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NPO法人「ドネーションシップわかちあい」事務局ブログです

娘のこと。私のこと。

2010-12-04 09:19:53 | 会員日記
※ドネーションシップわかちあい
会員ページより、日記を紹介します。


◆娘のこと。私のこと。

久しぶりになりますが、こちらで日記を書かせていただきます。
今年、小学生になった長女が、春から体操競技のクラブチームに入りました。
習い事レベルで運動を楽しむ「一般コース」と、
県大会や国体を目指して選手を育成する「選手コース」とに分けられていて、
選手コースへは、コーチからのスカウトがないと入れません。
素質のある子だと、1年生からでも選手コースに上がる子もいるようですし、
逆に3年生になっても選手になれない子もいます。

同じように練習をがんばっていても、
どうしても選手になれる子となれない子がいます。
その子なりには、一年間でずいぶん出来るようになり、
成長したところもしっかり形になって見えるけれど、
やっぱりそれ以上に上手な子がいて、どうしても敵わない・・・。
そういうチームメイトの子の姿をまじかで見てきて、
競技スポーツの世界のシビアさを思い知りました。
競争の世界へ入った以上は、上のレベルへ行けば行くほど、
さらに厳しくなるのでしょうし、なんだかきりがないですね・・・。

そういう違和感とはまた裏腹に、
娘のこととなると、親の希望としては、せっかく練習を始めたのだから、
どうせなら一日でも早く選手コースに上がって欲しい。という願いもあります。
そして、正直に気持ちを隠さずに言えば、
同じ一年生の中のどの子にも負けて欲しくないのです。
そういう腹黒い願望を持って、毎週娘の練習に付き添っています。

でもうちの子、どう贔屓目に見ても、
あまり運動には向いていないことは、最初から分かっていたんですね。
運動よりも、工作やお絵かきが好きで、
小さい頃から親も本人もそう思っていました。

なぜ体操競技を始めたかというと、
私自身が昔から運動も勉強もだめで、中途半端だったので、
娘にはスポーツや勉強で後悔して欲しくないし、
強さや自信をつけてもらいたかったからです。
学生時代の私は、暗くて友達も少なく、
一番楽しいはずの季節を棒に振ったという後悔の気持ちがあるので、
娘にはもっと輝いた青春時代を仲間とともに送ってもらいたいなと、
そう思ったからです。

親心からとはいえ、娘に押し付けてやらせているという自覚は感じています。
実際に、娘はあまり乗り気ではありませんし、
練習中の娘を見る私の目が「怖い」と、本人からよく言われています。

運動が好きで、楽しんでやっているお子さんは、
やっぱり誰から見ても飲み込みが早いですし、大勢のなかでも目を引きます。
わが子と比べてしまって、出来ないわが子が悔しくって、
イライラする日もありますし、
家でも毎日練習させていますが、
娘の涙が出るまで叱ってしまう日もあります。

こんなんでいいのだろうか・・・。と、
私が間違っているのは違いないんですが、娘のために。と思うと、やめられません。
でもきっと、娘のためにはもっと他の方法があるのだと思いますし、
誰のためにやってるかと言えば、私のエゴを満足させるためにだと思います・・・。

書いていて、やはり娘がかわいそうになってきました。
今まで混乱していましたが、自分の気持ちも少し整理が付いたような気がします。

幼稚園の頃は、毎日の送り迎えやらもあり、
まだまだ「私の赤ちゃん」的なところが残っていましたが、
小学校になって急に「一人の子供」として、
社会に飛び出して行ってしまったなぁ~という気持ちをずっと感じています。

彼女なりの世界を広げながら、
社会全体のなかで上手く関わっていかなければならない。
親が関わって、導いてやれることはしてやりたいし、
取り除ける石ころがあれば、転ばぬように拾っておいてやりたいと思う。
でも、これからどんどん親の手を離れていくのでしょうし、
してあげられることも減っていくでしょう・・・。

自分の若い頃の失敗やネガティブな思いを、
娘達には繰り返して欲しくないという気持ちが、昔からすごくあります。
だから、ついつい押し付けてしまうのかな?
(でも、取り上げているのと一緒ですね。)

読んで頂いてありがとうございました。
書かせてもらって、少しスッキリしました。
体操クラブのこと、これからもう少し考えてみたいと思います。
何かアドバイス頂けましたら、とても嬉しいです。

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昨夜書いた自分の日記を、一夜あけてまた読み返してみました。
なんだか、浅ましくて嫌な感じが匂ってきそうな文面です・・・。
もし、逆に娘が出来るタイプの子で、コーチから目を掛けてもらえていたなら、
私はどうだっただろう・・・と思うと、
きっとすごくいい気になっていて、鼻高々でルンルンだったと思います。
嫌なタイプのお母さんです・・・。
自分の一面だと受け止めて、変わっていきたいです。

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(※何人かの方から日記へのコメントがありました)

お返事下さった皆さん、どうもありがとうございました。
お返事があって、とても嬉しかったです。
先日、練習があったので、またいつものように付き添って見学していました。
この場でいろいろ吐き出させて頂いたお陰か、
いつもより穏やかな気持ちで見守ることが出来ました。

練習後には、子供たちをうんと褒めてあげることが出来ました。
今後、もし私が娘の練習に係わることで、自分がイライラしたり、
娘に辛い思いをさせるのであれば、もう毎回練習を見学したり、
無理に家でさせたりするのは、一切やめようと思います。

娘の気持ちを大事にして、続けられそうになければ、
辞めてもいいよと、言ってあげようと思います。

やっと気持ちの区切りがつきました。
ありがとうございました。

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