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仮面ライダー響鬼(ヒビキ) 三十一之巻 超える父

2005年09月11日 20時16分25秒 | 仮面ライダー555
なんとか纏まってはいたと思うけど。そう、何て言ったらええんやろか。

おやっさんが前にこんなことを言ってましたよね。

「こう、なんていうか、悪意、みたいなものを感じるんだよねえ」

そういう感じです。厭味も随所に散りばめられているし。

スケジュールの都合もあるんやろけど、丁寧さが根本からなくなって、勢いや展開の速度アップで纏めようとしている姿勢が、しゃーないことやけど少し寂しいし残念です。

今までの響鬼を好きな方で今回の変更に対して抵抗を感じてらっしゃる方の大半は距離感の違いを敏感に感じてしまったんじゃないでしょうか。これまではまったりだったのに、いきなりの連続になってしまったんだからしゃーないけど、もっと別の方法はなかったのかなぁ。それすら考える時間がなかったんだろうけれども。

個人的には番組としては面白いと思うけど、観たかったのはこれじゃないよっていう拒否反応がどうしても出てしまうんですよね。これは好き嫌いというのではなくて、とまどいから来るものだと思います。

29話で一旦終了して、半年後にパート2が始まりました、っつーんだったらここまで拒否反応は出なかったと思う。何もかもいきなりだったのがちょっとね。

今回の話や展開は良かったと思う。響鬼というこれまでのフィルターを通さなければ。これは555を観ているような感覚と似ているかな。555に無理矢理に響鬼という番組の相関図を入れました、みたいな。

一番問題なのは、キリヤンの中の人の演技力のなさが原因なんですけどね。彼の演技が良ければねぇ。それもあってキリヤンの存在自体が邪魔になっちゃってるんですよね。

それから最後の台詞はいらんし、余計な引きもいらんし、余計な演出もいらん。これは555じゃないんだよ。

今回の感想としては、戦闘場面で威吹鬼が消えたのはちょっとなぁ。最初の戦闘場面であきらが鬼二人に追い付くところは、あきらが鬼の弟子であり、鬼になる一歩手前まで修行を終えているっていう感じが出ていて、何気にグッジョブです。

つーか、前回は良かったと思えた戦闘場面が今回は手抜き満載って感じになっているのはどういうことだろう。多分前回と今回は纏めて撮影していると思うのになぁ。

アスムンパパ話も見た目は上手いこと進めたと思う。この世界に必要はなかったけど。それに、アスムンパパってDQNだよね?部下を信用せずに勝手に休日出勤して、勝手に現場行って、勝手に怪我して、勝手に入院ブッチして。迷惑掛けてるだけじゃんか。犬小屋作成にしてもね。まぁ、中途半端な奴って感じですかね。こういう部分に厭味があるんですよね。

これはアスムンが意識して、乗り越えなければいけない対象なんだろうか、という疑問しか残らないんですよ。作りかけの犬小屋を完成させるっていうのは場面としてはいいだけに勿体無いなぁと思うんですよ。

ヒビキさんとアスムンの関係の描写は良かったと思う。アスムン母子の関係も。これは役者の力量によるところが大きいと思う。

ヒビキさんとアスムンの関係にも変化を感じましたが、これは前進なのか後退なんかは捕らえ方によりますけど、個人的には以前あったヒビキさんのアスムン脳内弟子化発言を踏まえて、アスムンへの関わり方が友人から弟子へという気持ちに移行しているのかな、と。

個人的には不満はあるけど、新しいテイストもいいのかな、と思えるようになってきてはいます。ただ新しいテイストにするなら、過去を引き摺るんではなくて、壊してもええと思うんですわ。

ヒビキさんとアスムン以外全員死亡。何とか生き残った二人は魔化魍への復讐を心に誓う。もうこれでいいよ(こらこら)。

良かったところ、悪かったところ、それぞれあるんやけど、今はどうしても基準が前のテイストになっちゃうんで、どうも悪かったところだけピックアップしちゃうんよね。これは何回か観て慣れるしかないでしょう。どうしても駄目だったら観なければいいだけだしね。

次回はいよいよあれが出るんですね。