ここは、カファレルのチョコレート屋さんで、
横の階段を降りて行くと、地下に有ります。
パラサイトは、アカデミー賞を貰ったというので、一応見ました。
あんまり、見る気はしなかったのですが、期待通りでした。
私には、うーん、この、でした。
悪くはないのですが、アカデミー賞取るほどは、と思います。
19年の映画全体が不作だったのと、
アカデミー賞の投票会員に、アジア人枠が増えたからと言われています。
私としては、ちょっと時間が長過ぎたのと、設定に無理な部分が、多く有り過ぎた。
ファンタジー映画と違い、ある程度シリアスな映画だから、
多少は有ってもいいと思いますが、ちょっと多すぎて、
俳優さんは、いい演技してるのですが、
ストーリーに入り込めず、もったいなかった。
それと、以前も書きましたが、私の幼少期の原風景が、
もっと悲惨だったのが、邪魔をしているのかもしれません。
映画の中で、半地下生活で、体に、据えた匂いが染み付いているのが、
強調されていましたが、現代では、ファブリーズが有るやろ、
芳香剤も有るやろと、突っ込んでしまいました。
昔と違い、匂い対策しようと思えば、出来るはずなのになあ、
その匂いが、映画のキーワードになっているだけに。
私の子供の頃の周りは、色んな匂いが、充満していました。
商店街だけに、色んな食材の匂い、その上、ドブ、溝、の匂い、
裏の空き地からは、雑草の匂い、犬、猫などの野良達の匂い、
車の排気ガス、色んな工場では、オープンになってたから、
煙が出っぱなしになってたし、大きな工場の煙突からは、モクモクと、
海に近づくと、神戸製鋼の溶鉱炉の鉄の匂い、ダンロップなどの化学臭、
中学の時は、すぐ近くに有るユーハイムの工場の、
バウムクーヘンを焼いてる、甘ったるい匂い、
昼ごはん前に匂うと、お腹が空いてるのに余計腹が減り、
つばが出過ぎて、それだけで、干からびて、トムクルーズが出た駄作の一つ、
マミー(乾きもの)と言うミイラの映画のようでした。
ただでさえ、貧乏人だらけで、
洋菓子なんて食べられないガキ共には、地獄の苦しみです。
まさに、ウォーキングデッド状態です。
バウムクーヘンばっかり匂ってると、今度は、もう飽きたから、
他のケーキは無いんかと、どっちにしろ食べられないのに贅沢になってきます。
高校の時は、近くに、塩昆布の工場が有って、
濃い醤油の匂いが、放課後、クラブ活動をやってる時に充満し、
逆に、吐きそうでした。
そう言えば、バブルの頃は、あぶく銭を掴んだ、成金オヤジ共は、
誰もかれも、アラミスの香水をつけていて、あっちでも、こっちでもクサイ、クサイ。
一本丸ごと、頭から、ぶっかけ、その上、飲んでるんちゃうか、と思ってました。
今は逆に、匂いが無さ過ぎなような気がします。
これからの、5 G時代は、映像は凄く進むでしょうが、
動物の根源的な五感の一つである、匂いが重要になってくると、私は思います。
実際、匂いを感じる場所は、脳が有る所のすぐ下に有り、
それだけに匂いは、脳に直接影響する、脳に一番近い五感と言われています。
漫画の神の雫を読んでる頃に、ワインのアロマの表現が、
出来るようになった気になって、酒も飲めんのに、真似をしようとしたら、
ヘンテコになって、爆死しました。
バニラの香りと共に、ラベンダー畑の花が微かに揺れ、
紺碧の空と、爽やかな風に揺れる草原の狭間に、たたずんでいるかのようだ、
てな事を宣ってみました。
あー、恥ずかし。
どの口が、言うとんねん。
この口じゃー。
なんのこっちゃ。