ポートランド日記

米オレゴン州ポートランドでの生活模様

蒸留所見学@House Spirits Distillery

2009年10月07日 | 食事情
ポートランドは地ビール醸造のメッカとして知られた存在だけれど、近年、ハード・リカーの蒸留も活発で、国内外の大会で受賞するほど。

House Spirits Distillery”は、2004年創業ながら、蒸留のハシリ的存在の一つで、市内の真ん中にある蒸留所兼テイスティング・ルームでは、毎週土曜日に無料のツアーを行っていて、工場内を見せてくれると共に、各種リカーの蒸留方法を教えてくれたり、新しいカクテルを提案してくれたりする。

室内は、以前行った“Rogue Distillery”より広く、銅やステンレス製の蒸留装置はピカピカしていて手入れが行き届いていそう。ちなみに、少し前まで3~4つの地酒グループに装置などを貸していたらしいけれど、みんなそれぞれ独立して、今では独自の蒸留所を開いており、この蒸留所のある7番通りだけで5つの蒸留所が存在するのだとか。

リカー作りで大切なのは、なんといっても水。ポートランドは良質な水に恵まれているそうで、水道水ではなく専用の会社(Rogueと同じところ)からタンクで取り寄せているそう。その他の素材もなるべく地元やアメリカ北西部近郊で手に入るものを使用。なお、ウィスキーなどリカーを寝かせる樽は、オレゴン産のオーク材ではなく、ウィスキーで有名なテネシー産の樽を使っているのだとか。使う樽によって、風味がかわってっくるのだとか。ちなみに、ここではラムやジンなど限定バージョンも販売していて、それぞれシリアル・ナンバーが付いている。

まだまだ蒸留所としての規模は小さいながら、カナダやヨーロッパなどにも輸出していて、今は地元の日本酒醸造所“Sake One”と提携して、ポートランド発の“焼酎”も醸造中。私たちが日本人だと知って、試作品を出してくれた。味は日本のとは全く別ものだけれど、軽くて飲みやすいかも。アメリカで醸造するならではの、おいしいフュージョンが生まれることを期待したい。


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