大道塾 横須賀・湘南支部 稽古日誌

各道場の一般クラスの稽古日誌を稽古参加者に記録して頂く予定です。稽古内容の見直しや、反省・研究材料にご活用下さい。

1月27日(金) 追浜道場

2023年01月29日 | 追浜道場

押忍! 追浜道場の小林です。

今回の稽古は、「C」で畳が敷いてあり、参加人数は17名でした。

 

【基本稽古】

上段ジャブから、金的蹴りまでを通して、気合を入れて行いました。

皆さん良く声が出ていて、活気にあふれる基本稽古でした。

大変寒い日なのに、ここまででかなり体温が上昇し、大量の汗をかきました。

 

【畳にあがって、基本稽古からの応用稽古】

①背中を丸めたまま後ろに転がり、頭を床に付けずに戻る。

②①で転がって、足を大きく回し、片足をもう片足でロックして、三角締めの形で座る。

 ※足を大きく回した反動で、素早く相手の腕と首をロックするイメージで行う。

③①で転がって、戻る時に片足と反対側の手をついて、もう片足を後ろに抜いて、ひざ立ちの状態で構える。

 ※足と手の間に、素早くもう片足を通さないと、相手から攻撃されるので、すぐに対応できる構えを取る。

④③の応用で、起き上がると同時に足を抜き、横に転がったり、反対に転がったりしてから起き上がって構える。

 ※ひざ立ちの状態から、ひざを中心に反転したり、構えたりして、前後左右からの相手に対応する構えを取る。

 ※四つん這いの状態から、片手片足で足を入れたり抜いたりする動きを繰り返すことで、上の動きに素早く反応できるようになります。

⑤ガードポジションの基本稽古(ガードポジションは、足を床につけないことに注意する。)

 ※足裏を常に相手の腰や足のつけ根くらいにしておくことで、上の人の動きを制する。その時に、袖や襟をつかむとさらに効果的。

 ※足裏で相手の足のつけ根からひざのあたりを押してつぶす。うまく反対の足を使えば、ひっくり返す事もできる。

 ※相手に裾をつかまれた時は、足先をくるりと回して、袖を切る。

 ※相手がサイドに回ったら、足と手をうまく使って体をひねり、改めてガードポジションにする。

 ※相手が頭の上に回った時も、同じように180度反転して、ガードポジションにする。

 ※相手がサイドに回った時の応用で、袖をもって相手の動きと反対に体をひねると同時にひざ立ちの状態で構える。

  (相手の力もうまく利用できると、ひざ立ちがしやすいし、さらに立てるようにまで出来るとなお良し。)

⑥ニーオンの状態からの基本稽古(相手の袖をしっかり取って、ひざは相手のみぞおちあたりで動きを制する。)

 ※下の人が、エビで逃げようとするところを、反対のひざを胸のあたりに落とし、動きを制し、そのすきにみぞおち側のひざを滑らせてマウントを取る。

  (ひざをうまく滑らせないでまたいでしまうと、下の人の足で挟まれてしまうので、注意が必要。)

 ※ニーオンの状態から、ひざを滑らせると同時に、もう片足も滑らせて、反対側のひざでみぞおちあたりを押さえて制する。

  (これも、足を滑らせずにまたいだり、遅かったりすると、下の人の足で挟まれるので、注意が必要。)

⑦ニーオンで極めを打ってからの応用稽古(相手の袖はしっかりと取っておく。)

 ※取っている腕に、内側から極め突きした腕を回して、腕がらみの体勢に持っていく。

  (相手の肘が、上の方にあがっていると極まらないので、角度をうまく見ながら行う。)

  (この際に相手が起き上がれないように脇で相手の首のあたりに体重をかける。)

  (極めた腕を無理に上げずに、こちらの片足を後ろに海老反るようにすると、下の人の動きも制して、腕も極まる。)

 ※取っている腕を、腕ひしぎで極める。

  (相手をまたぐ際に、腕を抜かれたりもう片方の腕でロックされないように、素早く極めるように行う。)

  (ロックをされた場合は、こちらも両手をうまく使い、落ち着いてロックを外して極める。力まかせでは、難しい。)

 ※取っている腕を、下の人の首に回して、そのまま肩固め。

  (うまく極まらない場合は、首の下から腕を回して、相手の手首をつかみ、そのまま極め突きも効果的。)

⑧立った状態で組み合い、相手を転がしてニーオンの状態からの攻防。(ローテーションでいろいろな相手と行いました。)

