goo blog サービス終了のお知らせ 

玉飛接近

右玉&左玉、ときどき詰将棋

右玉の種類

2012年10月18日 | 右玉
今回は実戦に現れやすい右玉の種類を紹介。清野流(岐阜戦法)などレアな右玉は割愛しました。


風車は昔からアマチュアの間で指されていた知る人ぞ知る戦法でしたが、伊藤果七段が改良を加え居飛車穴熊への対策として多用したことから一躍有名になりました。専守防衛型で、千日手は大歓迎。


右玉の中でポピュラーなのが、この新風車。基本形といっていいでしょう。
攻め30%受け70%という配分で、相手の攻めにカウンターを入れるのが基本パターン。


矢倉の後手番の戦法としてアマチュアの間で指されていた矢倉右玉。この戦法を石田和雄九段が採用し、竜王戦挑戦者決定戦に進出する原動力になりました。「石田流右玉」とも呼ばれています。


右四間飛車に耐性があるのが、この雁木右玉。
右玉の広さ+雁木の堅さで相手の仕掛けを封じます。持久戦になるとキツいのが玉に瑕。


元奨のアマ強豪として知られる細川大市郎氏が考案した角換わり右玉。
3手目に角交換を行う(▲7六歩△3四歩▲2二角成)のが特徴で、「ゲリラ戦法」との異名を持つとか。
角を手持ちにすることにより、相手の駒組みを制限させる利点があります。


一手損角換わり右玉としましたが、角換わりでも出現します。
(1)は村山慈明六段が穴熊で対抗する順を指したのに加え、羽生三冠が穴熊+△6三角と自陣角を打つ順を指し、プロの間では殆ど指されなくなりました。
(2)は6六歩・6七銀・7六歩・7七銀の形が多いかもしれません。
一手損角換わりでは、四間に振ってから右玉に組む順も見られます。


アマチュアの西川某氏が考案した、対振り飛車用の右玉。バランスが良く、四間飛車と相性がいいです。


牧野光則四段の奨励会時代の得意戦法(糸谷六段によると、牧野流は防御主体の戦法とのこと)を、糸谷哲郎六段がアレンジした対振り飛車用の右玉。
(1)は牧野流に近い防御重視の右玉、(2)はカウンター重視で攻め合う右玉です。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。