主に写真を…

ダビデの素人写真

区切打ち3日目‐四十九番浄土寺

2009年12月06日 | Weblog
西林寺より約3km、街中に入ってきました。



四十九番札所浄土寺です。(駐車場有料、軽自動車100円)

本尊は釈迦如来。広い敷地のお寺でした。

以前に来たことがあるのですが、記憶があいまいで駐車場が仁王門前にあるのを忘れてしまっていました。

幹線道路沿いに寺名入りの大きな看板の駐車場があって、ふらふらとそこに駐車してしまいました。
ちょっと離れた所で寺まで少し歩きました。

つつがく参拝を済ませました。






区切打ち3日目‐四十八番西林寺

2009年12月06日 | Weblog
四十八番札所西林寺です。

別格文殊院から2kmか3kmくらい。すぐ近くです。(駐車場無料)

本尊は十一面観世音菩薩。

ひとつも階段のないお寺でした。

ここで本日はじめて団体のお遍路さんと一緒になりました。

先達さんに率いられて行儀よくお参りをされていました。

先達さんの説明が実に要領よく思わずフンフンと聞いてしまいます。
バスのお遍路もなかなか悪いもんじゃないなーと思います。


団体さんが本堂から大師堂をお参りする頃に納経所へ行ったところ、おおっ…。

数十冊もの納経帳が「デン!」と置かれ、納経所の方々が忙しく筆を走らせていました。


ひとりがページを広げ朱印を押して隣に渡す、もうひとりが受け取って毛筆でご本尊と寺名を入れる。

みごとな流れ作業でした。


あっという間に書き終ると、それをバッグに仕舞ったツアコンが「ありがとうございましたぁっ!」



なるほど…バスの客はお参りに専念していればいいのだな。

バス遍路はなかなか値打ちがあるようだぞ。



それにしてもツアコンはたいへんですね。

このお寺は階段が一段もないお寺でしたが、四十五番岩屋寺なんかどうするんだろう?…ありゃ相当しんどいぞ。

仕事となると何事も楽ではないですね。

区切打ち3日目‐別格九番文殊院

2009年12月06日 | Weblog
四十七番八坂寺から四十八番西林寺に行く途中にある別格九番文殊院です。



本尊は地蔵菩薩と文殊菩薩。(駐車場無料)


別格のお寺にお参りするのは初めてでしたが、由来を聞いて驚きました。

このお寺が四国遍路の発祥に関っているのだそうです。


衛門三郎という強欲な庄屋が、それと気づかず、乞食坊主然とした弘法大師の鉄鉢を八つに叩き割り追い返してしまった。


その後衛門三郎の八人の子供が次々に死んでしまい、悔い改めた衛門三郎が弘法大師を追って四国遍路に旅立った。


これが四国遍路のはじまりであるとのことです。

この文殊院の場所は衛門三郎の屋敷跡だそうです。


初めてお参りした別格のお寺がこの物語を持つ文殊院で、幸先よく感じました。




衛門三郎は二十一度目の巡拝途中で疲れ果てているところ、やっと弘法大師に出会うことができ、罪を許されて安らかな死を迎えることができた。…というお話でした。



写真は別格札所の数珠の玉です。

ひとつずつ(300円)もらい、二十箇所でワンセットの数珠が出来上がる仕掛けです。

親玉(500円)も都合よくこのお寺で入手できました。

区切打ち3日目‐四十六番浄瑠璃寺

2009年12月06日 | Weblog
四番札所から回る予定でしたが、今回は四十四、四十五に続けて四十六番札所浄瑠璃寺です。




ここは以前も何回か来たことがあるのですが、ちゃんと納経したのは初めてです。

本尊は薬師如来。(駐車場無料)



