:: dragonyan ::

日々のこと

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

2013-04-22 | 日々の事とか


読んだ。

最近は集中力がなかなか続かないので
ゆっくりゆっくり読み進めました。
そんな日曜日は1日パジャマのままで過ごしてやったり。

最初は、甘酸っぱいやらしょっぱいやらの感覚に
どうも入り込めずに戸惑っておりましたが
最後のほうでは涙を流している始末。すぐ泣くなぁ。

たいがいツルんと生きてきたし
もう幾分年をとってしもたということもあって、
村上さんの紡ぐ繊細で精妙な心の動き、みたいなもんを
すんなり受け取れない自分がおった。

それが読み進めると、いつしか追体験している感覚になり、
ここに書かれてるのはあくまで物語やけど、
もしかしたら私が関わる誰かの心かもしれんなぁとか。

最近思うこと。
誰かの消化しきれてない気持ちを、代わりに流している気がしてならん。
だから私はツルんとしててええんやな。流せ流せ~

あ、なんか変なこと書いてしもたかな。ええか。

自分の生きている世界のほうが平面で2次元的に思えて、
小説の中に立体を感じるという不思議。
さらにそこに思いを巡らせると、そこは4次元の世界。
いや、分からんけど。

ツルん。