『ほろ苦い、物足りない復帰戦』
試合勘とは、かくも重要なものなのか。
肝心なところで足が伸びない、厳しくチェックにいけない、危機を察知するセンサーが正常に作動しない。
6月1日イングランド戦で左足首腓骨骨折の重症を負って以来、半年ぶりにブルーのユニホームに袖を通した。自身が戦線を離脱している間に、精神的にタフになったチームへどれくらいフィットできるのか。
所属クラブでリザーブリーグ . . . 本文を読む
『闘志無き者は去れ』
98年当時、日本代表を率いていた岡田武史監督が発した台詞が思い起こされた。
「闘志無き者は去れ」
ピッチでファイトできない選手は、どれだけ知名度、実績があろうとも必要ない。非情とも受け取れるが、戦場で及び腰では相手に突け込まれ、敗戦を喫する。気持ちを全面に押し出し、戦える選手を求めた。
その方針は時を経ても変わらず、横浜の選手達ひとりひとりの中に深く浸透していた。 . . . 本文を読む
『長谷部を解放せよ』
チャンピオンシップ第1戦、浦和は完璧に横浜の術中にはまってしまった。スコア―は0―1だったものの、内容は点差以上の開きがあった。
試合後にフッフバルト監督は「180分間の内の90分が終了し、1点ビハインドで折り返しただけ」と、負けず嫌いのドイツ人らしい、不屈のゲルマン魂をこめた言葉を発した。選手、スタッフ、サポーターも、もちろんその思いは強く、9勝1分けと勝率抜群のホ . . . 本文を読む
『Fマリノスが勝って何が悪い!!』~2連覇への軌跡~
DFからボールを受けた長谷部誠は、反転し視野を確保した。左サイドのサントスには田中隼磨が目を光らせている。トップのエメルソンには松田と中沢が、田中達也には那須が注意を払う。一旦、DFラインへボールを戻すしかないのか。
永井雄一郎は右側のタッチラインを確認し、前方を見遣る。そこへ居るはずのドゥトラが、さきほど攻撃参加したために不在。半身の . . . 本文を読む