勝手知ったる浄瑠璃寺…という感じでしたが、今回ははじめてお接待していただきました。


こんな時は白衣がモノを言いますね。当たり前のような顔をして「これはどうもご丁寧に…ありがとうございます。」などと言っていればそれなりにサマになります。


作法どおり納め札を一枚渡すと、「ああ…○○からお越しですか…。○○といえば…」と話が続きます。

他のお遍路さんが渡した納め札で「ほー××ですか、遠いところからお越しですね。」私もつられて「へー××ですか、以前よく行きました…」などいっとき話がはずみます。


昔の遍路旅もかくやと思われるような「ほわん」とした空気になりました。

古典落語の旅の噺の一場面のようでもありました。


師走にしては暖かい日ではあったのですが、おにぎりと熱いお茶を頂きほっとしました。


この方のお父さんは連隊長までなさった偉い軍人で、司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」に出てくる秋山好古大将が校長をした学校の卒業生で実際に教えを受けたのだそうです。

NHKのドラマ放映の時期にタイムリーな話題でした。



遍路の準備2

2009年10月04日 | Weblog
別格二十箇所を巡拝することにしたので納経帳を買いました。





八十八カ所の納経帳と同じ値段で、2100円でした。

他に八十八箇所と二十箇所のお寺を載せた地図も買いました。(105円)


合計108のお寺を回ることになりますが、はじめは88のつもりでおおよその一日の予定を立てていたので、これを見直して変更しなければならないようです。

次回は四番大日寺から七番十楽寺までの4ヶ寺と考えていましたが、別格の一番大山寺を入れると5ヶ寺となります。

ちょっとペースが早いかなぁ…という感じですが、まぁ頑張ってみましょう。



昼前に中川昭一氏の訃報がテレビから流れ、思わず「えーっ!」と声を上げてしまいました。

亡くなるような齢ではないしあるいは…とも思いました。

今年はじめにローマで酔っ払って(?)記者会見に臨みみんなの顰蹙を買って大臣を辞任、8月末の総選挙でも落選してしまいました。
民意の風は自民党にとって逆風でしたが、まさかこの方が落選するとは思わなかったので、あらためてその風の強さを知り「ひゃーっ!」と驚いたのを思い出しました。


お酒は断っていたとのことですが、ちょっとくらいなら飲んでいても良かったのではないでしょうか。

北朝鮮に拉致された被害者の家族会の方々にとっても心強い味方であったとのことですが、…あれっ?「心強い味方」って、じゃあ「敵」が居るのかね。

民主党ならびに連立与党の方々が「敵」でないことを心より祈ります。

中川昭一氏の冥福をお祈りいたします。




サツマイモ

2009年09月27日 | Weblog
6月にサツマイモの苗を2本もらいました。

そのまま庭に挿しておいたら、勝手に育ってくれました。



葉っぱは長く伸びてきていたのですが、葉っぱが育ちすぎると実が成らないと聞いていたので、どうせそんなもんだろうとあまり気にしていませんでした。

ところが先日ふと見てみると、芋が頭をのぞかせていたのです。

けっこう大きく育っているようにも見えたので、もうしばらく様子を見てみることにしました。


先ほど一株だけ「収穫」しました。大小2本のサツマイモです。(305グラムと115グラム)

わりあい立派なサツマイモです。(笑)

もう一株はまだ小さいようなので、もうすこし放っておくつもりです。



プロが作れば一株でだいたい1キログラムの芋が採れるそうです。

サツマイモの本場鹿児島では「黄金千貫(こがねせんがん)」という品種があるそうですが、これは一反で千貫収穫できる…と言う意味だそうです。(「黄金」は中身の色)

一反は300坪で約1000平方メートル、千貫は3.75キログラム×1000で約4トン。

実際にそのとおり採れるかどうかは不明ですが…まぁ多少おおげさな表現であっただろうとは思います。(千両役者とか百貫デブとか十六文キック…のようなものでしょう)


まあしかし「放置プレイ」に近い扱いの苗でしたが、ちゃんと成長してくれました。


毎日気にかけていたわけでもないので「収穫の喜び」というものは感じないのですが、自然の力というのか太陽の恵みというのか…そういうものにちょっと感動しました。

…おっとこれから食べて味を見てから判断しないといけませんね。(笑)