 ※基本的には、今回稽古した腕がらみや腕ひしぎがメイン。ただ、襟を使って締めたり、下から三角を狙ったりといろいろと試すことで上達が早まる。

 

【自由稽古】

 T高さんと寝技の攻防を行いました。体重差があるはずなのに、上になってもなかなか極める事が出来ず、時間切れが多かったです。T高さんからは、三角締めで極められたり、腕ひしぎ逆十字で極められたりと、5分くらいの間に5~6回タップした感じです。寝技はたくさん技をかけられないと覚えないと聞きますが、それにしてもやられ過ぎだなと思いました。あと、ずっと力が入っていた為か、すぐに息が上がり、さらに締められることが多かったので、途中から酸欠で少しハイになっていました。T高さん今回もお付き合い頂き、ありがとうございます。一本でも多く返せるように頑張ります。

 

 2月12日(日)に関東地区交流戦が行われます。今回から観客の応援も出来るそうですので、都合のつく方はぜひ応援に行ってあげて下さい。普段から一緒に稽古している道場生や身内の方からの声援は、何よりも心強いと思います。出場する選手の皆さんは体調管理に気を付けて、日頃の練習の成果を出せるよう頑張って下さい。 押忍!


2023年1月24日(火)久里浜クラス稽古日誌

2023年01月29日 | 久里浜道場

この日は13名の参加。安浦コミュニティーセンターでの稽古でした。

1.準備運動

2.対人稽古:基本の確認も含めて対人で行いました。

①その場駆け足をしながらパンチ:その場駆け足をしながら、足の動きと合わせて軽くパンチを打っていきます。これはリズムと体の調和がポイントです。同じ側の手足が同時に出るように動かすので難しく感じますが、ジョギング時の動きと同じです。手の振りがパンチの動きに変わるだけです。でもやっぱり、普段しない動きなのではじめは慣れません。慣れるまでは、カウントしながらゆっくりから始めて、慣れるにつれてスピードとテンポをあげていけば良いと思います。いきなり速い動きでやろうとするとリズムが取れません。

②①の動きにワンツーを入れる:①の動きにある程度慣れていたら、左右交互のパンチの中に、意識してワンツーを入れていきます。ワンツーは、ツーを打つ方の手と同じ方の足を下げながらツーを打ちます。これにより、打った時に組み手立ちのストレートと同じ形になります。この動きは下がりながら打つパンチやカウンターパンチの時に使えますのでマスターしておきたいところです。これもリズムが大切です。逆構えのワンツーは難しいです。

③②の動きのワンツーの後にヘッドスリップをして左ジャブの返し:②の動きのワンツーを打った後に、相手が右のパンチ想定の掌底を打ってきます。それをヘッドスリップでかわしてタメの効いた左ジャブを返します。ポイントはワンツーを打った後の上体の切り返しをキレよく行うことです。ツー後、戻し、ヘッドスリップ、タメを効かせたジャブ。という感じです。

④右ストレートの確認:ここでは、距離による右ストレートの使い分けを練習しました。ショート、ミドル、ロングのそれぞれの距離での打ち方になります。距離による使い分けですから、初動やフォームは基本的に変わりませんが、インパクトの距離が違うため、肘の伸ばし方が変わってきます。つまり相手との距離が近ければ近いほど、肘はコンパクトに曲がります。大切なのは、どの攻撃も打ちっぱなしで終わるのでなく、次に繋げることを意識しなければなりません。例えば、ショートの距離でロングの打ち方をしてしまうと、インパクトも上手くいきませんし、次の動きに繋がりにくくなります。というか、そもそも打てないかもしれません。ここでの練習に限らず、それぞれの距離で最も効果的な攻撃を意識する必要があることも確認することができました。

⑤右ストレートからの反応や連携:相手のパンチを手のひらで受けますが、受け手が時々外すことで、その後の動きを意識して繋げる練習をしました。受け手が外した際、距離に合っていない打ち方や、戻しを意識しない打ち方をすると、体勢が崩れてしまいその一発で終わってしまいます。これでは次に繋がらないどころか、相手に攻撃の隙を与えてしまいます。そこで、相手が受けても外しても体勢を崩さずに、相手の反撃への反応や、次への攻撃のつなぎができるように意識して練習しました。ここでは主に、外された後に安定した体勢に戻り、膝蹴りやミドル、プッシュや組みなど、動きの連携をペアで研究しました。

