島ちゃんからもらった命のバトン

2009.1月急性骨髄性白血病発症。
2010.12月、旅立ち。
島ちゃんの軌跡と島ちゃんが遺してくれたもの。

イイとこみつけた

2012-04-26 22:24:02 | Weblog
仕事帰り、長男坊から電話がかかってきた。


「おかさん、何時に帰ってくる?」

「21時には帰るよ」

「うん、わかった。」と長男坊は電話をきった。

家に帰り「どうしたの?」

と言うと「ちょっと見てほしいねん。」

と今習ってるそろばんの割り算を始めた。

「おかあさん、割り算できる?」と聞かれ、割り算は出来るけどそろばんでは出来ないわ~。というと長男坊は得意げに教えてくれた。

「すごいな~!めっちゃすごいやん。そろばんの割り算が出来るなんてかっこいい~!!!」というと長男坊はすごく喜んでパチパチそろばんを
はじいた。

真剣な顔でそろばんをはじく長男坊の横顔がとても清々しくまぶしく見えた。

そしてその事を長男坊に伝えると、長男坊が「おかあさんもお仕事頑張ってるとこかっこいいよ!」

と言ってくれた。

長男坊は私が仕事をしてるとこを実際に見た事はないが、そう言われるとめちゃくちゃ嬉しくなった。

大人でも褒められるとうれしい。気分がいい!

毎日一緒にいるとそれが当たり前で、ちょっとした事で、いちいち褒めたりすることが無い。

それなのに、ちょっとした事で叱ったりすることがある。

叱った後に、落ち込む事がある。そんな時は決まって大したことではなかったりする。

目の前に居る人は大人でも、子どもでも自分の鏡なんやと思った。

次男坊に「笑った顔、めちゃくちゃかっこいいよ!」と言うと「おかあさん、やさしいね。僕おかあさん大好きだよ。」

と言った。

これまた気分が良くなった。

10秒もかからない、たった一言が、何時間もイイ気分にさせまた気持ちにゆとりを作ってくれる。

子どもたちが寝てしまったこの時間も、長男坊、次男坊に褒められた言葉を思い返すだけで顔の筋肉がゆるみ、笑顔になる。

明日からこれでいこう。

朝「おはよう」の後に、なにか一つ、息子たちの「イイところ」を口に出し伝えよう。

明日の朝が楽しみやな。