八十八箇所巡拝についてアドバイスをいただきました。

八十八箇所に加えて別格二十箇所というのがあるそうです。

さっそく調べてみると、八十八箇所のお寺に勝るとも劣らずなかなか由緒あるお寺のようです。

88+20=108

で、別格の20ヶ寺を回って初めて百八の煩悩を断ち切る用意が整うという説明には、なんだかわからないけれど説得力があるようにも思います。(笑)



次回四番札所からお参りする予定ですが、別格の第一番札所大山寺はそのすぐ近くにあります。

良い機会ではあります。…これも御仏のお導きか…。



近所の仏具屋で尋ねてみると、しっかり納経帳を販売していました。

数珠の玉をひとつづついただいて(300円)、20個で一つの数珠を完成させるとのことでした。

掛軸は置いていませんでしたが、後でネットで調べてみると八十八カ所の掛軸より高い値段で販売していました。需要と供給の関係でそうなるのでしょう。


もう少し考えてから結論を出すことにします。

…たぶんお参りすることになると思いますが…(笑)

区切り打ち2日目‐観光旅行としてみれば…

2009年09月05日 | Weblog
区切打ち2日目は、初日よりは多少慣れてきたか…というくらいですね。


「効率」を求めて一日あたり少しでも多く数を稼ぐ…おっと(禁)…寺を回る…という態度ではなく、巡拝の遍路を真面目に行うよう努力しているつもりです…が。



今日の44番45番の寺は43番以前や46番以降の寺と少し離れた所に位置しているので、後々のことを考えて先にこの二つを片付けてしまおう…おっと(禁)…参拝してしまおうと今日の行程になりました。




45番岩屋寺の駐車場は有料でしたが、こんな山の中の駐車場によもやお金が要るとは思っていなかったので小銭は200円とちょいしか持ち合わせていませんでした。(あとは500円玉と紙幣)

駐車場の入り口に牛乳箱くらいの料金箱が置いてあるだけだったので、とりあえず手持ちの200円を入れて参道を登りました。


帰り道の売店で両替がてらラムネ(150円!)を買って飲みました。


店番の(作家の井上ひさしを丸顔にしたような顔の)おっさんと少し話をしました。


坂道を登るのがたいへんだったことを言うと、この寺はこの坂道が有名で、ひょっとしたら八十八カ所で一番きつい参道かもしれない…とのことでした。(ライバルは七十一番弥谷寺)


やっぱり予備知識無しではいかんなぁ。


巡拝もあまり堅苦しく考えず(納経だけを目的とするのではなく)、観光旅行と思って(ガイドブック等で予習をして)それぞれの寺や地方を楽しむ方が利口であるように思えてきました。

以降の遍路を考え直してみるつもりです。




八十八カ所を単純に2で割ると44になりますが、この45番は数字上後半のスタートです。


丸顔ひさしが私の持っている掛軸を指差して、「それは肌身離さず持っとらにゃいかんよ!」

巡拝中でもなにか「お陰」があるので大切にせよ…という事かと思っていたら、なんと盗人に気をつけろと言う意味でした。



未完成の掛軸を盗んでどうする?



…不思議に思いましたがさにあらず。あらかた朱印の押された掛軸を盗んで、後は自分がチャチャっと短時間で完成させ売り飛ばすヤツがいるのだそうです。


表装した掛軸は何十万円もする値段で販売されています。


ここ45番ではまだ盗人の被害は聞かないが、これからだんだん盗まれる危険が増してくるとのことです。



な~るほどねー。

盗人も本業は努力?して頭を使い、真面目?に仕事に精を出すもんだなー。

妙に感心してしまいました。





振り込め詐欺の被害が後を絶ちませんが、ニュースで見聞きするその手口には「よく考えてるわー、こりゃ騙されるのも無理ないわー」と思わず感服するようなものがあります。


仕事に対するそれだけの熱意と行動力があるのなら、正業に就いてその情熱と能力を発揮すればひとかどの人間になるのもたやすいことだろうにと思うのですが、なかなかそうはいかないようです。





