「困った時はお互い様」    

NPO法人「ドネーションシップわかちあい」事務局ブログです

2014年7・8月豪雨災害レポート

2014-10-29 19:27:17 | ドネーションシップ
※被災地NGO協働センターのレポートです
http://www.pure.ne.jp/~ngo/

◆2014年7・8月豪雨災害レポートNo.38

阪神・淡路大震災後の様子しか分からないが、「被災地から被災地へのリレー」
というお互いの支えあいという姿を知る機会が少なくありません。阪神・淡路大
震災後、「人間一人では生きていけない」ということを体感し、支えあいが大事
だと気づき、20年という歳月が積み重ねられて来ました。本文で紹介しています
が、今回、なんと福島県郡山からご夫婦で24時間かけて広島にボランティアに来
られたり、また「広島から丹波へ」と思いを繋いでおられるボランティアもいた
り、確実に「いのちのつながり」が連鎖しているようです。

          
<広島水害報告>
23日は、八木地区で「広島たすけ隊」さんが企画した初めてのいろいろカフェに
お邪魔しました。主催は広島たすけ隊、グリーンコープ生活協同組合ひろしま、
高校生災害復興支援ボランティア派遣隊のみなさんで、お好み焼きやおいしいも
の盛り沢山のうえ、法律相談、マッサージ、フリーマーケットなどとても賑やか
なカフェでした。被災者の方はもちろん、活動をがんばって下さっているボラン
ティアさんも振る舞われました。秋晴れに恵まれ大盛況でした。

ボランティアさんの中には、なんと福島の郡山からご夫婦で24時間かけて運転し
て来てくれたご夫婦、ボランティア高速無料が終わってしまって岩国から下道で
1時間30分もかけて通ってくれている人など、たくさんの人たちが広島の被災地
に駆けつけてくれていました。
会場を見渡すと、なんと「広島→丹波」と書かれたボードを発見!広島もまだま
だ大変ですが、丹波もまだまだ大変だということを聞いて、この週末にわざわざ
広島の被災地から丹波の被災地へ有志のボランティアの方が広島の想いとともに
丹波に駆けつけてくれるそうです。被災地から被災地へ痛みの共有、そして支え
合いの輪がこうして広がっていくんですね。とても感動しました。広島たすけ隊
のみなさん、広島のみなさんありがとうございます。

広島の被災地を回っていたら、家の裏山が崩れそうになったままで、一人で不安
で泣き出してしまうかたもいらっしゃるというお話をお聞きしました。昨日23日
付けの中国新聞では「補強遅れの斜面崩壊」という見出しで、「広島県の補助を
受けて広島市が取り組む、小規模な土砂崩れの対策事業が遅れている。未着手の
場所が3月末時点で46ヵ所に上り、住民の申請を受けてから9年かかるケースもあ
る。8月の土砂災害で、うち1ヵ所が崩れて家屋に被害が出た。新たに対策が必要
な場所も発生しているが、県、市ともに財政難で、早期解消の見通しは立ってい
ない。」と報道されています。被災地では仮復旧で、ブルーシートや土嚢をおい
てあるだけの所がいつくもあります。被災者の方の心情を考えると精神的な負担
はかなり大きいでしょう。お話を聞くだけでも、少しは不安が和らぐと思います。

このようにこれらかの生活再建にむけた心の不安を抱えた被災者の方が多くいま
す。広島も丹波もこれからが本格的な生活再建にむけたスタートです。被災地同
士、ボランティア同士が互いに手を取り合って、被災地に寄り添っていけたらい
いですね。  (増島智子)



◆2014年7・8月豪雨災害レポートNo.39

<丹波報告>
 次回は11月3日に「炭焼き&竹切り」に行きます。希望者は連絡下さい!!
昨日は、秋晴れで日照りが強く、だいぶ日焼けしました。もっとも被害の多かっ
た前山地区の運動会が、延期されていたのですが、やっと昨日できたようです。
そして、私たちが取り組んでいる画期的な「移動式高速炭化炉」は、順調に動く
ことが確認できました。ほんとに、炭化率100%なのには驚きです。
普通の窯なら、成功率100%にするにはかなりの熟練が必要ですが、この炉は
誰でも操作できます。是非、見学を兼ねてこの優れものを体験してみてくださ
い! (特に、竹林公害でお悩みの方は大歓迎です。)   (上野智彦)

<広島水害報告>
この週末は、安佐北区復興連携センターすまいる(安佐北区社会福祉協議会)さ
んが開催した「すまいるカフェ」にお邪魔しました。可部地区の集会所に足湯も
参加させて頂きました。お茶を飲みながら、おそばを戴きながら久しぶりの顔に
も出会えて、心も和みます。自宅の大きな部分の泥だしに目途はついてきたもの
の、田んぼや細かいところの泥出しや、拭き掃除はまだまだ続いています。
足湯は好評でした。つぶやきの中には、「もう手が肩まで痛くなって、掃除もや
めた」「家の書類は一切流され、何も残ってないよ。夜は眠れない」「家の片付
けに来る人によって対応も違って困った」「また、こんなカフェしてくれるんか
な~。なかなか集まれないし、こういう風に集まれるのはいいよね」などのつぶ
やきが聞こえてきました。
 途中からは、干し柿作りが始まりました。こんな季節を感じられるのもありが
たいことですね。自然に感謝しながら、慈しむことも忘れてはいけないですね。
今年はおいしそうな干し柿が食べられそうです。

夕方は八木小学校でピースボードさんと一緒に炊き出しと足湯をさせてもらいま
した。久しぶりに避難所以来再会した女の子が元気でいてくれて、被災直後にプ
レゼントしたまけないぞうも可愛がってくれていました。今日も足湯をしてご機
嫌でした。「あ~やっぱ気持ちいい」と。
いつも来てくれているご夫婦は、旦那さんがいつも足湯をしてくれます。今日は
奥さんが初めて足湯をしてくれました。その時に「災害にあって辛いことももち
ろんあったけど、その事で近所のみなさんと支え合い、つながることができまし
た。災害も悪いことだけでなく、いいこともあったよ」と。また旦那さんは「も
う2ヶ月経ったんだよね。あっという間だったよ。家も全壊で、最初はなかなか
家も入れなく1ヶ月が過ぎてやっと家を解体したんだよ。それまでは長かった
な」。あっという間のようで、長かったような、遠い昔のような」それぞれのこ
の2ヶ月ですね。でもたった2ヶ月なんですよね。      (増島智子)


(連絡先)被災地NGO恊働センター
〒652-0801 神戸市兵庫区中道通2-1-10
TEL:078-574-0701/FAX:078-574-0702
E-mail:info@ngo-kyodo.org(担当:頼政・村井)

郵便振替 口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
  *お手数ですが、通信欄に「2014、7月8月豪雨水害」と明記下さい。
ゆうちょ銀行 支店番号:一一九(イチイチキユウ)店/店番:119/当座
0068556/受取人名:ヒサイチNGOキヨウドウセンター
(*なお、申し訳ありませんが、どの被災地に活用するかは当方にお任せ下され
ば助かります。どうしてもご指定があれば、「丹波」「福知山」「広島」などと
ご記入下さい。)


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