
参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃
2025/07/29 日刊ゲンダイ
厄介者の外来種(ジャンボタニシの成貝=農水省提供)
今月行われた参院選で、外来生物の「ジャンボタニシ」(正式名称・スクミリンゴガイ)がにわかに注目を浴びた。
参政党の奈良支部や一部党員が、過去に「田んぼにジャンボタニシをまき、雑草を食べさせる」といった内容をSNSに投稿し、大炎上。農水省が昨年3月、Xで「ジャンボタニシ放飼は止めてください!」と呼びかける事態にまで発展していたことが、参院選で蒸し返されたのだ。
ジャンボタニシは1981年に食用目的で輸入されたが、大量投棄や脱走によって野生化。田植え直後の稲を食い荒らすためコメ農家を苦しめている。
最近は、被害の発生地域が拡大傾向にあるという。温暖化が原因だ。
「1980年代からジャンボタニシが定着した九州地方などでは、比較的対策が確立されています。しかし、最近は温暖化で越冬が容易になるなどして東日本にも生息域が拡大しており、防除の知識や技術がない生産者が被害を受けている。ヘクタール単位の被害が出ることもザラだし、繁殖力が非常に強く、一度定着すると根絶は至難の業。本当に厄介な存在です」(農水省関係者)
■いまだに放飼する人も
国や全国の自治体が啓発活動を行っているにもかかわらず、状況はなかなか改善しないようだ。
「困るのが、いまだに水田にジャンボタニシをまく人がいることです。
参政党は後に『党として推奨していない』と否定したとはいえ、一連の投稿は本当に困りましたね」(前出の農水省関係者)
参政党に限った話ではないが、怪しい情報の発信は厳に慎んだほうがいい。
参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去
2025/07/09 日刊ゲンダイ
参院選の序盤から「日本人ファースト」を掲げる参政党が飛ばしている。マスコミ各社の世論調査によると、比例代表の投票先で3位に浮上。立憲民主党を抜き去りかねない勢いだが、連中の「愛国心」はホンモノなのか?
田植え直後の稲を食い荒らす侵略的外来種「ジャンボタニシ」をまき散らし、国民食の コメ生産に汗する農家の足を引っ張った行状は消し去れない。
参政の悪事が露呈したのは昨春のこと。国政選挙などに擁立している党員がX(旧ツイッター)に〈我が家は40年以上ジャンボタニシ活用して無農薬 米作ってる。地域ぐるみでJA福岡市が指導しました〉と投稿。当然騒ぎになり、奈良支部がインスタグラムで〈慣行農法では嫌われ者のジャンボタニシくん。自然農法では味方になってくれます〉と「ジャンボタニシ農法」を推奨していることが発掘された。
1981年に食用目的で輸入されたジャンボタニシは養殖業者の廃業による大量投棄や脱走により野生化。食害の元凶と言ってよく、農家の敵だ。
農水省は騒動にすぐさま反応し、Xに〈【#ジャンボタニシ 放飼は止めてください!】〉と怒気を含んだ注意喚起を投稿。巻き込まれたJA福岡市も〈ジャンボタニシを活用した除草を推奨している事実は一切ございません〉と完全否定した。
行政に一喝された参政は直後の声明で「推奨」を否定。〈誤解を招く可能性のある発信を行った支部や党員には、発信内容を訂正し、今後はそのような発信を控えるよう指導しました〉と釈明した。
カルト問題に詳しいジャーナリストの藤倉善郎氏はこう言う。
「参政党は反グローバリズムの排外主義を訴えて勢力を伸ばしているのに、日本の稲を食い物にする外来種をもてはやすなんてお笑いです。党員にとって主張や理念はどうでもいいのがよく分かる。そもそも参政党は反ワクチン、陰謀論、スピリチュアル系など有象無象の寄せ集め。科学的な裏付けを求めず、いいと思ったものにのめり込むタイプが支持する傾向がある。ジャンボタニシ問題は氷山の一角。参院選には波動米ビジネスを展開した疑いのある候補も立てています」
ブラックホールに吸い込まれるように参政を支持する岩盤保守層は目を覚ました方がいい。
コメント 2025/08/01 15:18:31 ロップ
JA福岡はジャンボタニシを除草に活用した指導を行ってきたことを事実として認めていますが、これが「完全否定」ですか?