…もっとも向こうに言わせれば、正業に就いている人々に対して、「もっと頭が使えんか?情熱が足らん!漫然と仕事をするな、危機感を持て!だからお前達はダメなんだ!」と言うくらいの気持ちはあるのかもしれません。


それを言われると私など「…おっしゃるとおりですなー」と言わざるを得ないかもしれません。(笑)



盗人は悪人、悪人のすることは悪いこと、自分は悪いことはしていない、だから盗人よりはずっとマシ、見下して当然…という考え方は正しいのか間違っているのか…。

…まあ、どっちもどっち…ということにしておきましょうか…。



とにかく、掛軸についてはよいアドバイスをもらいました。

150円のラムネも結局安くつくのかもしれんなー。

トイレに入る時に掛軸を持って入ることになるのが少し気にはなりますが、盗まれるよりはマシでしょうね。


駐車場で残りの100円を牛乳箱?に入れて本日の遍路終了。

二ヶ寺でおよそ4時間、いいペースだと思います。



写真は帰りに食べたセルフうどんです。ゴボウ掻き揚げうどん460円也!

やっぱりうどんは讃岐かなぁ。

区切り打ち2日目‐四十五番札所岩屋寺

2009年09月05日 | Weblog
四十五番札所岩屋寺です。




大宝寺より10キロくらい県道12号線を東進すると看板が立っていました。

赤い欄干の橋を渡れば岩屋寺駐車場(300円)です。


本尊は不動明王、岩山の中腹に本堂・大師堂があります。


本堂へと登る道に「長い坂を上るのは(生きていくのと同様に)大変だけれど頑張れ」というようなことが書かれた看板がありました。

本堂まで20分とのことです。


ガイドブックをよく読んでいなかったのですが「まぁたいした坂ではあるまい。」と、高をくくって上り始めました。


数件の売店を通り過ぎたあたりから少し様子がわかってきたのですが、細い階段がいつ果てるともなく続いています。

「こりゃ少し甘く見ていたかもしれん…」

参拝を済ませて下りてくるお遍路さんに「んちはっ。…まだだいぶありますか?」と尋ねてみましたが、こっちの息が切れていたためか挨拶だけで無視されました。


だいぶ歩いた後に着いたのが山門でした。ここからまだ少しあるそうです。



…汗をぬぐいながら途中4回ほど休憩してやっと納経所までたどり着きました。(笑)
…20分以上かかったんじゃないかなぁ。



手水で清め、鐘を撞き、階段を20段ほど上ったところが本堂でした。



大師堂は本堂の隣でしたが、本堂より敷地のレベルが少し高く、短い階段を上ったところにありました。

この寺ではつつがなく参拝できました。



本堂の背後には「崖」というのか、ぼこぼこの巨大な岩肌が見えています。

どうやら岩山の中腹の掘れて平らになったところに本堂と大師堂を建立したもののようです。


なーるほど、岩屋寺か…えらいところに建てたもんじゃわい。


いかにも修行の場と言う感じです。


あとでガイドブックを見てみると、本尊は不動明王ですが、これを岩山の中に封じ込めて山全体を本尊不動明王としたとのことです。

…なるほど、岩屋寺か。


また、ガイドブックによると大師堂の奥には逼割禅定(せりわりぜんじょう)と呼ばれる修行の場、鉄の鎖や梯子を使ってさらに上にある白川権現まで行けるのだそうですが、知りませんでした。

……残念です。

やはり予習が必要ですね。

これぞ修行の場という所へ…行ってみたかったなぁ。



この納経所ではたっぷりと墨をつけて掛軸と納経帳に(本尊・寺名を)書いてくれたので…乾かすのにとても時間がかかりました。

ヘアドライヤが置いてなく「うちわ」で20分ほども扇ぎました。


掛軸・笈摺・納経帳それぞれの朱印の値段が書かれた紙が貼ってあり、それによると掛軸500円・笈摺200円・納経帳300円で間違いなしでした。

あとは何と何に御影が附いてくるかだけが疑問です。(笑)



