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DK大衆食の旅3

路麺好きがそんな感じで巡る大衆食の旅。

船橋市役所職員食堂@船橋

2018年02月25日 | 大衆食堂
15年くらい前だったか。
自分が三番瀬という言葉を初めて認識したのは、その名のまんま、三番瀬という船橋の居酒屋だった。



うまかったけど、それなりにするもんだな。という印象。
ぼんやりと、好事家の為のものなんだろうな。という認識。
そしてそのまますっかり忘れ去っていった。



その言葉に大衆レベルで再開したのは、4年前。妙典のそば屋、あみ富であった。
三番瀬のあさりがごっちゃり入れられた、定食に付くみそ汁。
そのすさまじいうまさは、びーんと電流が走る様に、一瞬にして身体じゅうに染み渡った。



昨年出会った船福のおにぎりも良かった。
千葉の米と三番瀬の海苔を使った塩にぎり。80円しかしないそれに込められた、地元をリスペクトしようとする思いの強さ。しびれるうまさであった。



この船橋市役所の地下で提供されている船橋海苔塩ラーメン450。海苔は三番瀬の海苔を使っているという。



御多分に洩れず官庁系の食堂を専門に委託運営する会社の食堂ではあるが、こゆ取り組み、この味、決して悪くないと思う。



自分達の町の誇れる味、守るべき味が大衆レベルでささやかに在る。というのは羨ましいな、と思ったのだ。





キッチン ユウ@葛西

2018年02月06日 | 大衆食堂












かずさやを出て、も一軒いこーかなと葛西方面へ。途中で入口が2つある洋食店に出くわす。
右側のカウンター席が元々で、左側のテーブル席が後付けかな?
かずさやのインパクトが強すぎたのでこゆ別ジャンルな感じいいな。と右側にそろり。

オムライスでビールを飲るとしよう。
先ずは缶ビールとコップが届く。
すると慣れた手付きでオムライスに取り掛かるご主人。
ケチャップライスを作り、もう一つのフライパンで薄焼き玉子を作ってくるんでまとめる。
いいねえ。自分のオーダーが出来上がるのを見ながらちびちび飲るのって。

ソースがデミグラスだったり、玉子がふわとろだったり。オムライスも色々あって、どれも好きなんだけれども。
ビールで飲るにはこゆフツーなヤツでないとダメなのよ。うん、いいわあ。




平太@西大島

2018年02月04日 | 大衆食堂










10年くらい前から行ってみよーと思いながら行けてなかった西大島の人気店、平太へ。

自分はロースとんかつ定食980。
かみさんはS判ビフテキ定食1180。

やっぱ日頃お世話になってる薄いかつとは違うのう(笑) どちらもうみーす。子供たちには内緒にしておこう(笑)

で。いいなあ、と思えたのはご主人の顔。うまいもんだすよー的ないい顔。オープンキッチンの中で手際よく注文を捌く姿。それだけでうまさは3割増。顔でCP上げてるな(笑)

お隣さんの特ロースとんかつ1200は更に厚くでかかったのだが、縦にも包丁が入ってたんだよね。とんかついもやもそうだったけど、なーんか苦手なのよ。
歯でがぶりと肉を噛みちぎる快楽。アレを奪わないでくれーって思っちゃう。ていうのはやせ我慢じゃあないぞw




仲家@練馬 大泉町

2018年01月26日 | 大衆食堂
大雪の降った翌日、大泉へ。
ココから始まった、久々の寿司とそばうどんの組み合わせ探訪ね(笑)



看板はたぶんなかった、と思う。
地元の人でないと、否、地元の人でも非常に分かりづらい店。
どういう意味だか判るよね。看板なんかなくても客が付いているというコト。それだけで既に大衆名店の予感。



これだ。真ん中のヤツ。20貫までだけど、寿司食べ放題とうどんで850。常軌を逸してる(笑)



おおお壁のメヌーも逸し系いいw
でもまあ今回は初志貫徹で。



店内ライト半分点いてないとか
場末のやさぐれたファミレス感いいぞ



実はこの日、雪でご主人と奥さん(?)だけで回そうとしてたトコに、常連さんが次々と現れるというオペ破綻状態で。

握りをお願いした時点で、待てる?と言われ、待てます!と伝えたのだけど、後から後から客が。
申し訳ないので、簡単そうな刺身定食でもいいです!と伝えようとしたその時、



登場しました。
時間にして7分程か。その間に他客の8人前の焼肉丼を作って配膳もして。すげー早握りどうなってるのか?寿司の周りにオマケがたくさん付いてるけどね(笑)



