大道塾 横須賀・湘南支部 稽古日誌

各道場の一般クラスの稽古日誌を稽古参加者に記録して頂く予定です。稽古内容の見直しや、反省・研究材料にご活用下さい。

応援メッセージ <辻堂道場の瀬尾さんより>

2020年08月22日 | 辻堂道場 土曜クラス

 

 

-------------------------------------------------------------------------------------------今回、応援メッセージとして、湘南支部(ゴールドジム辻堂道場)所属の瀬尾さんに文書作成をお願いしました。

 

瀬尾さんは現在、日本の海外支援を行う国際協力機関の団体に所属し、発展途上国の支援事業に従事されており、コロナの影響で帰国されたのを機に、稽古復帰をされました。

 

またいずれ、コロナの影響が緩和されたときには、海外に赴任されることになると思われますが、それまでの期間、皆さんと一緒に稽古に励まれることになります。

 

赴任先の海外の諸事情のご案内を含め、道場関係者から皆さんへの応援メッセージとして頂いた文章を掲載いたします。

 

 

横須賀・湘南支部 支部長 森 直樹

 

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押忍

湘南支部の瀬尾です。


10数年以上間が空きましたが、今年7月から再入門させていただいています。

 

この10数年の間はタンザニア→エチオピア→ケニアと移り住んでいました(その間にスマホが現れたり、テレビが地デジになったり、色々と変わりましたね…)。

 

青年海外協力隊で知られる(?)JICAという行政法人がやっている、技術協力に従事してきました。日本では種苗会社に勤務していた事もあり、農業分野の仕事をしてきました。

 

(農家にスワヒリ語で説明しています。)

 

3月にケニアから帰国して、4月にはジンバブエに赴任する予定だったのですが、コロナ禍により、日本で在宅勤務をする事になりました。

オンラインでジンバブエとつないで、ジンバブエの農業普及員が、ジンバブエの小規模農家の儲けが増えて生活が良くなるような支援をできるようにお手伝いしています。

 

(ナイロビの屋台の食事。150円くらいです。結構おいしいです。)

 

今までそれぞれの国では首都に住んでいましたが、農業の仕事なので出張が多く、普通外国人が行かないようなところにも方々行ってきました。

 

(暑いところのスイカ畑)

 

 

(寒い時期には涼しい地域ではヒョウが積もったりします。)

 


アフリカに行ってからは運動らしい運動もせず、ブランクの間の不摂生を痛感しています。

体重は筋肉が落ちて減っているのですが、移動稽古では号令についていけませんし、約束組手なんかでもいくつかの動作が組み合わさると、体のバランスがとれておらず、ちゃんとした動きになっていないのが自分でもわかります。


頭の中で思っているように体が動かせなくても、先生や諸先輩方が、非常に丁寧に親切に教えてくださるので、大変ありがたく思っています。

はたして自分が昔所属していたときに、後から入ってきた方たちにこんなに丁寧にアドバイスできていただろうかと思うと反省しきりです。

また、自分の子ども達に「何度言ったら分かるんだ(怒)!!!」というのは言わないようになりました。新しい挑戦をさせて頂いたおかげで、新しい気付きが色々とありました。

 


当初は秋ごろには赴任できるのではないかと言われていましたが、今の状況ではいつになるか分からず、ウジウジ悩まずに再入会させていただいて良かったと思っています。

一緒に稽古されている先輩方を目標に、コツコツと頑張っていきたいと思います。

これからもお世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

押忍

 

 

以下、意外と進んでいるナイロビ(ケニアの首都)マメ知識です。

 

<スマホアプリ>

スマホでライドシェアアプリの「Uber」などが使えます。タクシーをスマホで呼べるというアレです。メジャーなものが3つあって、雇用条件によって運転手が3社の間を渡り歩くので、利用者もそれに合わせて3つのアプリを使い分けている感じです。ボッタクリや乗る都度必要だった値段交渉からも解放され、非常に便利になりました。ただし、道を知らない運転手もいるので、ある程度の土地勘があった方が良いです。そして市内ならUber eatsのような食事の宅配アプリもいくつか使えました。バイクタクシーのライドシェアや、バイク便のような小荷物を運ぶライドシェアもありました。

 

<モバイルマネー>

また、モバイルマネー(M-Pesa)という、携帯電話番号に紐づけられたキャッシュレス決済機能があり、これが「おサイフケータイ」みたいに電話機端末自体に特殊な機能は必要なく、液晶が白黒のガラケーでも使える代物で、公共料金の支払いから、子どものサッカーチームの会費まで、なんでもこれでやり取りしていました。カードや現金がなくても、携帯電話があれば町の屋台でも支払いができるので、何度か財布を忘れて出勤した事がありました。個人間の送金も可能です。政府に対する各種支払い(自家用車の登録や、野生動物がいる国立公園の入場料など)は、窓口で料金が【紛失】しないように、カードかモバイルマネーでしか支払えなくなっています。

 

<ケニア版特殊詐欺>

そしてこのモバイルマネーの便利さを逆手に取った悪いやつもいるもので、「あなたの電話番号に誤ってお金を送ってしまったので、お願いだから返金してほしい」詐欺があります。これは携帯電話会社のオペレーターを名乗る人と、もう一人間違えて送金してしまったと名乗る2人から電話がかかって来たり、テキストメッセ-ジが送られてくるという手の込んだものです。ケニア版特殊詐欺ですね。私や身の回りの人にも実際何度かかかってきました。