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DK大衆食の旅3

路麺好きがそんな感じで巡る大衆食の旅。

タンハー@高座渋谷【未食】

2017年10月27日 | 大衆食堂
いちょう団地のタンハーで初めて食べたバインミーは感動の味だった。

キホン日本人が出入りする店ではなかった。平日の昼過ぎ、ろくに日本語も通じず、おばちゃんと身振り手振りでやりとりして手にしたバインミー。

ちょっとした海外旅行のような体験でもあり、
それ以来いくつものバインミーを食べるコトにもなり、
でもやはりあのバインミーがなんとも忘れられないうまさだったな。という記憶でもある。



あれから3年半、団地まつりにやってきたついでにちょいと覗いてみた。



あの時の面影はまるでなかった。
隣の空き地に車で乗りつけた日本人でごった返す店内は、まるで芋洗いの海水浴場の様相を呈していたのである。

自分はその場をそっと去った。
あのバインミーは、もう、ない。

でもそれもまた仕方のないコトなのかも知れないな、と。
人口に膾炙するとは、つまり大衆とは、良くも悪くもそういうモノなのだ。





レストランすずしろ@世田谷 桜丘

2017年10月23日 | 大衆食堂
自由が丘の達人が言うんだよ、農大の学食で食いてーて。



達人は農大卒なのよ。で、ふつう母校の学食思い出して、食いてー!てあんま思わないと思うんだよね。これはなんかあるなと。そう睨んだワケ(笑)



その当時とは違うかもだけど、きたよ。
9月、まだ夏休みみたいで、広い食堂に学生は片手ほどしかおらず



あちこちじろじろして



壁もじろじろして



よし、これにするべ、と。



ミニかつ重セトを温そばで下さいー



きました。

かつ重が、いやかつそのものがうまい。
やまと豚使ってる学食なんて他ないよな。
フリーデンの社長は農大卒なのか?

そして



世田谷に鶴見系現る。ですよw

となれば



白身魚フライの代わりにこう(笑)

いいわあ





菊の家@南行徳

2017年10月20日 | 大衆食堂
南行徳の駅から北へ数分歩いた千葉県道6号線沿い、つまり行徳街道バイパスの周辺にちょっぴり活気付く一帯がある。

小さいながらもスナック街みたいのがあったりして。なんだろう。そんな残された町の記憶。



そのスナック街の入口で見かけたとんかつハウス。



実は一旦素通りしたんだけど、気になって戻って参りやした。

)添 て(笑)



実直なお値段とメヌー群ですな。
日曜の昼どき、飲まれてる方も半分ほど。



つかこの木枠のコの字カウンターかっこいい!
店を持つとは城を持つが如し。
そんな城主の遊びがみえる。今こゆ造作ってないよなー。夢があっていいいいい



とそこに、

メンチかつ 焼ソバ )添

が到着。





ひとくち食べて、あ。と理解(笑)
焼ソバ添 てむしろアリだ。よく考えたらメンチにソースかけるもんな。合わないワケがないや。

そして手作りでワンコインてのがすばらしい。
世の中にワンコインてままあるけど、たいていどっかで冷凍モノねじ込まれたりするんだよ。
でもココじゃ注文受けて、城主がタネをペタペタ叩くトコから仕上げたメンチ。2枚。外連味なきうまさ。

そこがすばらしいいいい

お食事処 みやじま@本蓮沼

2017年10月14日 | 大衆食堂
本蓮沼の少し手前から、首都高5号線は中山道を離れ、西台〜高島平を目指して緩やかに下り坂をうねうね下る。

怪しいよね。そう、調べてみたらココも暗渠なのであった。
首都高5号線の建設と共に暗渠化された出井川、



その水源の出井の泉からするると首都高5号線に出たトコに、これまた怪しげな食堂を発見したのだ。



どう見ても家の玄関なんだよねw



でも中はとても清潔にされてて。
訊けばおばちゃん独りでやられてて、



自宅を一部改装してやっているんだとか。
なるほどーとメヌーを見てたら、日替り定食が500とある。それお願いしますー



キレイにされてるんでなんか意外に感じたケド、夜もやっててお酒も飲めるのね。いいねえ。
つかかいわれ大根ハム巻!いいいいいい

なんて独り身悶えてたらw、やってきた日替りに唖然としたのであった。



何これ?!これで500なの?!

