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童話と絵本の会

楽しい童話や絵本を集めています。気にいった童話や絵本があればお知らせください。

童話と絵本の会 2017.01.04 たからのいけ(1~2)

2017-01-06 14:59:15 | タ行の絵本
2017年 1月 6日(金)晴れ 2.5℃ 58%RH am7:45
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_たからのいけ ドイツのむかし話 (1~2)
__文 星野慎一 絵 田名網敬一 久保雅勇 小林与志 箕田源二郎 滝原章助 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書

むかし、ミレと いう やまに、
ひとりの おひゃくしょうが
すんで いました。
やまには、おおきな いけが ありました。
ある ひ、おひゃくしょうは、
やまと いけを あとに して、
たびに でました。

ながい たびを して、
おひゃくしょうは、
イタリアの ベニスと いう
まちに つきました。
そこで おひゃくしょうは、
ふたりの ふしぎな おとこに あいました。
「おまえさん とこから きたんだね。」
と、ひげの おとこが ききました。
「ミレと いう やまからだよ。」
すると、ふたりは びっくりしました。
「ミレの やまの いけには、
たからものが どっさり ある はずだ。」

おひゃくしょうは おどろきました。
「それは、ほんとうかい。」
「うそか ほんとうか、これから いって みよう。」
すると、おひゃくしょうは、かなしそうに いいました。
「ミレの やまは、とても とおいんですよ。」
すると ひげの おとこは、ポケットから
一まいの きいろい ぬのを だして、ひろげて みせました。
「これさえ あれば、ミレの やままで、あっと いう まさ。」

「さあ さあ、みんな、つかまったり。」
ひげの おとこが いいました。
三にんは、ぬのの 三つの はしを つかみました。
それから、ひげの おとこは、めを とじて、
くちの なかで、ぶつぶつと となえました。
すると、とつぜん、かぜが ふきおこり、
三にんは。ふわりと そらに まいあがりました。

三にんは、かぜに のって、
いくつも アルプスの やまや みずうみを
とびこえました。
「あれだよ。 あれが
おまえさんの いけだよ。」
みると、くもの あいだに、
いけが きらきら
ひかって います。
ひげの おとこが、また
ぶつぶつと となえると、
三にんは ふわふわと
いけの ほとりに おりました。(つづく)
 
御器所教会  ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください。

   
御来訪ありがとうございます。

童話と絵本の会 2017.01.04 たからのいけ(1)

2017-01-04 09:55:04 | タ行の絵本
2017年 1月 4日(火)晴れ 3.5℃ 71%RH am7:30
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_たからのいけ(1) ドイツのむかし話 
__文 星野慎一 絵 田名網敬一 久保雅勇 小林与志 箕田源二郎 滝原章助 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書

むかし、ミレと いう やまに、
ひとりの おひゃくしょうが
すんで いました。
やまには、おおきな いけが ありました。
ある ひ、おひゃくしょうは、
やまと いけを あとに して、
たびに でました。

ながい たびを して、
おひゃくしょうは、
イタリアの ベニスと いう
まちに つきました。
そこで おひゃくしょうは、
ふたりの ふしぎな おとこに あいました。
「おまえさん とこから きたんだね。」
と、ひげの おとこが ききました。
「ミレと いう やまからだよ。」
すると、ふたりは びっくりしました。
「ミレの やまの いけには、
たからものが どっさり ある はずだ。」(つづく)

御器所教会 のホームペ-ジはhttp://www.gokiso-church.or.jp です。ステキなパイプオルガンの音とキレイな画面が出てきます。


   
御来訪ありがとうございます。

童話と絵本の会 2017.01.03 かっぱと くま(1~3完)

2017-01-03 17:09:54 | カ行の絵本
2017年 1月 3日(火)晴れ 7.5℃ 75%RH am8:55
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_かっぱと くま(1~3完) 
__ドイツのむかし話 文 星野慎一 絵 田名網敬一 久保雅勇 小林与志 箕田源二郎 滝原章助 __1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書

村はずれの川のそばの水車小屋に、粉屋がすんでいました。
ひょうきんな、明るい男でした。
おかみさんも、しんせつで、そのうえ、こぞうも女中さんも、みんな人のよい、平和な一家でした。
ところが、この川に、一ぴきのかっぱがすんでいて、それが粉屋の、なやみにたねでした。
このかっぱときたら、わるがしこい、みにくいやつで、かみの毛は、びしょびしょにぬれ、とがった歯と、水かきのついた、ひらべったい足を、もっていました。
はじめは、水から、ひょっこり頭を出して、あたりを見ているだけでしたが、やがて、岸からはいあがり、べったりすわりこんで、粉屋の人たちを、じっと見つめるようになりました。

「あの かっぱを みると、ぞっと するよ。」
「まったく、きみの わるい やつだ。」
おかみさんも、こぞうさんも、じょちゅうさんも、
かっぱを きらいました。
ある 日のこと。とうとう
かっぱは、こやに はいって きて、
「こんにちは こなやさん。」
と いうと、だんろの そばに
すわりこみました。
それからは、あさ ひる ばん、
まいにち やって きては、
いえの なかを、のそのそと
あるきまわりました。

