!


<関連サイト>
  クリエイティブ・コモンズ

ローレンス・レッシグblog


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隠し砦の三悪人(東宝・1958年)

2005-03-24 23:15:29 | 映画・ドラマ
単純明快、痛快娯楽大作。
この作品の影響を受けたジョージ・ルーカスが、「スターウォーズ」に引用しまくったという話はもうよく知られた話で、細かいところは岡田斗司夫「オタク学入門」(太田出版・1996年・リンク先は文庫版)などをご参照あれ。

姫を助けて亡命するだけの話。
スターウォーズもそうだけど、どうってことない話なのになぜか面白い(多分誰かがきちんと説明しているでしょう)。
敵将田所兵衛との一騎打ちシーンはちょっと冗長でイマイチだと思うのだけど、その前の馬で追いかけるシーンはやっぱり格好いいのだ(が、これはさっさと終わってしまう)。

この娯楽大作を引用して、もっと影響力の強い娯楽大作をつくったルーカスはえらい。
そんな引用元を作った黒澤明もかなりえらいと思うよ。いうまでもないけど。

そしてこの映画の火祭りシーンは北野武の「座頭市」に引用され(?)、きちんと日本の映画にも引き継がれているのだ。


関連リンク
日本映画データベース隠し砦の三悪人
◆Ahaha堂おばはん本舗◆「隠し砦の三悪人」

宮崎探訪&今日の獲物

2005-03-22 23:53:00 | 古本・今日の獲物
会社の同僚と宮崎にチキン南蛮を食べに行く。
おぐら本店は2回目だけど今回も気持ち悪くなった。瀬頭店ではこんなことないのになぁ。
タルタルの違いか。
お土産はお菓子の日高の「なんじゃこら大福」。「なんじゃこら」シリーズは「苺、栗、クリームチーズ」が入ってる。ヘビーです。「宮崎バナーナ」はなくなったのかな。パクリ度が高すぎたか。

せっかくだからと古本屋による。友達は柴田淳のCDがないと怒ってた(笑)。
メジャーでもマイナーでもないのが災いしているな。

ブックオフ宮崎清武店
初めて。比較的新しいお店。
中型だけど、単行本がそれほどでもない。
獲物なし。

ブックオフ宮崎駅東口店
ここまで来たからと無理矢理購入。
以下獲物。

消された科学史(みすずライブラリー)
ジョナサン・ミラーほか〔著〕・渡辺政隆訳・大木奈保子訳

オリヴァー・サックスほか「消された科学史」(みすず書房・1997年)→1150円
どうかなぁ。教養ってやつ?


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3/20の獲物

2005-03-21 00:58:24 | 古本・今日の獲物
ブックオフ国分店
なんか空くじなしの福引きをやってた。800円で1回(ブックオフが800店を突破したそうな)みたいなので、鐘ならしてもらえず。
以下獲物。

イン・ザ・プール奥田英朗著


奥田英朗「イン・ザ・プール」(文藝春秋・2002年)→650円
変人精神科医伊良部一郎シリーズの第一弾。二作目の「空中ブランコ」が直木賞を受賞している。
爆笑できるらしい。楽しみだす。
はやいとこレッシグを読み終えて、こいつに取りかかろう。

明日は宮崎にチキン南蛮を食べに行くのでついでにいくつかブックオフ回りたいなぁ。

パナソニックもipod?

2005-03-18 02:21:37 | ネット・テクノロジー
SDがないAV機器は皆無に - 松下、「オンガクを変える」D-snap Audio発表 (MYCOM PC WEB) - goo ニュース

小さいなぁ。ミラーデザインはそこそこ格好いいけど。
でも媒体になるSDカードは値段が下がってきたとはいえ、1Gだと1万円以上する(メジャーブランドだと2万円前後)。
普及はもう少し先かな。

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