2017年 1月 30日(月)曇り一時雨 6.5℃ 78%RH am8:00
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本がれば教えてください。
今日の絵本
_三びきのいぬ (1~3完)
__ドイツのむかし話 文 星野慎一 絵 田名網敬一 久保雅勇 小林与志 箕田源二郎 滝原章助
__1967 研秀出版株式会社
__御器所教会蔵書
ふたりの こどもが おりました。
おとうさんが なくなる とき、
にいさんは 三びきのひつじを、
いもうとは、ちいさな いえを もらいました。
「ぼくは、よのなかに でて、しあわせを みつけよう。」
そう いって 、にいさんは、
三びきの ひつじを つれて いえを でました。
ある とき、ひつじかいは、まちで
三びきの いぬを つれた
おとこに あいました。
「きみ。いい ひつじを つれて いるね。
どうだい。ぼくの いぬと
とりかえないか。
この いぬは、きっと
きみを しあわせに するよ。
この ちいさいのが
『たべものを もって こい』
これが『かみころせ』
こいつが 『てつを やぶれ』
という なまえだ。」
三びきの ひつじを、三びきの いぬと、とりかえっこした
ひつじかいは、また、たびを つづけました。
ある ひの こと。二とうだての ばしゃに であいました。
なかで、うつくしい おひめさまが、ないて います。
「もしもし。 どう したのですか。」
と、ひつじかいは たずねました。
「この あたりに すむ
りゅうに、おひめさまを
とられて しまうのです。
と、ぎょしゃが こたえました。
ひつじかいは、おひめさまを
きのどくに おもって、
ばしゃの あとから ついて いきました。
ばしゃは、やまに つきました。
すると おそろしい おおきな
りゅうが あらわれて、おひめさまに とびかかろうと しました。
ひつじかいは、いぬを よびました。
「かみころせ」は、
おどりかかって、りゅうを
かみころして しまいました。
おひめさまは、ひつじかいに いいました。
「ぜひ。わたしの おしろへ きて ください。」
「三ねん たったら、きっと まいりましょう。」
そう いって、ひつじかいは、
のこって いた りゅうの きばを
ポケットに いれると、
また、たびだって いきました。
おひめさまを のせた ばしゃが、
はしの うえまで きた ときです。
ぎょしゃが いいました。
「おうさまに、あなたを たすけたのは、
この わたしだと おっしゃい。
それが いやなら、かわの なかへ なげこみますよ。」
おしろに かえると、
おうさまは たいそう よろこんで、
ぎょしゃを よんで いいました。
「おまえは、くにじゅうを たすけて くれた。
おれいに、ひめを、およめに やろう。
こんれいは、らいねんだよ。」
一ねんは すぐに たちました。
「おねがいです。もう 一ねんだけ、まって ください。」
おひめさまは、そう いって、くるとしも くるとしも、
こんれいの ひを のばして もらいました。
こうして 三ねん。とうとう こんれいの ひが きました。
ちょうど その ひ、三びきの いぬを
つれた ひつじかいが、やって きました。
「おうさま。あの ぎょしゃは、おおうそつきです。」
けれども、ひつじかいは、あやしまれて、
ろうやに なげこまれて しまいました。
ひつじかいは いぬを よびました。
「てつを やぶれ。」
すると いちばん つよそうな いぬが、
たちまち、ろうやの てつの とびらを かみきりました。
ひつじかいは、また さけびました。「たべものを もって こい。」
すると、よばれた いぬは、
おうさまたちが ごちそうを たべて いる、
おおひろまへ はいって いきました。
おひめさまは、いぬを みると、ひつじかいが きたことに
きづきました。
そして、おうさまに ほんとうの ことを はなしました。
ひつじかいが もっていた
りゅうの きばが、たしかな しょうこ です。
ひつじかいと、おひめさまは、
めでたく けっこんしました。
やくめを はたした 三びきの いぬは、
三ばの うつくしい とりに なって、
そら たかく とんで いきました。
御器所教会 ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください

御来訪ありがとうございます。
