ポートランド日記

米オレゴン州ポートランドでの生活模様

自然の生態系が見られます@Oaks Bottom Wildlife Refuge

2009年10月24日 | アウトドア
自転車で“スプリングウォーター街道”の始点から10分ほど南へ走ると、右手に“Oaks Park”の遊園地が、左手に“Oaks Bottom Wildlife Refuge”が見える。

草原、森林、湿地帯からなる約160エイカーの自然保護地区では、今でも独自の生態系が保たれており、今では都市で殆ど見かけなくなった動植物などを見ることが出来る。

ちょうど8月半ば頃にこの保護区の脇を走っていると、湿地帯が一面、紫色の植物に覆われているのが見えた。気になって、通行していた人などに聞いてみたのだけど、“知らないなぁ”とか“セージじゃないかな?”という答えが返ってきたのみ。

ひょんなことから、この保護区を管理する連絡先がわかったので、電話して聞いてみたところ、自然保護局の彼女は、“Purple-loosestrife”という多年草の植物であることを教えてくれた。“とてもきれいな紫色だったから”と私が言うと、“間違っても自宅の庭に植えようなんて考えないで!!”と釘を刺された。何でもこの植物、湿地の中で年々増え続けて、他の生態系を脅かしていて、市当局はその増殖阻止に数年前から頭を悩ませているらしい。

日本語では“エゾミソハギ”というそうで、元々ヨーロッパでは収斂効果等により薬として重用されていた植物である一方、植えておくと周囲の害虫駆除に一役買ったりと、調べた限り、ネガティブな効果は書かれていなかったのだけど、かなりの繁殖力があるらしい。

この湿地とは別の場所で、以前、紫色の植物が川の中州にいっぱい生えているのを見たのだけど、もしかしたら、この“エゾミソハギ”だったのかも。

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