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童話と絵本の会

楽しい童話や絵本を集めています。気にいった童話や絵本があればお知らせください。

童話と絵本の会 2017.01.02 かっぱと くま(2)

2017-01-02 13:16:59 | カ行の絵本
2017年 1月 2日(月)晴れ 2.5℃ 72%RH am8:50

明けましておめでとうございます。

童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本がれば教えてください。

今日の絵本
_かっぱと くま(1~2)
__ドイツのむかし話 文 星野慎一 絵 田名網敬一 久保雅勇 小林与志 箕田源二郎 滝原章助 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書

村はずれの川のそばの水車小屋に、粉屋がすんでいました。
ひょうきんな、明るい男でした。
おかみさんも、しんせつで、そのうえ、こぞうも女中さんも、みんな人のよい、平和な一家でした。
ところが、この川に、一ぴきのかっぱがすんでいて、それが粉屋の、なやみにたねでした。
このかっぱときたら、わるがしこい、みにくいやつで、かみの毛は、びしょびしょにぬれ、とがった歯と、水かきのついた、ひらべったい足を、もっていました。
はじめは、水から、ひょっこり頭を出して、あたりを見ているだけでしたが、やがて、岸からはいあがり、べったりすわりこんで、粉屋の人たちを、じっと見つめるようになりました。

「あの かっぱを みると、ぞっと するよ。」
「まったく、きみの わるい やつだ。」
おかみさんも、こぞうさんも、じょちゅうさんも、
かっぱを きらいました。
ある 日のこと。とうとう
かっぱは、こやに はいって きて、
「こんにちは こなやさん。」
と いうと、だんろの そばに
すわりこみました。
それからは、あさ ひる ばん、
まいにち やって きては、
いえの なかを、のそのそと
あるきまわりました。

ある ばん、みんなが ねようと すると、
いつの まにか、かっぱが
ベッドの まんなかに、まるく なって ねて いました、
シーツは びしょぬれです。

じょちゅうさんは、ひまを とって、
うちへ かえって しまいました。
やがて かっぱは、おかみさんの まねを して
だんろで さかなを やくように なりました。
そして、まよなかに なると、
すいしゃを うごかしては、
こなやと おかみさんを おどろかせました。

とうとう、こぞうも にげて しまい、
おかみさんまで、おかあさんの ところへ
かえって しまいました。
あとに のこされたのは、しゅじんだけです。
きみの わるい ひが、つづきました。
ある ばんの ことです。
「こんばんは。」
と いって たずねて きたのは、
くまつかいでした。
「ひとばん とめて ださいませんか。」

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