ドンマックのつらつら日記

離職してからの毎日の生活や愛犬モコ助のことを気楽につらつらと書き綴ってみようと思うオジサンなのであります。

ガラス越しの面会、いつまで・・

2021-02-13 23:37:40 | 新型コロナウイルス感染症


 父の95回目の誕生日だったので2時間のドライブをして両親に会いにいきました。

 二人は今、夫婦で施設に入所しています。
 老後を見ようとしていた長男はあっけなく先立ってしまい、その数年後に次男も悪性リンパ腫と診断され治療を続けています。
 そんな中で足が弱って急に立てなくなった母が施設への入居を希望したことから、夫婦で入ることにしたのです。

 次男もなんとか寛解になり、今は二人の世話や家、お金の管理をしてくれているのに、私自身があまり面会に行っていないので申し訳なく思っています。

 今日はお菓子や飲み物、二人の若い頃の写真を拡大印刷したものなどを持って向かいました。
 施設に着くとまず入口でスタッフに荷物を渡して、外から庭に周りガラスサッシの前で二人が来るのを待ちます。

 車いすに乗せられた母を父が押しながら近づいてくるのが見えました。
 母は私たちの顔を見るなり、すでに顔をくしゃくしゃにして涙顔です。
 父の方は若い頃からずっと剣道をしていたので90を過ぎた今でも足腰は強いのですが、逆にあちこち一人で行こうとするのでよく転び、今日もおでこに先日転んだ時の青あざがうっすらと残っていました。

 ガラス越しの会話はなかなか難しいのですが、中と外で会話できる小型のインターホンを貸してくれていたので、何とか話をすることができました。
 両親にとっては私はいつまでも子供で、自分たちの事より私の病気の事や孫の心配ばかり口にしていました。

 2時間かけて会いにいっても、間近に座って会話もできないし、シワシワになった手をさすってやることも、肩を揉んでやることもできません。
 4月の緊急事態からずっとです。

 今でもどこかの病院や施設でクラスターが発生すれば、必要以上に報道合戦が繰り広げられ、そこのスタッフがどれだけ頑張っていたかどうかは関係なく、これでもかと叩きまくり、国民に「発生(感染)=悪」という印象を植え付けています。

 この異常な状況の中で、施設等で働くスタッフは毎日神経をすり減らしながら出来得る限り最大の防御策を取ってくださっています。

 コロナが始まってもう1年が過ぎますが、大切な命とは別に過剰すぎる反応により失った物も多い気がしてなりません。