ドンマックのつらつら日記

離職してからの毎日の生活や愛犬モコ助のことを気楽につらつらと書き綴ってみようと思うオジサンなのであります。

夜のハウステンボスを疾走した中年夫婦の話

2021-04-19 21:29:42 | 日記


 コロナ禍ではありますが、今年も大型連休がやってきます。
 東京や大阪は大変な状況のようですが、九州内では出かける人も多いのではないかと思います。

 先程はテレビでハウステンボスのCMをやってました。
 現在のハウステンボスって夜のイルミネーション(光の王国)が素晴らしかったり、恐竜の森、VRワールドなど魅力的なテーマパークがあって、盛り上がってるんですね。

 今までハウステンボスには2回だけ行きました。
 1回目は開園当時の賑やかな頃、職員旅行でバスに分乗して大勢で行き、綺麗なヨーロッパの街並みや通りで行われるパフォーマンスが新鮮で楽しかったのを覚えています。

 2回めは今から10年程前の夫婦旅行でした。
 マック君が天国に行ってしまい、ペットロスで元気が無くなった妻の気分転換になればと思い園内のホテルに泊まりました。
 当時のハウステンボスは赤字が何年も続いている状況で観光客も少なくて少し寂しい感じがしましたが、それでも青空の下、外国旅行気分で街並みを散策し夜はホテルのレストランでコース料理を楽しみました。

 ただ予想外だったのは思ったより料理の品数もボリュームも多かったことです。
 食後に再度入場して夜のショップやテーマパークを楽しもうと思っていたのですがレストランを出た時はすでに8時過ぎ。
 ゲートが閉まる9時までには帰ってこないといけないので「お腹いっぱいで苦しい」という妻の手を引きながら、殆ど人が居ない夜の園内を疾走したのであります。

 行ってみたいと思っていたスリラー館に着いた時には、妻はグッタリで「階段を上がったら吐きそう」と言うので結局外のベンチにひとり残して私だけで入館することになりました。

 中に入ると本日最終の組だったみたいで、スタッフは何人もいるのにお客さんはなんと私ただひとり。
 さすがに帰りますと言えなくなり、どこかのVIPみたいに周りから説明を受けながら一人でいろいろ体験したのであります。

 「そろそろ本日最後のマジックショーが始まりまあす。」と案内があったので一人で観客席に入りポツンと待っていると、しばらくしてテンポの良い音楽とともに1人のマジシャンが元気よく舞台に登場しました。
 彼は客席が私ひとりであることに気づくと一瞬固まりましたが、そこはプロ、お互いの目を見つめあいながら1対1で10分ほどのマジックをやり遂げたのです。

 ひとつのマジックが終わるたびに会場に響くのは私一人の拍手のみ。
 あんな状況に耐えきった彼と私に改めて拍手!
 10年前の良い?思い出です。