ある司法書士の修行時代

司法書士の修行の日々に思う徒然事

Quo vadis

2005-01-28 23:42:51 | 司法書士
司法書士と就職について書くかな。
僕は最初から司法書士を狙って司法書士試験に合格した。
絶対受かると思ってた2003年の試験に落ちた時、
同じことを繰り返すのが無駄に思えて仕方なかったから、
司法書士は後4ヶ月すれば大丈夫だろうと実力の程度をはかって、
目先を変えて気分転換に宅建、行書、マン管、管業を全部取った。
後、途中まで鑑定士と司法書士を同時に勉強したりしてたけど、
頭がパンクしそうになったんで、去年の3月から司法書士一本にした。
何で資格を取り捲ったかといえば、単純な話で、履歴書が無茶苦茶だから…
ついでに言うと、職務経歴書もかなり無茶苦茶なんだが、
そこはそれ市や府の実施している就職支援セミナーやカウンセリング
を積極的に受けて自分に可能な限りは弱点を補うように努めた。

はっきりいって自分に資格マニア的なところがないとは言い切れなくって、
履歴書に上の四つの資格を書くとき、若干躊躇したのは確か。
でも四ヶ月で四つの資格を取ったこと自体を評価してもらいたかったから、
あえて書いたんだけど、でも僕が就職できたことに、上の四つの資格は
ほとんど貢献してないだろうな、と所長様との話で思った。
僕がすぐに就職できたのは訳があるんだけど、
ブログでは書きたくないんで、書けませんm(__)m

研修に来ている人と話してて、地方での求人の厳しさに大阪に住んでる
僕は自分がかなり恵まれいるのを実感しますね。
愛知や福岡のような大きな県でさえ、ほとんど求人がないと聞きました。
愛知にないのは不思議で仕方ないんだけど、司法書士を取ったからといって
地方では簡単に就職できないのが現状のようですね。
※もっとも求人が多くなるのは三月からとも聞きましたが…
だから即開業を考えてる人が多いみたいだけど、
実務経験なしで開業することの不安は痛いほど分かるつもりです。

こんなこと書いたら僕のことを不遜に思う人が多いだろうけど、
あえて書くと、僕は研修を受けてて「自分にとって司法書士は通過点だな」
とどうしても感じてしまう自分がいる。それは国家資格の中での
「司法書士制度自体が過渡期にある」ことと無関係ではないのかもしれないけど、
なんか講義を受けても安定感のないふわふわした感覚が生まれる。

近畿ブロックの研修で社労士を兼業なさってる司法書士の先生が、
新しい業務の開拓をできるのにやらない既存の書士の先生方の杓子定規な
ところや頑迷固陋さにじれったさを感じてる

と仰っていたように司法書士の先入観に捉われず司法書士としての
自分と自分自身そのものの可能性を広げていく努力が必要なんだろうなと思う。