ここまで上ってくるのにしんどい思いをしたので、すぐに下りてしまうのはいかにももったいない気持ちもしましたが(笑)、十分休憩したのでこれで終わりです。


参道脇の山の斜面にはたくさんの地蔵が並んでいる場所が何箇所もありました。

祈願や供養のため(おそらく)何百年も前からさまざまな人達が並べたのでしょう。


多くの人々の執念のような気持ちが込められている気がして、多少不気味でした。



例によってまだ日も高く時間は十分あったのですが、今日の遍路は終了です。

区切り打ち2日目‐四十四番札所大宝寺

2009年09月05日 | Weblog
四十四番札所大宝寺です。




三番札所から大幅にジャンプして来ました。


松山から高知へ向かう国道33号線を途中から東に折れ、山の中に入ります。

寺は山門よりずっと上にあり、麓の駐車場(無料)から歩いて上るのは大変なので、行ける所まで行ってみようと車を進めました。



途中から舗装道路が細い砂利道に変わり、たくさんの杉の大木がそびえたつ山道を大きく掘れた穴にグワングワン揺られながらたどり着いたのが、手水場と納経所と同じレベルの駐車場(無料)でした。





本尊は十一面観音、本堂・大師堂は手水場・納経所より階段を数十段上ったところに二つ並んであります。




お参りのあとで寄るつもりの納経所を通り過ぎ、登りにくい坂を上った所にあるお堂の鐘を撞きました。


「今日は忘れずに鐘を撞いたぞっ!」



ロウソクと線香を供えて納札・納経を済ませ、さてお経を唱えようとしたのですがどうも様子が変だ。



隣のお堂から来たお遍路さんに尋ねました。「これ、本堂で…すよね?」「いいえ、大師堂です。」


こりゃいかん、順路を間違えてるっ!本堂から参拝しなければっ! 

参拝を中止して急いで隣の本堂まで行ったらここにも鐘楼がある。


「うーん、さっきの鐘は大師堂の鐘かぁ。…ちぐはぐだけど仕方が無いなぁ。このまま続けるか。」


本堂の鐘を撞きロウソク・線香・納札・納経…とお参りを済ませてふたたび大師堂へ…。

鐘は参拝前に一回しか撞いてはいけないとのこと、大師堂の鐘はすでに一回撞いてあるので…どうしようもありません。

…まぁ参拝前に撞いたと言えば…言えんことは無いわなぁ…。


納経所の手前の本堂へ上る階段を他のお堂への階段と勘違いしていたようです。


今日も最初からつまづきました。(笑)






寺院のレイアウトは各寺によってさまざまで、どうも様子がよくわかりません。

本尊を祭る本堂は弘法大師を祭る大師堂と比べてわずかに大きいようなのですが、互いに似たような建物なので間違えやすくて困ります。

本堂が右とか大師堂が一段下がっているとかの決まりは無いように思います。



ご本尊の真言が掲げてあるのが本堂で、大師堂にはこれがありません。これを頼りに見分けるしかないのかなぁ。


…しかしそもそも順路を間違う私の方がどうかしているようです。(笑)





大宝寺の「大宝」は建立された年号の「大宝」からつけられた名前だそうです。「大宝律令」と同じ時代です。


「たいほうじ」と読むのかと思っていましたが、重々しく「だいほうじ」と呼ぶのだそうです。



山中にある、静かで威厳のあるお寺でした。

区切り打ち1日目‐上出来とはいかなかったけれども…

2009年08月30日 | Weblog
初日は三ヶ寺しか回らなかったのですが、けっこう疲れました。

まじめな巡拝・納経は初めてで戸惑ったりおそらく間違ったりして、時間がかかりました。



まず、一番札所に着いて頭陀袋から経本を出そうとしたら…無い。


あれっ?昨夜イメージトレーニングした後入れ忘れたのかなぁ?