https://www.ja-fukuoka.or.jp/infos/detail/?id=619 「2024.03.28 JA福岡市 お知らせ」
気に入らない政党を叩くためにデマも厭わないのであれば、あなたのやっていることは参政党以下です。
2024.03.28 JA福岡市 お知らせ
お知らせ内容(2024.03.07)の補足説明について
先般(2024.03.07)、お知らせしましたジャンボタニシ(スクミリンゴ貝)に関する内容につきましては、当時X(旧”Twitter)上で、数多くのご意見をいただいておりましたので、取り急ぎの内容で掲載させていただいております。
過去の当組合の稲作に関する資料等を改めて確認したところ、平成8年頃より当組合の組合員とともにジャンボタニシ対策の研究を行い、ジャンボタニシを除草に活用した指導を行ってきたことは事実であります。当然ながら、ジャンボタニシが生息していない圃場に除草目的で放飼することを推奨しておりません。あくまでも、共存するという考え方のもとで研究・指導を行っております。先の内容が、説明不足であったことをお詫び申し上げます。
2024.03.07 JA福岡市 お知らせ
当組合に対するSNS(X“旧Twitter”)の投稿について
SNS(X“旧Twitter”)上で、当組合が「ジャンボタニシ農法を推奨している」という内容の投稿がございますが、そのような事実はございません。
「ジャンボタニシ農法」などと称する農法は、当組合では認知しておりません。水田における雑草対策とともに、ジャンボタニシを防除する一環として、ジャンボタニシを稲ではなく雑草に向かわせる「ジャンボタニシを活用した除草」に取り組んでいる事実はございます(平成8年頃より)。ただし、ジャンボタニシを除草のために水田に放つことや、ジャンボタニシを活用した除草を推奨している事実は一切ございませんのでご了承ください。
<🍓ロップ氏の言う「完全否定」の記述とは>
参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去
2025/07/09 日刊ゲンダイ
参政の悪事が露呈したのは昨春のこと。国政選挙などに擁立している党員がX(旧ツイッター)に〈我が家は40年以上ジャンボタニシ活用して無農薬 米作ってる。地域ぐるみでJA福岡市が指導しました〉と投稿。当然騒ぎになり、奈良支部がインスタグラムで〈慣行農法では嫌われ者のジャンボタニシくん。自然農法では味方になってくれます〉と「ジャンボタニシ農法」を推奨していることが発掘された。
1981年に食用目的で輸入されたジャンボタニシは養殖業者の廃業による大量投棄や脱走により野生化。食害の元凶と言ってよく、農家の敵だ。
農水省は騒動にすぐさま反応し、Xに〈【#ジャンボタニシ 放飼は止めてください!】〉と怒気を含んだ注意喚起を投稿。巻き込まれたJA福岡市も〈ジャンボタニシを活用した除草を推奨している事実は一切ございません〉と完全否定した。
<🍓「JA福岡はジャンボタニシを除草に活用した指導を行ってきたことを事実として認めています」。
ロップ氏は、この意味を取り違えている。これは、あくまでも、下記2015清水論文中の「雑草防除への利用。スクミリンゴガイは水田内の稲苗だけでなく雑草も旺盛に摂食する。一方で先述した通り,水田内に定着してしまったスクミリンゴガイを完全に除去することはほぼ不可能である。このような中,スクミリンゴガイを駆除しようとするのではなく水田内の雑草防除に利用する取り組みが 1990 年ころから見られるようになった。
本方法についてはスクミリンゴガイが既に生息している水田で稲苗の食害回避を兼ねて行われるものであり,駆除が困難な本種と上手に付き合う一つの方策として取り組まれている。」というもので、「スクミリンゴガイが既に生息している水田」という特殊条件における便法に過ぎず、積極的に推奨するものではないことは、
「ジャンボタニシ対策の研究を行い、ジャンボタニシを除草に活用した指導を行ってきたことは事実であります。あくまでも、共存するという考え方のもとで研究・指導を行っております。」(2024.03.28 JA福岡市)の中の「共存する」という部分は仕方なく採用しているという意味ととらえるべきである。
https://jppa.or.jp/archive/pdf/69_03_01.pdf
植物防疫 第 69 巻 第 3 号 (2015 年)
特集:スクミリンゴガイ研究の進展状況と防除技術の展望
福岡県におけるスクミリンゴガイの発生の経緯と現状
福岡県農林業総合試験場 清水信孝
は じ め に
通称「ジャンボタニシ」などと呼ばれるスクミリンゴガイの野生化が福岡県で初めて確認されてから 30 年が経過する。現在では県内各地でその存在が普通に認められるようになり,多くの水稲生産者にとって本種は何らかの対策を講じなければ稲苗に甚大な被害を及ぼす厄介な存在となっている。また,河川や水路の壁面に産み付けられたピンク色の卵塊は地域の景観を大きく損ね,水稲生産者のみならず農業に従事していない一般県民にもその存在が知られるまでになっている。
本稿では,福岡県におけるスクミリンゴガイの発生経緯を試験場や病害虫防除所の資料に基づいてとりまとめ,現在,現地で実際に行われている本種の被害防止対策など対応策と併せて紹介する。
I 福岡県における発生経緯(略)
