祈りうた(エール マスク いいじゃないか)
マスク 一日じゅう使われたのだった よごれて臭くなって棄てられたのだった もう用はないと いくらでも替えはあると ...

祈りうた(いのち どくだみ 六月)
どくだみ 六月 素手でどくだみを抜いた 指先や掌に真っ青なにおいがついた また母の忌日(きじつ)が近づいてきたのだ 真っ青な手をいっぱいいっぱい嗅(か)...
祈りうた(日向ぼっこ さびしいとき)
さびしいとき さびしいとき さびしい といえる素直な心は しあわせ さびしいとき さびしい といえ...

祈りうた(日向ぼっこ 時間の音)
時間の音 目覚まし時計よりはやく目覚めたので わたしよ ゆっくり時間の音をきいていよう ...
祈りうた(ウクライナ 私の想像力はまずしい 群死と個死)
私の想像力はまずしい わたしの想像力はまずしい 遠い外国の戦争のこと スーパーから消えた食べ物、水、日用品のニュース ―数年前の台風の前日 ...
祈りうた(ウクライナ 祈る)
祈る ―この戦争が 早く終わりますように 朝いのる 昼いのる 夜いのる ―この戦争が はやく終わりますように ...
祈りうた(いのち 鉄砲 引き金)
鉄砲 子どものおむつがえをしながらパンツ式の紙おむつができないかなと思ったおむつが要らなくなったころ紙おむつのパンツ式が出てきた ...
祈りうた(エール 杖がわらって)
杖がわらって 七、八人の園児たちがお散歩 三人のおばあちゃんたちもお散歩 子どもたちは先...
祈りうた(導かれて 渥美清の一句)
渥美清の一句 渥美清が俳句を作っていたことは、2022年5月31日「渥美清の俳句」でご紹介した。 こころに響く句がいくつもあり、「ああ、いいなあ。共感するなあ...
祈りうた(ウクライナ おれの心臓はまだ)
おれの心臓はまだ おれの心臓はつよくない おれの心臓はすこしくたびれてきた おれの心臓...