木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

中小企業のデザインのお悩み、なんでもご相談ください!!

白銀長方形の作図

2008年03月11日 | 黄金比など(コツツボ)
<白銀長方形の作図>


◆白銀長方形の作図
260:【デザインのコツ・デザインのツボ 100連発!】第60発 デザインワーク


 こんにちは!「工業デザイン相談室」木全(キマタ)です。デザイナーの実像・デザイナーとの付合い方・デザイナーとのトラブル回避法など書いていきます。御相談がありましたら、コメントをくださいね。

 新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」(第2版)好評発売中

 「売れる商品デザインの法則」3月1日重版発売 好評発売中

 記事の目次
 デザイン相談室の目次    デザインの考え方と運用について
 デザインのコツ・ツボの目次 商品企画とデザインワークについて

 人気blogランキングへ


白銀長方形の作図方法

 前回「黄金長方形の作図方法」について、説明しました。

 それと大変似ていますが、今回は「白銀長方形の作図方法」です。白銀長方形は黄金長方形に次いでバランスがいい長方形だといわれています。

 以前、このブログで黄金比白銀比の話を書いていますが、それらのページは、常にアクセスを頂いており、皆さんの興味の大きさを感じています。


 今回は、白銀長方形の作図方法を説明します。

 白銀比や白銀長方形は上のような作図で得ることができます。

 まず、正方形を描き、その底辺を辺ABとします。次に点Aを中心に半径が対角線ADと同じ長さの円弧を描き、正方形の底辺ABを延ばした線とぶつかった点をCとします。

 すると、正方形の辺ABと延ばした線ACの長さが、白銀比の関係になります。作図によってできた長方形は、もちろん白銀長方形です。


日本人が好きな白銀長方形

 白銀長方形の縦横比は1対ルート2(約1.414)です。白銀長方形の身近な例は、紙のサイズのA版(A3・A4など)とB版(B4・B5など)です。

 A版B版の用紙は長辺の中心線で二分割したときに、縦横比が元の紙と相似形になります。大きな用紙を二分割して、全く同じ縦横比の用紙が二枚得られるなんて、よく考えるとなんだか魔法のようです。

 日頃見慣れているので気になりませんが、こんなことができるのは白銀長方形だけです。

 ちなみにA版はドイツで産まれた国際規格ですが、B版は日本のオリジナルです。A版だけでは足らずB版まで作ってしまった日本人は昔から白銀長方形が好きなようです。

 日本の代表的なキャラクターであるサンリオのハローキティなどのキャラクターも全身が白銀長方形にほぼ収まります。海外のキャラクターではそのような事はありません。日本人には黄金長方形より白銀長方形のほうがしっくりくるかもしれません。

 黄金長方形の縦横比は約五対八、白銀長方形は約五対七です。このくらいの縦横比の長方形であれば人は美しいと感じるようです。

 ちなみにA0(A全)の面積は1㎡、B0(B全)の面積は1.5㎡になっています。


 新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」 好評発売中 

 「売れる商品デザインの法則」 好評発売中!

 デザイン相談室の目次    デザインの考え方と運用について
 デザインのコツ・ツボの目次 商品企画とデザインワークについて

 人気blogランキングへ



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。