II 現 在 の 対 応
1 被害防止対策
初発生から 30 年が経過した今では,福岡県内の多くの水田でスクミリンゴガイに対する防除対策が必要な状況となっている。現在,福岡県の水田で実際に行われているスクミリンゴガイの被害防止対策については,主に以下のものがあげられる。
( 1 ) 浅水管理
(略)スクミリンゴガイは水田内の水深が深いほど活発に活動して稲苗を激しく加害することから,移植後約 3 週間は水深 1 cm 程度の浅水で管理して本種の活動を抑制し,被害軽減を図っている。(略)
(2 ) 貝の侵入防止
(3 ) 農薬による防除
( 4 ) 貝,卵塊の捕殺
( 5 ) 冬季の耕起
( 6 ) その他の対策
2 雑草防除への利用
スクミリンゴガイは水田内の稲苗だけでなく雑草も旺盛に摂食する。一方で先述した通り,水田内に定着してしまったスクミリンゴガイを完全に除去することはほぼ不可能である。このような中,スクミリンゴガイを駆除しようとするのではなく水田内の雑草防除に利用する取り組みが 1990 年ころから見られるようになった。これは,稲苗が加害される移植後 2 ~ 3 週間程度は落水~1 cm 程度の浅水で管理してスクミリンゴガイの活動を制限し,それ以降は通常の水管理を行って本種に雑草のみを捕食させるというものである。このスクミリンゴガイを利用した雑草防除技術は現在,除草剤代替技術として主に減農薬栽培や無農薬栽培を志向する一部の生産者や生産組織等によって実施されている。移植直後に殻高1.5 ~ 2.5 cm の貝が m2 当たり 2 ~ 3 頭いれば,十分な除草効果が期待できる(大隈ら,1994)。圃場の均平化と適切な水管理が重要なポイントとなる。
なお,本方法についてはスクミリンゴガイが既に生息している水田で稲苗の食害回避を兼ねて行われるものであり,駆除が困難な本種と上手に付き合う一つの方策として取り組まれている。雑草防除を目的として本種を未生息水田に新たに導入することはいたずらに本種の分布域を広げ,その地域の水稲被害を助長するだけでなく生態系を乱すことにもつながるため,行うべきではない。
<🍓もっとも、JA福岡市による文書には、ジャンボタニシを使った除草方法を推奨しているような文書が複数ある。福岡市内では40軒ほどの農家が実践しているという情報もあるので、現実にどの程度採用されているか、効果やデメリットをJA福岡市は検証し公開する必要がある。>
JA福岡市 お米が食卓に届くまで (関係分抜粋)
5月 種まき 健康な苗を育てる(育苗)
【除草作業】
雑草が生えると養分(肥料分)を取り、水稲の生育を阻害(じゃま)します。普通は田植えから1週間ぐらいに除草剤を散布しますが、福岡市では農薬を使用しない方法として、ジャンボタニシに雑草を食べさせ除草する方法も行っています。
ジャンボタニシを使った除草方法
福岡市内で無農薬稲作が拡大した理由のひとつに、それまで稲の苗を食べてしまう害虫だったジャンボタニシをうまく利用すれば、雑草を食べてくれるということの発見があります。
普通は、田植えをしたら田んぼに水を張りますが、ジャンボタニシを動けなくするために、田植え後は水を落とします。そうすることで、田植え後のタニシによる食害を防ぎます。
お知らせ 2024.03.09 参政党
SNS上で発信されている「ジャンボタニシ」の件について
SNS上で、一部の支部や党員が「ジャンボタニシ(学名:スクミリンゴガイ/Pomacea canaliculata)」に関する投稿を行ったことについて、「ジャンボタニシ農法」と称する農法を、党や党員が推奨しているかのような内容の投稿が見受けられ、この内容を前提として、マスコミ等から党や支部に取材依頼が寄せられています。
この件に関して、党としては、これらの投稿の内容を承知しておらず、当然ながら、そのような農法を推奨しているわけではありません。農林水産省が指摘している通り、外来種である「ジャンボタニシ」は、地域固有の生態系に与える影響や水田への被害が問題とされており、その撲滅が必要だということに異論はありません。
誤解を招く可能性のある発信を行った支部や党員には、発信内容を訂正し、今後はそのような発信を控えるよう指導しました。
なお、支部及び党員からの聞き取りでは、「ジャンボタニシ」を意図的に繁殖させるような行為は一切行われていないことが確認されました。
当該支部では、過去、農業実習の一部として、「ジャンボタニシ」が避けられない形で繁殖している地域の田んぼで、その被害を最小限に抑えるための工夫についての実習を行ったことがあるとのことでした。この過程で、繁殖や外への流出を防ぐための注意喚起と共に、党員による除草作業を実施したとのことでした。
また、長年農業を営む党員の中に、JA福岡市が「ジャンボタニシ」を防除する一環として、「ジャンボタニシ」を稲ではなく雑草に向かわせる「ジャンボタニシを活用した除草」の取り組みを評価し、情報発信をしていた者がいました。しかし、発信の中に、誤解を招く発信があったことがわかりました。当該発信については、速やかに削除を行うとのことでしたので、併せてお知らせいたします。
<🍓ネットで見ると魚拓が多数。その一例>
https://www.ja-fukuoka.or.jp/infos/detail/?id=619
気に入らない政党を叩くためにデマも厭わないのであれば、あなたのやっていることは参政党以下です。