土井とおる(前衆議院議員)の「日々のこと」

土井亨が日々暮らしている中で、感じたことや気付いたことを、素直な気持ちと言葉で綴っていきたいと思っています。

師走の人情

2007年12月30日 | Weblog
2007年ももう終わりである。

今年は長い休みがとりやすい日程になっているらしく、帰省ラッシュも分散されているそうだ。やはり、31日に帰るのはぎりぎりすぎるから、ということで、私の周囲には今日帰省する方が多い。

用があって知人男性と話をしたところ、29日の夕方に、「歯が抜けてしまった」そうだ。
「2008年は歯を大事にしよう」
と、デンタルフロス(糸ようじのようなもの?)を購入し、使ってみたところ、治療済みの歯がとれてしまったそうだ。

歯が抜けたショックとともに、
「もう年末に入るし休みも長い。飲み食い等付き合いの多い正月をいったいどうやって乗り切ればいいんだ?!」
と相当動揺したそうだ。
ふと、最寄り駅の近くに、行ったことはなかったけれど、土曜日もやっていた歯医者があったと思い、着の身着のままで財布と歯だけ持って走って向かったそうだ。

しかし、年末の土曜日、しかも18時くらいだったということから、シャッターが下りてしまっていた。がっかりしつつも諦めきれない知人は、
シャッターの脇の通用口を除いてみると、院内に明かりが。思い切って声をかけてみたそうだ。

幸いなことに、歯医者は営業はしていないものの、大掃除の終わり頃だったらしく、中に入れてもらえたそうだ。歯を手に持ち泣きそうになっている知人を見て同情してくれたのか、
「もう機械は消毒して電気を落としてしまったのだけれど」
と言いつつ、仮の詰め物を入れる処置をしてくれたそうである。

「年が明けたらレントゲンでもとるといいでしょう。ひとまず今はこれで」と言い、代金はいらないと言われたそうである!

「会社のビルにも歯医者は入っているのですが、土曜にここに通います!」と知人は熱く語っていた。その際は帰省のお土産を持っていくつもりだそうだ。

何事も時間時間で区切られ(時間を守るのはもちろん大事だが)融通がきかないことが多いこの師走、ちょっと人情に触れられたひと時であった。