ライスに味噌汁、お新香に納豆。そこに



鯖の味噌煮。作り置きではない、あっさり味付けされた自家製ですよ。そして



鯵フライはおおぶりな5枚下ろしの3枚。
身はぷっくりふわふわやばああああ

納豆もあるからな、とライスの配分を気にしながら完食。

あり得ない。これが500とかあり得ない。
ワンコインの最高峰。あちこち食べてきてはいる自分だけど、ここまで心づくしのワンコインは他にはなかったと思う。

ごちそうさまでした。

嬉しいような、申し訳ないような、そんな感謝の気持ちで箸を置く。

すると










サービスのコーヒーがテーブルに届くのであった^^;

どうなってるのかココは(笑)
すごしぎよまり。












フクノヤ@巣鴨

2017年10月13日 | 大衆食堂
巣鴨のピンサロ街の奥に残る



こじんまりとした昔ながらの飲食街に



おばあちゃんが独りで切り盛りする店がある。



実直すぎる値段。様々にメヌーはあるけど



ほとんどの人がカツカレーを頼んでいた。
ただし、カツを二枚にしたり、サラダを付けたり、今日はごはん半分ね。とか、カスタマイズされた注文だ。
日常の、その生活に溶け込んだオーダーに大衆食の風格をみる。



アスパラサラダ250。きっと缶詰の白いアスパラだな。
頼んでみたい気もするけど、オーダーがたて込んでるから遠慮しちゃった。
あ、常連さんがカレー頼むのはそんな意味もあるのかも知れないな、と。



そんなおばあちゃんから、どうもお待たせしましたね。と手渡されたカツカレー500。



揚げたての薄めなカツに、ビターだけど軽さもあるカレー。いい。




なんとなく阿佐ヶ谷の富士ランチとか高田馬場のニッククック辺りを思い出す。こんなジャンルの店って昔はあった。
どちらも若い頃お世話になった、どことなくキッチュな雰囲気の昭和洋食。本格的ともちょいと違う手軽なウマさ。

もしかしたら、それは路麺的洋食ともいえるかも知れない。
でも同時に、今はなかなか見かけない。富士ランチもニッククックも、平成の世にはもうないのだから。

そして、そんな味わいが巣鴨にまだあった。その出会いに心よくして店を後にしたのである。











日立食堂@日立

2017年09月26日 | 大衆食堂
山の中腹にある目的地のうどん屋はやっていなかった。

残念だが仕方ない。腹も減ったコトだし



その途中で見かけたノス食堂へ。



しっかしまあいい風情。



ぴしっとキレイにされとるトコがまたすたき。



ノスロメでもここまでノスな給水機とかお目にかかれないぞ。



定食の最初にシューマイ。味自慢なのか。そばうどんもある。しかし



短冊が気になってしまった。



長男はワンタンメン。いい顔してるなー。



そして自分のハムフライ定食。



お、いいよー!程よい厚切り。ボリュームの3枚付け。

マカサラもキャベツもたっぷりだし、ライスも漬物もベナールもいい。

特別なコトは何もない。ひとつひとつを真っ当に作った定食。そこが良い。
大衆のもてなし。とは、こんな外連味なき料理を指し示すものであって欲しいと改めて思う。



少し興奮して、最初に悩んだシューマイも単品で追加してみた。

暫し待った後やってきたそれは、もちもちとカタクリ多め。足利や太田で出会ったヤツにも似てる。やはり北関東という括りなのか。



そして、綺麗な色合いの、エビ?と思われた赤色。なんと刻まれたベニショなのである。
その味わいのコントラスト。これまた大衆ベリーナイスなのであった。今度やってみよ^^





漁火亭@三浦海岸

2017年09月06日 | 大衆食堂
品川から赤い電車に乗って海水浴へ。



昔よか人も少ないし海も綺麗だった。でも。

それで三浦海岸を選んだワケではなかったりするのであり。つまり



ココなワケだ(笑)



とあるシンジケートで2017夏の注目を集めた店w 漁火亭があるからである。

海水浴場の真ん前にあるのだが、やってる感をまるで出してないので、なかなかにステルスで(笑)