⑥ミドルの確認:スローモーションで相手の腹にミドルをけり、インパクトから膝の伸ばしや腰の回転を使って押していく練習をしました。蹴りの質を上げる練習なので体幹や力の加え方をゆっくり確認しながら行いました。

⑦マスクを打つ練習:相手が持っているマスクを強打せず、打っていく練習を行いました。空道のマスクは硬く、しっかりと拳で打つ練習を行わないと怪我につながります。軽いパンチを単発で打ったり、連打で打ったりしながら、まず拳頭を当てていくことを意識して行いました。慣れてきたら攻防を意識してコンビネーションを入れたり、今日練習した距離によって使い分けるパンチを練習したりしました。

3.自由稽古:シニアチームでマススパーを回しました。みなさん熱心で、若者チーム、シニアチームに関わらず、自由稽古になるとすぐにみんなで集まって練習を始めます。時間を有効に使って集中して取り組む姿はとても素晴らしいです。活気に溢れてとてもいい雰囲気です。

 この日は今季最強寒波が来るということで、寒い日でしたが、練習は熱気を帯びて(空調も聞いていましたが)みんなしっかりと汗をかいていました。稽古後外に出ると雪がチラチラ。温まった体が一気に冷えました。さすが最強寒波!みなさん、寒さはこれからが本番です。体調管理に気をつけてつけて稽古に励みましょう!


2023年1月20日追浜道場

2023年01月27日 | 追浜道場

 

押忍!追浜道場の田高です。
途中参加だったため、分かるところから書きます。参加人数は20人でした。

・パンチから足払い
・パンチから大内刈り
打撃から投げへの繋ぎを練習しました。打撃で、拳を握っている状態から、手を開いて相手の胴着を掴む動きが簡単なようで出来ません…。
足払いでは、相手の足をつま先方向に滑らせるように払うのが基本です。それと同時に、払った足があった場所に体重が掛かるように相手をコントロールします。すると相手は、支えがなくなったところに体重が掛かりますので、立っていられません。注意点としては、足を払う際に払う方の足に体重が掛からないようにコントロールしないと相手の足は払えません。具体的には、相手の左足を払おうとした時、足を払う瞬間は相手の右足に体重が乗るように崩し、足を払うと同時に左足に体重を戻します。支釣り込み足はまた別の原理ですが、出足払い、送り足払い、小外刈り、小内刈りはこの原理で投げられるはずです。
大内刈りは、刈り方がまた難しいので、ポイントを教えてもらい、練習しました。


・掴みから膝を連続して
相手を掴みます。この掴み方も色々なパターンがあるのでペアで練習しました。片襟を掴むのか、首にかけるのか、首相撲のように両手で首を取るのか。そこから崩して膝蹴りに繋げます。それを単発ではなく、持ち方を変えたり、崩したりしながら連続で繋げる練習をしました。

・脇を刺して、腕をロック→相手の頭を下げて膝蹴り
言葉にしようとすると非常に難しいですが、崩して膝蹴りの応用です。腕を入れるではなく、「脇を刺す」を意識すると、しっかり相手をコントロールできました。

・膝蹴りミット
ミットに膝蹴りを蹴りました。膝を腰の高さまで上げた時に、お腹と太ももの付け根で90度の角度ができます。この角度を広げる蹴り方を意識して蹴り込みました。


・自由稽古
K林さんとミットを使ってローキックの蹴り込みをしました。すぐに後悔しました。
腿の外側で受けたはずなのに、腿の内側に見たこともないサイズの巨大なアザが出来ました。なぜ外側で受けたのに内側にアザが出現するのでしょうか?誰か知っている方がいたら教えてください!笑


稽古内容は以上です。
最近は急に寒くなりましたが、風邪などひかないよう気をつけて頑張っていきましょう!
押忍!