ご主人ちょっぴりパニくってたので、何貫?とか訊かれなかったんですが、なんとなく16貫でやってきました(笑)
足んなかったら言ってー。て。



もちろんうどんも、汁代わりにしちゃきっちり一人前のたぬきだしw



で寿司。いい。
厚めの切り身に舎利ぎっしりという食べ応え満点の大衆寿司そのもの。それが16貫(笑)

周りを見てたら、焼肉丼はふつーのサイズなんだけど小鉢が3つくらい付いてたし、刺身定食は刺身がごっちゃり皿を覆ってたし。



お腹いっぱいになったかい?
そんな群馬の名店で掛けられたひと声を思い出した。

身を削るコトだけが美学ではないが、ある種同じような大衆名店の匂いがしたのだ。
喜んで貰いたい、そしてお腹いっぱいになって貰いたい。そんなざっかけなく、でも純粋な思いが伝わる。

儲けとか、ちゃんと出てます?とも聞きたくなったりするけど。でも

いいなあ。自分はこゆ店、好きなんだよなあ。





笑姜や@江古田

2018年01月14日 | 大衆食堂
なんとなく忙しなき江古田の町。年末も迫るとある日。



自分はというと、暇でして(笑)
20年ぶりにお志ど里でちょいと定食飲みやっちゃおうかなーなんて店前まで来てみたんだけど



するすると学生さん達が飲み込まれていく並びのこちらがなんとなく気になってしまい。



ふむ。580。いろんな味があるのか。
ま、ふつーに醤油味にしとくかな。



券を渡して5分ほど。やってきました。



生姜焼きの生姜が別添えという(笑)
なんかすごいw



お新香とマヨがセルフ。



学生の町らしい味とサービス。
江古田ならではの生姜焼きといったトコか。



食べながら何の気なしにカウンターの中を見てたら



鍋が自動で回転してて、その上をリングみたいなのがこれまたくるくる回ってて。



予め炒めてあった肉を攪拌しながら味付けしていた。やっぱなんかすごいw




オートメーションと大衆食。
味を均一化しブレをなくす為か、
人件費を削減し低価格を実現する為か。

決していけないコトではない。
路麺としてありえなくうまいそばを提供する、名店あきばだって機械打ちというオートメーションを使用してるのだから。などと言ったらハードルを上げすぎか。

つまり、その中で、どう食べ物に愛情を注ぐのか。
そこが問題なワケですよ。





アジアの食卓@江東区 千田*

2018年01月03日 | 大衆食堂












気になるといえば気になる。そんな店であった。
3軒巡って結構酔い気分でカレーを欲した自分。
店頭のメヌーを見て、不思議に思った。
なんでカレーが540でカツカレーが600なんだ?
店内のメヌーも見返して、でもその度にカツカレーは600なのであった。

カツカレーを食べ終えてお会計は800。
メヌーを見る。800。
翌日撮った写真を見ても800。

なんで600に見えたんだろう(笑)
次回はもう迷わない。
ふつーにカレーを頼もうと学習したのであるw




和鮮しんま@東陽町

2017年12月18日 | 大衆食堂
それは土曜日のコト。東陽町を通過中、なんとはなく目に飛び込んできた



雑居ビルの入口の



電光掲示板に立て掛けられたホワイトボード。

なんと、しんまとある。



東陽町にもできたんか!と同時に頭ん中を巡ったのは、
もしやこっちなら平日限定のランチメヌーが?!てトコ(笑)



そうそう、こっちに用はなーし!とひっくり返してw



そーです、こいつらです。ちょっと内容違うけど、ま、いいよー。

とそこへ店のおばちゃん登場。木場とおんなじで客商売感ゼロ(笑)
「あ、今日は土曜だからそっちやってないから。」


。。。




てなコトで3点盛り定食。



ま、刺身うまいんだけどね。。





会計時、ごちそうさまー、と1000円札を差し出した自分に

「お釣りそこから自分で持ってって。」

はさすがにないと思うよ。忙しくもないし手届くのにさ。

たとえどんなにうまくても安くても。自分はそゆのは嫌いだな。





かつとら@市川

2017年12月13日 | 大衆食堂
みんな知っているのだろうか。



市川の人気とんかつ処、かつとらで、一番安いロースかつ定食580を頼んだのよ。



しばし待った後、出てきたロースかつ定食。
ライスも美味しいしみそ汁も美味しい。
せん切りキャベツも新鮮で瑞々しい。



そして。



さっくりと揚がったかつにソースをかけて、
ふとその断面を見たのである。



薄いロースが2枚重ね。。だよね?