しかたがないので一番札所の売店(納経所)で新たに二冊目を購入。(735円)



これを使って本堂でお経を唱え終わり、大師堂でまたお経を唱えていると、新品の経本のページが(わずかに余った糊で)くっついているのに気がつきました。


ピリッと開いてみると、昨夜のイメージトレーニングで確かに唱えた経文が2ページに渡って書いてある。


…これはさっきの本堂では唱えて無かったよなー。2ページ飛ばしてしまったんだよなー…。



…もういいわ!このまま続けるっ!


車に戻ってすぐに頭陀袋から一冊目の経本がするりと出てきました。(笑)



…誠に幸先のよいスタートが切れました。(笑)




それから「杖」、「金剛杖」といいますが、これが問題でした。



自家用車での区切り打ちと決めていたので、杖は必要ないだろう…と思っていたところ、仏具屋が「お大師様の分身だから必需品です。」というような意味のことをじわじわ言うのです。



買わねばならぬものなら買わねばならない…ということになりました。(笑)




一番札所で納経を済ませてひと安心、次の二番札所の駐車場に到着して車のエンジンを切ったところで杖がないのに気がつきました。



一番さんの納経所の杖立てに差したまま取り忘れて来たのだっ!



普段の生活で杖など使うことはありません。


歩き遍路ならすぐに気がついたのかも知れませんが、車に乗るのであればそりゃ忘れてもしかたないわなー。


そのままエンジンをかけて一番札所に逆戻り、距離が近いだけにさっきまでいた人達がそのまま居ました。

「あれっ?あいつ何しに帰ってきたんじゃ?」

……けっこう恥ずかしかったです。(笑)



二番から三番へ一直線の道を走っていたら、四番札所の標識が見えてきました。(笑)

三番札所の標識の見落としです。あわててUターン。

こんなところで遠回りをするとは思いもよりませんでした。(笑)



朝方は曇っていた空も昼前には強い日差しになり、汗がたらりたらりと出てきます。


天気がよくなって文句を言うのはいけませんが…、もう少し涼しい遍路ができると思っていました。



いろいろあって三ヶ寺参りで約4時間、まがりなりにも納経を済ませ無事に帰ってこられたのが何よりです。




次はいつにするかまだ決めていません。

ゆっくり回ればいいと思っています。



写真は強い日差しを表現したかっただけです。(笑)

区切り打ち1日目‐三番札所金泉寺

2009年08月30日 | Weblog
三番札所金泉寺です。




二番極楽寺より3キロメートルとのこと。少しだけ山の中に入りました。


ご本尊は釈迦如来、駐車場無料、本堂も大師堂も山門と同じレベルにあり、広々としたわかりやすいレイアウトでした。




参拝にも納経にも少し慣れてきました。


写経は束にしたものをいったん頭陀袋から取り出して、納経箱の前でその中から一枚ずつめくって納めていたのですが、これがけっこう時間がかかって面倒くさい。



山門をくぐる前にあらかじめ2枚取り出して、それに納め札をクリップで留めておくと納経と納札がすばやくできることに気がつきました。




この寺はお大師様がお堀りになったといわれる井戸(黄金井)があり、その井戸を覗き込んで自分の顔がきれいに見えたら長生きできるし、見えなかったらなんと三年以内に死んでしまうとの言い伝えがあるそうです。


そこまで言うのなら寺側もよもや不手際はするまい…と覗き込んでみると、あまり深くない井戸の水面に、クリアな顔が映っていました。

まぁ、よかったよかった…というところです。わざわざお参りに来て三年で死ぬのはなんとしてでも避けたいものです。(笑)




源義経が屋島の合戦に向かう際この寺で戦勝祈願をしたとのことですが、そのときに家来の弁慶が持ち上げて軍勢を鼓舞したという大きな石が残っているのですが……見落としました。