ある ばん、みんなが ねようと すると、
いつの まにか、かっぱが
ベッドの まんなかに、まるく なって ねて いました、
シーツは びしょぬれです。

じょちゅうさんは、ひまを とって、
うちへ かえって しまいました。
やがて かっぱは、おかみさんの まねを して
だんろで さかなを やくように なりました。
そして、まよなかに なると、
すいしゃを うごかしては、
こなやと おかみさんを おどろかせました。

とうとう、こぞうも にげて しまい、
おかみさんまで、おかあさんの ところへ
かえって しまいました。
あとに のこされたのは、しゅじんだけです。
きみの わるい ひが、つづきました。
ある ばんの ことです。
「こんばんは。」
と いって たずねて きたのは、
くまつかいでした。
「ひとばん とめて ださいませんか。」

こなやは、かっぱの ことを
くまつかいに はなしました。
「わたしでさえ、
にげだしたいくらいなのですよ。」
「かっぱなんか へいきですよ。
ぜひ とめて ください。」
くまつかいが たのむので、こなやは、
くまつかいと くまを、とめる ことに しました。
つぎの あさ、ふたりが
だいどころへ いって みると、
かっぱは、もう きて いて、
さかなを やいて いました。
「そら、あれですよ。」
と、こなやは なさけなさそうに
ささやきました。

がっぱは、はを むいて いいました。
「おはよう。 こなやさん。」
でも、くまつかいには しらんかおです。
くまつかいは、くまに いいました。
「そうれ。あさごはんの さかなだよ。」
すると、くまは のこのこと
かっぱに ちかより、
すばやく かっぱの さかなを
たべて しまいました。
かっぱは、はらを たてました。
「こんちくしょう。 でて いけ。」

かっぱは、くまに とびかかりました。
すると、くまは、
まえあしで
ぽかりと、かっぱをなぐりつけました。
かっぱは、きゃっと さけんで、
いちもくさんに にげて いきました。
こなやは やっと、ほっと しました。
それっきり、かっぱが こなく なったからです。
そして、おかみさんを むかえに
いこうと おもいました。
すると、 ある ばん
また、ひょっこり
かっぱが かおを だしました。

かっぱは ききました。
「あの おおきな ねこは、もう こないのかね。」
かっぱは、くまを、ねこと
まちがえて いるのです。
とっさに、こなやは いいました。

「こねこを うんだんだよ。七ひきもな。
もう じき、ぞろぞろ、やって くるぞ。」
「なに、七ひき。そりゃ、かなわん。」
かっぱは、あわてて そとへ とびだすと、
かわへ とびこんで、
それきり どこかへ いって しまいました。(完)

御器所教会  ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください。

    
御来訪ありがとうございます。

童話と絵本の会 2017.01.02 かっぱと くま(2)

2017-01-02 13:16:59 | カ行の絵本
2017年 1月 2日(月)晴れ 2.5℃ 72%RH am8:50

明けましておめでとうございます。

童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本がれば教えてください。

今日の絵本
_かっぱと くま(1~2)
__ドイツのむかし話 文 星野慎一 絵 田名網敬一 久保雅勇 小林与志 箕田源二郎 滝原章助 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書

村はずれの川のそばの水車小屋に、粉屋がすんでいました。
ひょうきんな、明るい男でした。
おかみさんも、しんせつで、そのうえ、こぞうも女中さんも、みんな人のよい、平和な一家でした。
ところが、この川に、一ぴきのかっぱがすんでいて、それが粉屋の、なやみにたねでした。
このかっぱときたら、わるがしこい、みにくいやつで、かみの毛は、びしょびしょにぬれ、とがった歯と、水かきのついた、ひらべったい足を、もっていました。
はじめは、水から、ひょっこり頭を出して、あたりを見ているだけでしたが、やがて、岸からはいあがり、べったりすわりこんで、粉屋の人たちを、じっと見つめるようになりました。

「あの かっぱを みると、ぞっと するよ。」
「まったく、きみの わるい やつだ。」
おかみさんも、こぞうさんも、じょちゅうさんも、
かっぱを きらいました。
ある 日のこと。とうとう
かっぱは、こやに はいって きて、
「こんにちは こなやさん。」
と いうと、だんろの そばに
すわりこみました。
それからは、あさ ひる ばん、
まいにち やって きては、
いえの なかを、のそのそと
あるきまわりました。

ある ばん、みんなが ねようと すると、
いつの まにか、かっぱが
ベッドの まんなかに、まるく なって ねて いました、
シーツは びしょぬれです。

じょちゅうさんは、ひまを とって、
うちへ かえって しまいました。
やがて かっぱは、おかみさんの まねを して
だんろで さかなを やくように なりました。
そして、まよなかに なると、
すいしゃを うごかしては、
こなやと おかみさんを おどろかせました。

とうとう、こぞうも にげて しまい、
おかみさんまで、おかあさんの ところへ
かえって しまいました。
あとに のこされたのは、しゅじんだけです。
きみの わるい ひが、つづきました。
ある ばんの ことです。
「こんばんは。」
と いって たずねて きたのは、
くまつかいでした。
「ひとばん とめて ださいませんか。」

御器所教会  ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください

   
御来訪ありがとうございます。