スポーツライター・オオツカヒデキ@laugh&rough

オオツカヒデキは栃木SCを応援しています。
『VS.』寄稿。
『栃木SCマッチデイプログラム』担当。

序章:『逆行』 対佐川急便SC戦@栃木SC通信

2007-05-21 23:55:58 | 栃木SC
首肯はしない。当然である。認めてしまうことで全てが崩壊してしまう恐れがある。指揮官の一言は多大なる影響力を持つ。波及効果は小さくない。いたずらにチームを動揺させてはいけないとの配慮もあるのだろう。   「蹴るサッカーは狙っていない」   ここ最近、高橋監督が会見で用いる常套句である。 意図とメッセージ性に乏しいロングボールを闇雲に蹴ってしまっている現状を肯定することは決してない。 しかし、単調 . . . 本文を読む

戦評:対佐川急便SC戦@栃木SC通信

2007-05-20 22:42:50 | 栃木SC
試合中に見せる険しい表情はそこにはなかった。堀田利明は満面の笑みを浮かべた。前期第7節、対アローズ北陸戦終了後、JFL新記録となる80試合フルタイム出場記録を樹立(現在も記録更新中)。そのセレモニーが約1ヶ月遅れで執り行われた。プレゼンターの甥っ子は恥ずかしそうに花束を渡し、受け取った堀田の顔は自然とほころんだ。雨上がり、快晴の空の下、和やかな、温かい空気が試合前のスタジアムを包んだ。   4月8 . . . 本文を読む

1ヶ月ぶりのホームゲーム勝利を@栃木SC通信

2007-05-19 00:14:54 | 栃木SC
これまでのゴール数は栃木SCの16に対して約2倍の29。 リーグ屈指の破壊力を兼ね備えている。 11戦してシュート数が一桁だったのは僅かに2試合のみ。 当然だがシュート数に比例し、ゴールが生み出されている。 ボクシングではないが打たれずに打つ。 これがポイントになるだろう。 相手のシュート数が二桁を記録するようだと苦戦が濃厚となる。 ここが正念場。 負けるようだと一気に勝ち点差は1 . . . 本文を読む

予習3:対佐川急便SC戦@栃木SC通信

2007-05-18 10:00:36 | 栃木SC
堀田からプレゼントパスをもらった堀は、パックリと口を開けていた広大なスペースにドリブルを開始した。攻撃に移るつもりだった栃木SCは完全に逆を取られた恰好となった。後手に回る。 最高のカウンターが炸裂した。が、遠藤は懸命に堀を追った。Pボックス手前で追いついた遠藤は、リスクは覚悟の上で十八番であるスライディングタックルをお見舞いした。勇気のある決断と諦めない気持ちが結実した。足元深くに入った綺麗な . . . 本文を読む

予習2:対佐川急便SC戦@栃木SC通信

2007-05-18 09:52:54 | 栃木SC
栃木SCはこれまで最も大切にしてきたものを、いったいどこへ置き忘れてきてしまったのだろうか。 千葉(対ジェフ・クラブ)、沖縄(対FC琉球戦)、それとも滋賀(対佐川印刷SC戦)。 答えは定かではない。 だが、現段階でひとつ明らかなことは、栃木SCのサッカーからハートが決定的に欠けていること、である。 相手に走り負けない、球際で競り負けない。遮二無二セカンドボールに食らいつく。フィフティ・フ . . . 本文を読む