「アメリカの自動車会社が、ロシアと日本の工場に部品を発注した。不良品の発生を極力抑えようと「不良品は1千個につき一つとすること」と求めた。ロシア側は困ってしまい、「大変困難な条件です。期日にどうしても間に合いません」と泣きついた。
しかし日本の工場は別の問題を抱えていた。返信はこうである。「納期に向けて作業は順調に進んでおります。ただ、不良品用の設計図が届いておりません。早急に送付してください」。世界のジョークを集めた早坂隆さんの著書から引いた」
(朝日新聞「天声人語」17年10月28日)
しかし日本の工場は別の問題を抱えていた。返信はこうである。「納期に向けて作業は順調に進んでおります。ただ、不良品用の設計図が届いておりません。早急に送付してください」。世界のジョークを集めた早坂隆さんの著書から引いた」
(朝日新聞「天声人語」17年10月28日)
ニューズウィーク日本版に、引用文献として出てた記事です。
元、メーカーで働いていた私としては、
本当に有りそうで、的をえています。
不良品を、不良品という名前の違う商品と思って、
わざわざ、千個に一個作ろうとしている事を笑っている。
この意味は、日本人が作ったら、
千個に一個も不良品は出ないのが、当たり前で、
逆に、日本人に、こんな事を言うと、
わざわざ、千個に一個、不良品と言う商品を、作ってくれと、
注文されたと、思ってる。
かたや、ロシアに作らせたら、千個に一個の不良なんて、
絶対、無理だ、と笑ってる。
実際、私が勤めてた頃に、ICの部品を会社で買う時に、会議が有って、
日本製とアメリカ製のどっちにするか、と言う話で、
不良率が、アメリカ製は、十分の一、日本製は、千分の一、
価格が、アメリカ製は日本製の三分の一、
結果、製品に組み込んだ後に、不良で、取り替える手間のほうが、大変だから、
高くても、日本製にするという事になった。
しかし、日本人は、これが絶対正しいと考えてしまうけど、
問題は、買う側のお客さんが、あくまで、なにを望んでいるかです。
そりゃ、安くて、いいに越したことはない。
コスパがいいからだけでは、必ずしも、買うとは限らない。
実際、ブランド物が、そうでしょう。
バブルの頃に、私の友達が、
あるブランドバッグの、日本製の偽物を持っていました。
本物より、安くて、丈夫で、作りがきれいや、流石、日本製と言っていました。
香港の、偽物のブランド時計を持ってる人が、買った時に、
この時計は、中の機械は、日本製を使っているから、
クォーツで、正確や、と言われた、と言っていました。
そのブランドには、クォーツのは、有りません。
見た目は、そっくりなのですが、決定的に違う所が有りました。
本物の時計は、中が機械式なので、
秒針が、一秒ごとに動くけど、偽物は、止まらなくて、すー、と動く。
最近では、メードインチャイナだけど、日本人が日本で使っているから、
大丈夫だと、海外で、日本の中古が売れる。
結果、どこで作ろうが、製品は、品質管理、生産管理で決まります。
だから、作る側の製品に対する、考え方です。
その基準が、買う側のお客さんのニーズに、合うかです。
そして、買う動機は、ちょっとの、お得感です。
おまけ、とかです。
商売人は、おまけすると、必ず、おまけしといたで、と言います。
それを言わないと、おまけが、おまけにならない。
お客さんが、当たり前と思ってしまう。
お得感を、わざと与える。
そして、しっかり、利益を出す、
これが出来なければ、商売ではない。
利益を出さなけれは、ボランティアです。
それを、はっきりさせないと、仕事に、自分が、潰される。
逆に、仕事を誤魔化す、例えば、データ偽装です。
数年前、色んな会社でデータ偽装が見つかった結果は、どうなったのでしょう、
ビルの免震装置の交換は、済んだんでしょうか ?
鉄はどうなったのでしょう、食品はどうなったのでしょう ?
その後の事が、報道されているように思えませんが、どうなったのでしょう ?
テータに関わった事にある人間としては、とっても気になります。
データは、ちょっとでも、いじくってしまうと、全ての根拠が無くなる。
全ての数字が、信用出来なくなる。
1+1=3 と言ってる様なものです。
果たして、これが、真面目、正直なのでしょうか ?
真面目に正直に、データ偽装しているんでしょう。
別に、不真面目で、嘘つきで、いいんじゃないでしょうか。
相手が、分かっていれば、いいだけです。
私の子供が小さい時、何でも、これは何で ? とよく聞いてきました。
私は、わざと大げさな嘘を言います。
子供は、それに対して、そんなん、嘘や、と言います。
私は、ほんまや、嘘と思うんやったら証明してみろ、
証明できひん限り、ほんまや、
くやしかったら、勉強して、証明できる位、賢こなってみろ、と言っていました。
アインシュタインの相対性理論でも、空間が曲がると発表すると、
最初は、あらゆる業界から反対されました。
物理学、天文学に限らず、哲学界、宗教界からも、嘘つき扱いされました。
その後、太陽と水星の軌道を、詳しく観測した結果、正しい事がわかりました。
それまでの、10年ぐらいは、嘘つき扱いでした。
正確なデータが、正しい事を証明したのです。
皆さん、アインシュタインに負けじと、
もっと壮大なホラを吹きましょう、嘘をつきましょう。
そして、この大ぼら吹き、大嘘つきと言われましょう。
私の友達にもいました。
真面目だけでは、しんどいです。