電脳馬牧場-Electric Ranch

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コンスタンティン(ワーナーブラザース映画・2005年)

2005-04-25 00:23:52 | 映画・ドラマ
(ネタバレ、というほどでもないけど。)



この映画の最後はこんな感じ。
「『裏』があったんだ。決着をつけなくちゃ」(みたいな。女のセリフだったかな)。
そして、エンディングロール。

僕がここまで見終えたときの感想はこう。

「ああ、続編に続くのか。しかし、こういう映画って、キリスト教徒(とかそれらの関連知識の豊富な人)がみると出てくる道具立てや背景みたいなのが楽しめるんだろうなぁ。『裏』ってどういうニュアンスの意味なのかな。僕には何かありそうだということはわかってもそれがなんだかわからないなぁ」

いや、ルシファーだの、ガブリエルくらいは聞いたことある。バルサザールも東方の三賢人だと言われれば、あー、なんか絵で見たことある、くらいは言える。
だけど、多分、キリスト教徒なら、もっとこの映画を楽しめる教養、とまではいかないまでも、常識的な知識というか、素地みたいなのを持ってるんだろうなぁ、なんて思った。

そうじゃない僕には、今どき珍しく善悪はっきりしていて、なんだか単純で深みがないように思えてしまう。コンスタンティンは暗い部分を持っていて魅力的なのだけど、要は神と悪魔、天国と地獄の対立から派生した話だし。

だから、こういったギミックに詳しい人にはおそらくそれなりに楽しめる映画で、そうでない人にはまぁふつーのエンターテインメント映画。

そして、実はエンドロールの後、もう1シーン残っている(なんと400人以上入る劇場で10人くらいしか観てなくて〔平日とはいえまだ1週目なのに!〕、ここまで我慢したのは僕ともう一人だけだった)。

これを見終えたときの感想はこう。
「あー、神もバランスを取っていたのか」、「あれ、もしかしてコレが『裏』で、決着?続くんじゃなかったの?」
というわけで、僕がキリスト教的な背景がないと解釈できないと思っていた『裏』という言葉は、何てことはない、この1シーンへの単なる伏線だったようで(いや、まあ断言はできないんだけど)。




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