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ルカによる福音書 7.36-7.50 『罪深い女を赦す』

2012-09-28 23:10:21 | 人文・社会思想

僕はクリスチャンではないが、先日の死刑執行、および死刑制度に反対する意味で以下の聖書の内容をアップしておく。
人権と倫理、罪と罰、処罰と裁き等を考える上で重要な伝承だと考える。
出典は『新共同訳聖書(旧約聖書続編つき)』である。

ルカによる福音書
罪深い女を赦す
7.36-7.50

 さて、あるファリサイ派の人が、一緒に食事をしてほしいと願ったので、イエスはその家に入って食事の席に着かれた。この町に一人の罪深い女がいた。イエスがファリサイ派の人の家に入って食事の席についておられるのを知り、香油の入った石膏の壷を持って来て、後ろからイエスの足もとに近寄り、泣きながらその足を涙でぬらし始め、自分の髪の毛でぬぐい、イエスの足に接吻して香油を塗った。イエスを招待したファリサイ派の人はこれを見て、「この人が預言者なら、自分に触れている女がだれで、どんな人か分かるはずだ、罪深い女なのに」と思った。そこで、イエスがその人に向かって、「シモン、あなたに言いたいことがある」と言われると、シモンは、「先生、おっしゃってください」と言った。イエスはお話しになった。「ある金貸しから、二人の人が金を借りていた。一人は五百デナリオン、もう一人は五十デナリオンである。二人には返す金がなかったので、金貸しは両方の借金を帳消ししてやった。二人のうち、どちらが多くその金貸しを愛するだろうが。」シモンは、「帳消しにしてもらった額の多い方だと思います」と答えた。イエスは、「そのとおりだ」と言われた。そして、女の方を振り向いて、シモンに言われた。「この人を見ないか。わたしがあなたの家に入ったとき、あなたは足を洗う水もくれなかったが、この人は涙でわたしの足をぬらし、髪の毛でぬぐってくれた。あなたはわたしに接吻の挨拶もしなかったが、この人はわたしが入って来てから、わたしの足に接吻してやまなかった。あなたは頭にオリーブ油を塗ってくれなかったが、この人は足に香油を塗ってくれた。だから、言っておく。この人が多くの罪を赦されたころは、わたしに示した愛の大きさで分かる。赦されることの少ないものは、愛することも少ない。」
 そして、イエスは女に、「あなたの罪は赦された」と言われた。同席に人たちは、「罪まで赦すこの人は、いったい何者だろう」と考え始めた。イエスは女に、「あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」と言われた。



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