…残念です。


そういえば、鐘を突くのも忘れていました。…重ね重ね残念です。




敷地は前述のように平地なのですが、敷地内に思わぬ小さな橋が架かっていてうっかりすると見落としそうでした。



遍路では橋の上で杖を突くべからずという掟があります。

お大師様が橋の下で夜を過ごした苦労をあざ笑うかのような行為を禁じるものです。


その杖にもタブーがあって、杖の頭部はお大師様のお姿でもあるのでけっして素手で触ってはいけないのです。
杖カバーはそのためにあるそうです。




この寺の納経所の中には朱印を乾かす設備は置いてなく、すぐ外の建物の濡れ縁で日光に当てて乾かすよう言われました。

濡れ縁にはヘアドライヤ(無料)も置いてありましたが、よい天気だったので使わずとも問題ありませんでした。




まだ日も高くあと2~3カ寺は十分回れたのですが、本日の遍路はここまでとしました。

夜8時までに衆議院選挙の投票所まで行かなくてはなりませんし、なにぶん初めてのことばかりで疲れました。
(朝はそんなに早くはなかったのですが…笑)

区切り打ち1日目‐二番札所極楽寺

2009年08月30日 | Weblog
霊山寺の次は二番札所極楽寺です。




ご本尊は阿弥陀如来、駐車場無料、一番札所からアッという間に着きました。



本堂と大師堂は境内奥の階段を数十段上ったところにあります。



鐘楼があったので一回鐘を突かせてもらうと、けっこう大きな音がしました。


はて、先ほどの霊山寺では鐘を突かなかったなー。鐘楼を見落としてしまったんかなあ。




写真はお大師様お手植えの杉の大木、長命杉です。


弘法大師はおおよそ1200年前の時代の方ですから、樹齢も同様でしょうね。




杉は「直」な「木」、「すぐき」と言うのが語源だそうです。


しかしこいつは体が大きくなり過ぎて、まっすぐどころかもはや一人で立っているのが辛いようです。何本かの柱に支えられていました。

切り倒すわけにはいかないので支柱を入れて保っているのでしょうが、高層建築物なら取り壊さなければならないでしょう。


ずっと前に鹿島神宮だったか香取神宮だったかに行ったときに見たのですが、ここの大杉は四方をワイヤでひっ張られてほとんどテントの骨組みのようでした。それに比べればまだまだ若い木であるのかもしれません。

まぁ向こうは神代の昔からの杉だそうで、遣唐使の時代の木など洟垂れ小僧のようなものでしょうね。




納経所で学習したこと一つ、掛軸→笈摺→納経帳の順番で朱印をいただくこと。

布に押した朱肉は乾くのに時間がかかるので、先に朱印をもらって早く乾かせるようにするためとのことです。


納経所の中にヘアドライヤ(無料)が置いてあって、朱印を押してもらった人は各自ここで乾かす事もできます。

温風で乾かすと早く乾きそうなものですが、表装したときに黒ずむ事があるとのことで、冷風で乾燥するよう言われました。
遍路の人の口コミが見事にフィードバックされています。(笑)

そういえば一番札所でもヘアドライヤで乾かしてくれたのを思い出しました。あれも冷風だったのでしょうね。


ここでも三つで1000円でした。これは全寺共通でしょうね。以下(の寺での値段)略です。

区切り打ち1日目‐一番札所霊山寺

2009年08月30日 | Weblog
巡拝のスタートは一番札所霊山寺です。




ご本尊は釈迦如来、一番札所だけあって参拝客も多いのでしょう、駐車場(無料)も広く遍路用品もたくさん販売していました。


この寺は以前に何度か来たことがあるのですが、写経を携えての正式なお参りは初めてなので、なんだか勝手が違うようで少し戸惑いました。(笑)


山門をくぐった後、手を洗い口をすすいでとりあえず本堂に行きました。


巡拝前の受戒は団体遍路(バス)の行程にあわせて行うようで、時刻が合わず残念ながら受けることができませんでした。

仕方がないので、昨夜のイメージトレーニングを頼りに経本に従って適当に始めました。(笑)