薄ーく叩いて伸ばして作った紙かつ。それはそれで好きだ。
薄い肉を重ねたかつのバーガーも良かった。

ご主人と奥さんの温かい感じも良かったし、このロースかつだってそれはそれで普通にうまかった。
まさか騙そうなんてコトではもちろんない筈だ。

だから尚の事、相容れない違和感。



たったひと言、始めにあれば。
旅の余韻はまた違うものになったと思うんだよね。




はっちゃんショップ@桐生

2017年11月15日 | 大衆食堂
ずーっと以前から行きたい店であった。
はっちゃんショップ。

57歳の時、原付で日本一周した80歳のおばあちゃん、はっちゃんが営む500円ほのぼのバイキングの店である。大衆名店の匂い。

この前の連休に家族で伺ってみた。

のだが。



大間々から歩いてやってきたので予定を少し過ぎてしまったら、すごい行列になっていた。
どうやら最近TVで取り上げられたらしい。



まあ行列は仕方ないとして、酷いのは他所ナンバーの違法駐車。
近隣からの通報で警察が訪れる。



不届者供が、慌てて車を移動させに列を外れる。
警察は、皆が食事をする混み合う店内にずかずか上がり込み、はっちゃんに注意をする。
このままだと然るべき手段を取らなければならない。みたいなコトまで伝えていた。

うっすら怒りと悲しみを覚えた。
あちこち旅を続けてきたが、この上なくおぞましい場面を見るコトとなった。



誰が悪いのだろう。

この町の人々の為に500円で心尽くしの手料理を振る舞うはっちゃんがいけないのだろうか。



いや違う。良かれと思って頑張っている店に、己の利しか見えていない浅ましい連中が群がる。
ココもそんな理由で店を畳んだコトを思い出す。

そして、とある達人の言葉を思い出した。



「立ち食いそばや大衆食堂や大衆酒場は、誰かのかけがえのない居場所でもあります。

だから、その場所を居場所にしている人の身になろうとする姿勢が大事なのかなあと思います。

わたしは私自身、他の人になることはできない。

でも相手の身になって考えようとするだけでも、一歩深くなる、と思います。」



実に深い言葉である。



お店が客を思いやる。客が店を思いやる。
双方向のやり取りが店を守る。居場所を守る。
ココは唯々諾々と与えてくれるネズミーランドのような商業施設ではない。

身勝手な心持ち、振る舞いが、町の小さな大衆店一軒を一瞬にして更地にすることなど実に容易いのだ。



混雑もひと段落し、もう殆ど残ってないけどお腹いっぱいになったかい?とはっちゃんの声がかかる。
おかずが少なくなっちゃったから100円おまけね。と家族4人で会計は1500。(子供はひとり300円なんだそう。)

安くしてもらったからではない。あんなコトがあったにも関わらず、そう振る舞えるはっちゃんに心救われる思いになったのだ。



全く人間ってのはそんなコトもわかんないのかねえ。

そうとも言いたげに勝手口で座りこむネコの視線の先には、車に乗って走り去る不届者供の姿があった。




洋食いしだ@赤羽

2017年11月13日 | 大衆食堂
赤羽散歩。

駅前の喧騒からしばし、住宅地の中を進んでいると、なにやら味わい深げな店に出くわしまして。



さて。どーすっか。
店の前で悩むコト1分。

ま、ココに挙げてるってコトはニューテンしたんですが(笑)



老夫婦の賄い。優しい感じがいい。
それは耐用年数記録を伸ばし続けているであろうこのコップにも見てとれる。



実はちと腹パン気味だったのですが、メヌーを眺めていたら



どうにもやきめしスペシャルとスパゲティいしだの2つが気になってしまい、



で。スパゲティいしだ(笑)

ナポの上にとんかつを搭載するという昭和が生み出したメヌーが今尚息づく。

緩めに炒めたナポにからりと揚がったカツ。その上にまた緩めのソースがかかる。



うまい。凡そ想定されたクドさがないのだ。
すいすいと食べ進めて胃に収まってしまった。

絶妙なバランスに感心して、ふとご主人を見るとオリジナルのトレーナー型のコックコートがいい。

そう、この店には夢があるのだ。
ご主人と奥さんの夢を叶える為に店があり、だからコップは大事にされ、そこで供される皿に夢が盛り付けられる。

資本系チェーン店のめしとは根本から違う、夢の皿。きっと他の料理もうまいだろう。

住宅地の中でふと発見した大衆洋食の佳店。
また寄らせてもらいたい店である。