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本がれば教えてください。
今日の絵本
_三びきのいぬ (1~3完)
__ドイツのむかし話 文 星野慎一 絵 田名網敬一 久保雅勇 小林与志 箕田源二郎 滝原章助
__1967 研秀出版株式会社
__御器所教会蔵書
ふたりの こどもが おりました。
おとうさんが なくなる とき、
にいさんは 三びきのひつじを、
いもうとは、ちいさな いえを もらいました。
「ぼくは、よのなかに でて、しあわせを みつけよう。」
そう いって 、にいさんは、
三びきの ひつじを つれて いえを でました。
ある とき、ひつじかいは、まちで
三びきの いぬを つれた
おとこに あいました。
「きみ。いい ひつじを つれて いるね。
どうだい。ぼくの いぬと
とりかえないか。
この いぬは、きっと
きみを しあわせに するよ。
この ちいさいのが
『たべものを もって こい』
これが『かみころせ』
こいつが 『てつを やぶれ』
という なまえだ。」
三びきの ひつじを、三びきの いぬと、とりかえっこした
ひつじかいは、また、たびを つづけました。
ある ひの こと。二とうだての ばしゃに であいました。
なかで、うつくしい おひめさまが、ないて います。
「もしもし。 どう したのですか。」
と、ひつじかいは たずねました。
「この あたりに すむ
りゅうに、おひめさまを
とられて しまうのです。
と、ぎょしゃが こたえました。
ひつじかいは、おひめさまを
きのどくに おもって、
ばしゃの あとから ついて いきました。
ばしゃは、やまに つきました。
すると おそろしい おおきな
りゅうが あらわれて、おひめさまに とびかかろうと しました。
ひつじかいは、いぬを よびました。
「かみころせ」は、
おどりかかって、りゅうを
かみころして しまいました。
おひめさまは、ひつじかいに いいました。
「ぜひ。わたしの おしろへ きて ください。」
「三ねん たったら、きっと まいりましょう。」
そう いって、ひつじかいは、
のこって いた りゅうの きばを
ポケットに いれると、
また、たびだって いきました。
おひめさまを のせた ばしゃが、
はしの うえまで きた ときです。
ぎょしゃが いいました。
「おうさまに、あなたを たすけたのは、
この わたしだと おっしゃい。
それが いやなら、かわの なかへ なげこみますよ。」
おしろに かえると、
おうさまは たいそう よろこんで、
ぎょしゃを よんで いいました。
「おまえは、くにじゅうを たすけて くれた。
おれいに、ひめを、およめに やろう。
こんれいは、らいねんだよ。」
一ねんは すぐに たちました。
「おねがいです。もう 一ねんだけ、まって ください。」
おひめさまは、そう いって、くるとしも くるとしも、
こんれいの ひを のばして もらいました。
こうして 三ねん。とうとう こんれいの ひが きました。
ちょうど その ひ、三びきの いぬを
つれた ひつじかいが、やって きました。
「おうさま。あの ぎょしゃは、おおうそつきです。」
けれども、ひつじかいは、あやしまれて、
ろうやに なげこまれて しまいました。
ひつじかいは いぬを よびました。
「てつを やぶれ。」
すると いちばん つよそうな いぬが、
たちまち、ろうやの てつの とびらを かみきりました。
ひつじかいは、また さけびました。「たべものを もって こい。」
すると、よばれた いぬは、
おうさまたちが ごちそうを たべて いる、
おおひろまへ はいって いきました。
おひめさまは、いぬを みると、ひつじかいが きたことに
きづきました。
そして、おうさまに ほんとうの ことを はなしました。
ひつじかいが もっていた
りゅうの きばが、たしかな しょうこ です。
ひつじかいと、おひめさまは、
めでたく けっこんしました。
やくめを はたした 三びきの いぬは、
三ばの うつくしい とりに なって、
そら たかく とんで いきました。
御器所教会 ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください




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