 


2023年1月17日(火)久里浜クラス稽古日誌

2023年01月19日 | 久里浜道場

この日は16名の参加。北下浦コミュニティーセンターでの稽古でした。

1.準備運動:大道塾の準備運動を通して行いました。この正式な準備運動は順序ややり方を覚えておかないと昇段審査の時に号令をかける役割が回ってくる可能性があります(笑)。昇段審査は準備運動から正式なものができるかどうかも重要な項目として扱われますので、少しずつ整理しておくと良いでしょう。ちなみに私は、審査に備えて準備運動の練習もしました。

2.基本稽古:手技足技を全て通して行いました。基本稽古も、大道塾の正式なものは昇段審査で重要な項目です。技として基本がしっかりできていることはもちろん、正しく号令をかけることができることや、一つ一つの技の説明ができることも必要です。何事も基本が大事と言いますが、空道の稽古でもいろいろな意味で基本稽古は大切ですので、集中して取り組んでいきたいところです。

3.補強:腹筋運動の補強を数種類行いました。久しぶりに腹筋運動をすると、腹筋が攣りそうになりますので、時々刺激を与えておくと良いでしょう。

4.対人稽古

①中段フックの確認:基本稽古で行う、中段フックの確認を行いました。個人的には手技の基本の中で体の動かし方が一番難しいのが、中段フックだと思います。右フックの場合だと、ポイントは、組み手立ちの構えから、膝で高さを調節しながら、肘を中心に前腕部分を横に倒す予備動作を行います。そのまま、体重を前足重心に移動しながら腰をきり、前足を軸にして回転しながら打ちます。この時、脇を開き、肘を張りながら拳を返して打っていきます。イメージは肩が出た後に、張った肘が一気に返ってくる感じ(卓球のフォアハンドのスマッシュのイメージ!?)です。これにより、回転後半の拳のスピードが増し、鋭いパンチになります。肩のタメや、肘の返しが無いと手打ちになってしまいますので注意が必要です。ここでは、ハンドミットを使ってフォームやインパクト、肘の返しを確認しました。中段フックは、高さを変えながら、回転のタメを作り、肘の返しを使って横から打つ動きを連動させるので、難しいです。少しずつ練習していきましょう。

②左ダッキング、右中段フック、スイッチ左ハイ:相手がミットで右フックを想定して打ってくる攻撃に対して、ダッキングでもぐります。ダッキングは「Uの字」で潜るのがポイントで、斜め前に体重移動させながら相手の拳の下でなく、腕の下に滑らせていくイメージです。そのイメージづくりのため、ミットで攻撃する方は、相手の頭の上を撫でるように攻撃します。この動きの後に、中段右フックを打っていきますが、この攻撃は、初めにやったダッキングと同じ動きですので、同じ動きが攻撃と防御に活用できることを実感できます。その後は、上に伸びる動きのスイッチハイにつなげます。

③右ヘッドスリップ、左ダッキング、左ボディアッパー、右ハイ:ハンドミットとパンチングミットを使います。ジャブ想定の攻撃をハンドミットで、フック想定の攻撃をパンチングミットで行い、それに、ヘッドスリップ、ダッキングで反応します。この見切りのポイントは、「かわしたら戻す」です。かわしたところで止まってしまうと、ダブルの攻撃やワンツーに反応できませんので、すぐ戻ることが重要です。ダッキング後は、左ボディを返しますが、連携をスムーズにするために、ダッキングの回転で次のボディのための「腰のタメ」を作っておくと、反撃のための回転がスムーズに繋がり、肩の返しを加えて連携できます。この場合は、完全に組み手立ちの構えに戻ってからうつと、もう一度腰を捻らなければならないので、連携としてはスムーズに行かなくなります。その後は逆回転の攻撃である右ハイか、同じ方向から来るスイッチ左ハイなどに連携します。

④前へ出ながらのヘッドスリップ:ビニールミットとパンチングミットでさがりながら左右のストレートを交互に打ちます。受ける方はそれに合わせて、左右のヘッドスリップをしながら前に進んで行きます。前進とヘッドスリップを合わせた動きです。最後は、右ストレート、右ハイを返します。インステップとヘッドスリップを合わせるので、オーソドックスのスタイルだと、右ヘッドスリップが少し難しいです。

5.自由稽古:若者チームが声をかけてくれたので、マススパーに混ぜてもらいました。この日はみんな自由稽古になるとサポーターフル装備になり、ほとんどの人がマススパーをしました。時間が短かったので、1ラウンドちょっとで終わってしまいましたが、自然に声を掛け合ってみんなで練習が始まる雰囲気はとてもいいと思いました。また声をかけてください。よろしくお願いします。

 この日は16名の参加と、ここ最近では人数が多く、活気がある稽古ができました。やっぱり人数が多いと元気も出ますし、いろいろな人と練習できるのでとてもいいです。みなさん色々と忙しいとは思いますが、無理のない範囲で参加して、みんなで久里浜クラスを盛り上げていきましょう!