しかし店内はほぼ満席という。
観光地でありながら観光地の食事処ではない。そこがいい。



みんなでシェアするつもりでいろいろ別オーダー。麦茶がどーんと置かれて。



あ、でもやっぱビールも頼んじゃううう
突出しのシコイワシ南蛮漬けうめー



かみさんのアカモクマグロ丼。



ちょいとスジ入だけどいいマグロ。
そしてアカモクのモーレツな粘りと香りいいい



長男のフライ定食。



おいおいおいお。ギンポじゃないそれ?違う?やばうぎなんだけどひとくち貰うの忘れたー



写真は刺身だけだけど、次男は刺身定食で。
これも貰い忘れ(笑)

てかさ。家族全員でそれぞれネコまっしぐらになっちゃうウマさなのよ(笑)
他人の皿も気になるけど目の前の皿で手一杯。みたいなw



南蛮漬けのウマさにたまらず追加したシコイワシの唐揚げ。と酒(笑)

これは共有財産としてみんなで分けて。
と思ったんだけど、皆さんやはり自分の皿で手一杯みたいでw、半分以上自分が食べちゃったかな?^^;



かぷっと囓るでしょ。するとふわわーと身が軽いのよ。そしてイワシの風味と旨みが儚げに拡がる。もう最高だなー^^



で、自分の焼魚定食。



カマスもいーけど、この小さなえぼ鯛。濃ゆいの。これがまた良かった。

とまあ、当初のシェアする予定がまるで機能しない程に夢中になれる、三浦の海が詰まったウマさなのであった。

次回もまた来たい!と家族全員で一致をみたんだけど。。それまたシェアする気ないよね?w



あと個人的な注目ポイント、味噌汁もさすがのウマさだったな。







とんかつや@梅屋敷

2017年09月02日 | 大衆食堂
大衆食の旅史上、すさまじい出会いというのがいくつかある。



たまたま前を通りかかり、とんかつや、という名のとんかつやに出会ったのは2年前のことだ。



平日の昼どき直前の入店、そこから僅か10分するかしないかの間の満席。
その常連たちの注文はほとんどが日替りで、



豚汁は大盛りで!とか
ライスの代わりにお酒ねー。とか

カッコ良しぎるカスタムオーダーまで飛び交っている。

扇風機が回る逆コの字の細長いカウンターで繰り広げられる、圧倒的な息遣い。生活の匂い。
食とはこれほどに脈動感に溢れるものであったのか。



そんな想いで胸がいっぱいになりながら食べ進めたのを今でも鮮明に覚えている。

それまでの、佇まいだけで感じてきたノスを覆され、勢いのある本当の大衆食堂に飲み込まれた瞬間であった。



そして2年後。
その想いをそのままにやってきた。のだが、

土曜の昼。先客も後客もなし。
そらそうだ。休みの町のとんかつやに、その面影は当然なかったのであった。






この3年目を迎えたブログの内容も、常々その知り得る極一部を切り取った経験であること。

そう。

見聞きした全ては、全てではない。

ということなのだ。

そんな自分自身の真ん中にちゃんと据えておきたい、大切な部分を再確認したのである。




あ、それでもとんかつやいいすよとても^^





やおぎん@国立

2017年08月26日 | 大衆食堂
国立をてくてくしていると



やおぎんという名の店に出くわした。
氷の文字がひらひらしていてとっても惹かれもしたのだが、



なかなか惣菜が良さげで、とりあえず中へ。



訊けば元は八百屋の今は弁当屋。
弁当屋だけどイートインあり。てコトみたい。



豆腐のふわふわ焼き弁当ってなんだろ



いや窓に貼られた左上のみんなスキスキ日光はなんだろ

なーんて眺めてたら、やってきました。
ワンディッシュ弁当盛り直し系(笑)



あ。コレって早稲田の立ち食いそば、はせ川で出会ったとうふ天の中身じゃないか。
フライだったり素揚げだったりと、パンに挟まっての再開はあったけど、こんな形で出会うとは。



うん、うまいけどさ。。

これ一個でメイン張ろうってのはちと難しいんじゃないかい?^^;

一橋の体育会系の学生さんが、隣で搔っ食らってる丼ものをちょっぴり恨めしそうに見ながら、
なんだか中途半端なダイエットに取り組んでる様な心持ちで完食したのである。