早朝に県外の友人からラインがありました。
「桜島が大爆発したってニュースで言ってたけど大丈夫なの?」
「へえ~そうなの?。知らなかったけど大丈夫だよ。」と返しながら5年前のことを思い出しました。
その日も久々に結構大きめの噴火が起こり、それがまた夜だったため真っ赤な火柱の吹きあがる光景が鮮やかに映し出されたのでした。
各テレビ局はその映像を繰り返し流しながら、「桜島が大爆発」と特報を打ち、NHKも7時のニュースを中止して噴火に関する特別番組になりました。
我が家はその時も今回と同様に大分の妻の実家から「大丈夫か?」と慌てた声で電話が来て初めて大きめの噴火があったんだなあと知ったのであります。
その時、NHKのアナウンサーは鹿児島の火山専門家と緊急に電話をつなぎ興奮した声で「これから桜島近辺に住む県民の皆さんはどうすればよろしいでしょうか?」と聞いたのに対し、専門家が落ち着いた声で「特に何もありませんけど・・通常の噴火ですから・・」と答えたのでした。
MCはそれが不満だったらしく番組終わりで「再度伺いますが県民は何を注意すればよいでしょうか?」と聞くと「今までと同じで構いません。」と返り討ちになって番組が終わりました。
民法のテレビ局も港に生中継を出し、フェリーで桜島から渡ってきたおばあちゃんにマイクを向け「桜島が噴火しましたがどうですか?」と聞くとおばあちゃんは「長く噴火していなかったからちょっと心配だったけど、やっと安心でけたなあ!」と笑ったものでした。
本当の状況が判るにつれ桜島のニュースは無かったことになりましたが、それでは済まなかったのが県内の観光業。
テレビが大騒ぎをした翌日からホテルのキャンセルが相次ぎ、おおきな損害を被ったとか。
今のマスコミはいつもこうです。
最近はスマホなどから投稿された動画などを裏もしっかり取らずにそれが全てであるかのような報道をして、例え実際は違っており、それにより被害が生じたとしても後は知らんぷりを決め込む。
コロナ報道もそうですが、一部の偏った素材だけを使い自分たちが言いたい内容に作り上げています。
自らがしっかり取材して事実を多角的に分析して責任ある報道をすることで昔のような信頼できるマスコミに戻ってほしいと思うオジサンでした。
当時のNHKニュース映像
桜島のルーチンワーク、今日も吹いております。
おっと、ちょっと大きいね。でも心配なのは洗濯物だけど・・
こんな噴煙が迫ってきたら県外の人は逃げちゃうかもです。