今年も来ました。いい雰囲気です。田名部まつりも辿れば京都八坂神社の祇園祭の流れを汲むとされ、山車の形態、囃子にその痕跡が見てとれる。それゆえ「北のみやび」とも称されております。
どのような謂われで伝えられ、定着したのかは不明であるが、いずれにせよ町人の経済力がなければ、山車本体、山車に使う豪華な調度品、御神体などを買うことはできなかったであろう。山車は、田名部5町(横迎町、小川町、柳町、田名部町、新町)にはヤマと呼ばれる木製・黒漆塗りの山車があります。ヤマは2階建てで、下の階には乗子(のりこ)と呼ばれる囃子方が乗り、上の階には御神体を乗せて運行する。金具装飾、漆絵、屋根の形式など細部の造りや装飾は各ヤマで異なります。今夜20日はまつりのクライマックスで「五車別れ」があります。
会うは別れの始め…
この世で出会い、親しみ愛し合った人同士も必ずいつかは別れ別れになるものだ。喜びに満ちた出会いの中に、すでに別離が準備されているという無常観を言う。物思いの秋です。