新幹線の運転手が車庫に車両を搬送するのがわずかに遅れ、雇用主が彼の賃金から43円を差し引いた。
これで法廷闘争になっています。
そして、この事をフランスの記事で紹介しています。
しっかり、嫌味な記事になっています。
これを、フランス風のエスプリというんでしょうか ?
コメント欄も、賛成、反対、入り乱れています。
さて、企業て、なんなんでしょう ?
43円の為に時間とお金を、惜しみなく使っている。
製造の現場で働いていた事の有る、私としては、
あの頃から疑問になっていました。
日本の会社の生産性てなんなん ?
工場では、常に1秒を削る努力をしている。
かたや、事務、営業は、それをやっているか。
バブルの頃の大手商社の中堅管理職のサラリーマンが、
自慢げに、会社の近所の麻雀店で3日入り浸って徹マンしたと、
豪語していました。
また、ある大手の自動車会社の若手営業マンは、
朝一に、営業に行ってきまーす、と言って自宅に帰り、
1日、家で過ごして、夕方、会社に帰っていました。
それでも、ほっといても売れていた時代です。
銀行は、1円が合わないと言って、全員で何時間も残業していました。
例を上げればキリがないぐらい、こういう事例を私は知っています。
私は、会社が儲かっていたら、勝てば官軍で、それでもいいと思っています。
ただ、儲からなくなった時に、とことん生産性の向上を、
その方々は出来るの ? 出来ないからリストラで首を切られました。
そんな事をやっていない普通の方々までリストラされました。
不景気な今でも、ダラダラ会議、無駄な残業をやっています。
そこで発生する人件費はリストラしないの ?
欧米企業が追求する企業理念は、一にも二にも、営業利益よりも
生産性の向上です、とことん無駄を省くです。
資本主義を追求すれば、至極当然です。
商売の現場で生まれ育った私は、能書きはいいから、とっとと稼げです。
純粋に、お金にこだわるなら、まず、無駄を省くなんて当たり前の事で、
そんな事を、いちいち口に出していう事でもない。
という事が、日本では、相変わらず出来ていないし、したくない。
結果、うまくいかなくなってくると、
最終的に大きな数字をいじくるのは、平気でする。
そして、それは仕方がないと言って追及しない。
43円の方が大事なんでしょう。
えーと、43の数字と何百億の数字は、どちらが大きいんでしたっけ ?
一応、理系の端くれとしての私は、昔から不思議です。
もしかしたら、漢数字になると、43より小さくなるのかもしれません。