納経所では掛軸と笈摺(おいづる/白衣のこと)と納経帳に朱印をいただきました。

全部で1000円でした。…掛軸が500円、笈摺が200円、納経帳が300円です……たぶん。

朱印を押す作業が終わると、何もいわないのに名刺を縦に二つ並べたくらいの大きさの薄っぺらのカードを2枚渡してくれました。




「御影」といってご本尊の姿が描かれたありがたいお札だそうです。


はは~ぁ、これを整理するためのファイルが御影帳か…。昨日仏具屋が要るの要らないのと言っていたヤツだな。

御影などもらう気はなかったので御影帳は買いませんでしたが、まさかタダでもらえるものとは思っていませんでした。



掛軸と笈摺と納経帳の三つの朱印のうち、どれかとどれかの二つにもれなく附いてくるもののようです。…私のカンでは、掛軸と納経帳があやしいな。

さし当たっては何もせず大切に保存しておいて、あとで御影帳を買うなど考えようと思います。



いかにも初めてでサマになっていませんが、一時間あまりでなんとかお参りできました。



白衣(びゃくえ)と輪袈裟を身に着けると、やはりそれらしくひとりでに身が引き締まる感じがあります。

何よりも、回りの人に対してお遍路としての自分の身分を認めてもらっているのが実感でき、実に心強く思いました。(笑)

普段着のままではなんか怪しげな人間と思われるような、そんな頼りない巡拝スタートでした。

遍路の準備

2009年08月29日 | Weblog
近所の仏具屋で遍路用品を買ってきました。



図書館で借りた本やネット、身近な方々からの話を参考にして、仏具屋と相談して決めました。

杖(630円)杖カバー(315円)白衣(2625円)輪袈裟(1575円)輪袈裟止め(630円)といったところが必需品のようです。

ショルダーバッグ(頭陀袋2100円)納経帳(2100円)朱印を押してもらう白衣(3150円)掛け軸(12600円)賽銭入れ(315円)経本(525円)を一緒に買って、しめて26565円でした。


数珠は葬式に持っていく簡単なものにして、車で参るので笠はまぁいいか…、納め札は以前に買っていたものを使用します。


納経して納経帳を埋めていくだけでいいかな…とも思いましたが、せっかくの機会なので掛け軸と白衣も欲張って買ってしまいました。

唯今煩悩にまみれている状態であります。(笑)



明日、一番札所、徳島県の霊山寺から始めるつもりですが、なにぶん初めてのことなのであんまりたくさんは回れないと思います。

おっと…明日は衆議院選挙の投票もしなければならないのでした。



今夜は経本と図書館で借りてきたガイドブックを読んで、礼拝のイメージトレーニングをします。…今まで手をつけていなかった衆議院選挙の広報も読まなくてはなりません。





選挙に関しては、私は結構なジンクスを持っていまして…。

それぞれの候補者の主張をよく聞いて(読んで)、自分なりにあれこれ一生懸命考えて毎回まじめに投票しているのですが、私が投票した候補は一度も当選したことがないのです。(笑)


もっともすべての選挙でそうだという訳でなく、地方議会の選挙等誰かに頼まれたものや比例区での選挙は別です。


しかし、私にとってしがらみのない県知事レベル以上の選挙になると、私の判断と実際の政治が明らかに食い違いを見せています。(笑)

今回も、どの候補者どの政党に投票しようとだいたいは決めているのですが、はたしてこのジンクスは破られるのでしょうか?



このジンクスが有名になって、候補者が「私にだけは投票しないでくださいっ!お願いしますっ!」と結構なお金を持ってきたら、これは買収の選挙違反になるのでしょうか?


「わかった。私はあなたにぜひ当選してもらいたいので、他の候補者に投票します。」と言うのがいいのか、あるいは「いーや、私はあなたのお考えに強く共感するものですので、何があってもあなたに投票します。」と強い意思を見せるべきでしょうか。(笑)



…くだらんことを書きすぎました。