先日、札幌市のホテルにおいて東都生協の産直協地域別会議(北海道東北地区)が開催されました。
会議のテーマは放射能汚染問題で、初日は福島県須賀川市の生産者である(株)ジェイラップ代表取締役の伊藤俊彦さんの講演会、二日目は東都生協組合員理事より、東北への被災地支援活動や放射能汚染問題への消費者の反応などについて報告があり参加者で討議を行いました。
伊藤さんからは、放射性物質の低減に向けた具体的な農地除染対策や、農産物への汚染物質の移行吸収に関する観察について稲作を例にご講演いただきました。伊藤さんは国や県の除染対策を待っていては遅いと、自らチェルノブイリ原発事故後の様々な情報を集めて自助努力を続けている方で、福島の生産者の現状や取り組みについて熱く語ってくださいました。
二日目の会議では、参加している各団体からの報告の後、津波が襲った地区への支援活動などについて写真をまじえて理事さんより報告があり、農産物の放射能汚染についても商品注文の傾向などについて現状を報告してくれました。
また、残留農薬や肥料による硝酸態窒素の汚染、外国産の農産物など従来の安心・安全に関わる問題が、現在では大半が放射能汚染の問題に変わっている現状や、TPP問題についての議論がなされました。
今年の東都生協産直協の活動計画についての説明時には、参加者から「なぜ脱原発を明確にうたわないのか!」との強い意見もありました。
個人的には農産物の残留放射能自主検査で2ベクレル以上を検出している東都生協さんの取り組みは素晴らしいものだと思いますので、今後も消費者への正確な情報提供を続けていただきたいと思っております。
【投稿者:No.5 いわもと】