2016年3月10日(木)晴れのち曇り 5℃ 65%RH am7:10
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。
今日の絵本
_わたのはなと ようせい
__アメリカのむかし話 文 松井荘也 絵 司おさむ 水野二郎 高橋透
__1966 研秀出版株式会社
__御器所教会蔵書
むかし、ぬまちに、だれよりも ほそく だれよりも うつくしい
いとを つむぐ ようせいが、すんで いました。
じょおうさまの たんじょうパーティーに、
ようせいたちは、おしゃれを して、あつまりました。
なかでも、いちばん うつくしい ふくを きて いたのは、あの ようせいでした。
じょうさまも、かんしんして、「これから、わたしの ふくは、おまえの
いとで、つくる ことに しましょう。」
と、ようせいを おほめに なりました。
ようせいの つむぐ いとを てに いれようと、みんなは、
ようせいの ところに やって きました。
おなじ ぬまちに すむ おおぐもも、まいにち、いとを つむいで いました。
そして、じぶんの いとは、いちばん うつくしいと、じまんして いました。
おおぐもの いとより、ようせいの いとの ほうが うつくしい、と いう
うわさを きくと、おおぐもは、くやしがって さけびました。
「ようせいを たべてやる。」
こかげで いとぐるまを まわして いる、ようせいの
あたまの うえに、おおぐもは、いとを たらして、おりて きました。
ようせいは むちゅうで にげました。
おおぐもは、あとから おいかけて きます。
「たすけて ちょうだい、ねずみさん。」
ようせいは、いっしょうけんめい たのみました。
でも、ねずみは、へんじも しないで、
あなの とを しめて しまいました。
「たすけて ちょうだい。かえるさん。
おおぐもに おいかけられて いるの。」
ようせいは たのみました。
けれど、かえるは、ねた ふりを して います。
ようせいは、はしりつづけました。
「もう だめだわ。」
と おもった とき、
ほたるが、あかりを つけて とんで きました。
「たすけて ちょうだい。 ほたるさん。」
「さあ、げんきを だして ついて いらっしゃい。」
ほたるに ついて いくと、
ももいろの はなの さいて いる、のはらに でました。
ようせいは、はなの なかに とびこみ ました。
そして おいかけて きた おおぐもを、はりで つきさしました。
ももいろの はなは、ようせいを なかに いれて、
はなびらを とじて しまいました。
おおぐもは、いとをだして、はなの まわりに
おおきな あみを はりました。
そして、あみの まんなかに ねころんで、いくにちも
しんぼうづよく まちました。
すると、はなびらが 一まい、ぽろりと おとました。
しばらくすると、また 一まい。
おおぐもは、したなめずりを しながら、
はなびらが みんな ちって しまうのを、まって いました。
ところが、さいごの はなびらが ちって しまっても、
ようせいの すがたは、どこにも みえません、
おおぐもは くやしがって、あみを くいやぶり、
とうとう じぶんの からだまで かじって、しんで しまいました。
ようせいは、はなの おくの たねの なかで、いとを つむいで いたのです。
三か たって ようせいが とびだすと、
つむいだ いとも ぱっと はじけました。
これが、あの、しろい わたなんですって。
それからは、ようせいは いつも、もものいろの
はなの なかで、いとを つむいで いるのす。
の絵が好きです。
御器所教会 ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください。

御来訪ありがとうございます。
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今日の絵本
_わたのはなと ようせい
__アメリカのむかし話 文 松井荘也 絵 司おさむ 水野二郎 高橋透
__1966 研秀出版株式会社
__御器所教会蔵書
むかし、ぬまちに、だれよりも ほそく だれよりも うつくしい
いとを つむぐ ようせいが、すんで いました。
じょおうさまの たんじょうパーティーに、
ようせいたちは、おしゃれを して、あつまりました。
なかでも、いちばん うつくしい ふくを きて いたのは、あの ようせいでした。
じょうさまも、かんしんして、「これから、わたしの ふくは、おまえの
いとで、つくる ことに しましょう。」
と、ようせいを おほめに なりました。
ようせいの つむぐ いとを てに いれようと、みんなは、
ようせいの ところに やって きました。
おなじ ぬまちに すむ おおぐもも、まいにち、いとを つむいで いました。
そして、じぶんの いとは、いちばん うつくしいと、じまんして いました。
おおぐもの いとより、ようせいの いとの ほうが うつくしい、と いう
うわさを きくと、おおぐもは、くやしがって さけびました。
「ようせいを たべてやる。」
こかげで いとぐるまを まわして いる、ようせいの
あたまの うえに、おおぐもは、いとを たらして、おりて きました。
ようせいは むちゅうで にげました。
おおぐもは、あとから おいかけて きます。
「たすけて ちょうだい、ねずみさん。」
ようせいは、いっしょうけんめい たのみました。
でも、ねずみは、へんじも しないで、
あなの とを しめて しまいました。
「たすけて ちょうだい。かえるさん。
おおぐもに おいかけられて いるの。」
ようせいは たのみました。
けれど、かえるは、ねた ふりを して います。
ようせいは、はしりつづけました。
「もう だめだわ。」
と おもった とき、
ほたるが、あかりを つけて とんで きました。
「たすけて ちょうだい。 ほたるさん。」
「さあ、げんきを だして ついて いらっしゃい。」
ほたるに ついて いくと、
ももいろの はなの さいて いる、のはらに でました。
ようせいは、はなの なかに とびこみ ました。
そして おいかけて きた おおぐもを、はりで つきさしました。
ももいろの はなは、ようせいを なかに いれて、
はなびらを とじて しまいました。
おおぐもは、いとをだして、はなの まわりに
おおきな あみを はりました。
そして、あみの まんなかに ねころんで、いくにちも
しんぼうづよく まちました。
すると、はなびらが 一まい、ぽろりと おとました。
しばらくすると、また 一まい。
おおぐもは、したなめずりを しながら、
はなびらが みんな ちって しまうのを、まって いました。
ところが、さいごの はなびらが ちって しまっても、
ようせいの すがたは、どこにも みえません、
おおぐもは くやしがって、あみを くいやぶり、
とうとう じぶんの からだまで かじって、しんで しまいました。
ようせいは、はなの おくの たねの なかで、いとを つむいで いたのです。
三か たって ようせいが とびだすと、
つむいだ いとも ぱっと はじけました。
これが、あの、しろい わたなんですって。
それからは、ようせいは いつも、もものいろの
はなの なかで、いとを つむいで いるのす。
の絵が好きです。
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ぜひご訪問ください。




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