主に写真を…

ダビデの素人写真

平成21年大晦日

2009年12月31日 | Weblog
大晦日です。


今年も一年が終わりました。


季節や節季は、絶え間ない連続の時間を一区切りつけるためのものだと思います。

客観的に言えばそれだけの話ですが、やはり大晦日となると今年一年の総括をすべきだとも思えます。

私は今年はずいぶんよい年だったと思います。



写経はじめ、継続できたのもそのひとつだと思います。



オカルト的なことを言うようですが、写経は何か不思議な功徳があると思います。

…無視なさる方はご自由に…。




今年一年、写経のお蔭かどうか確実ではありませんが、おおむね良いことに恵まれたように思います。


思わぬ方に知り合えてお話をうかがうことができ、新しいことを知ったり、自らを反省することができました。


実生活においても、いわゆる「実利」というものが得られました。

俗物根性…と指摘されるならまさにそのとおりなのですが…私にとってはよい一年であったことは間違いがありません。


写真は本日夕方の空です。

なにやら邪悪な様相を示している様でもありますが、いろいろあった今年を振り返ってご苦労様と言っているようにも思えます。

おさまり返って今年は何々の年であった…と言うよりも、こんなことがあったあんなことがあった、で今こんな有様です。…と言うのが、正直でいいのだろうと無責任に思っています。(笑)


もう少しありがたみのあることを書けばいいのでしょうが、酒の勢いもあるようです。


正直な気分をそのままに…ということでお許しください。

平成22年が皆様にとってさらによいお年となりますよう、お祈り申し上げます。



気まぐれなブログを読んでいただいて誠に感謝いたします。

ありがとうございます。

イタリア料理

2009年12月30日 | Weblog
年末の忘年会…というものでもないのですが、少人数での集まりに招待されました。



イタリア料理のお店でした。

私が本格的なイタリア料理を食べるのはおそらく初めてだと思います。



予想に反して、ごくあっさりとした味でした。

西洋料理が脂っこいものだと言うのはあまりに硬直した考えなのでしょうか?



モッツァレラチーズの何と爽やかな濃厚さよ!

トマトの味の何と深みのあることよ!



そして葡萄酒の料理に合うことの絶妙さよ。


料理が主か葡萄酒が主か、強く主張するでなし、また遠慮するでなし。



鮑の腸に日本酒、鰹のタタキに日本酒、何はなくとも日本酒…と思っていた私には、葡萄酒のうまさが初めて実感できた日となりました。


…でも、本格的な○○と言うのもおかしな話ですね。



人が感じて、うまいかまずいかの話であって、本格的かどうかは副次的な要素でしかありませんね。

「本格的」とは誰にとっての「本格的」なのでしょうか?



今日は酔っ払いのまま、感じたままをブログに…。



こんなにゴジャゴジャ言う客を相手にして、よくぞ飲み物の給仕を管理し切ったこのソムリエに敬意を表します。

区切打ち3日目‐遍路の目的とは…

2009年12月06日 | Weblog
お参りの作法にもだいぶん慣れてきて、そうそう間違ったりしなくなりました。



今回初めてお接待を受けて思ったのですが…自分ひとりで巡拝しているわけではない…、偶然にも参り合わせた方々や、お接待の方、もちろんお寺のご本尊やお坊さん、いろいろな方々が居る所へたまたま行き合わせた自分が居る…というのが本当のところなのではないかと思いつきました。



今までは、この道を走ってあの寺に行って、ご本尊は何で何の由来があって…と考えるばかりで、自分ひとりで何もかもやっているような気持ちになっていましたが、どうやらそれは違うようです。


巡拝という分厚い画集の中の一枚の絵の片隅に、私の姿がちょこっと描かれている…というふうに受け取るのが正解なのかもしれません。


その絵の中にはどういう風景や人物が、どういうふうに描かれているか、自分はどういうふうに描かれているか…こういうことなのだと思います。




さて、2007年の7月に浄瑠璃寺を訪れた時、急な腹痛でその後の参拝ができなかったことがありました。

まったく心当たりがない腹痛でしたが、その後幾度か同じような腹痛が襲ってきました。

征露丸を飲むと治まるので、胃潰瘍かなぁ…ストレスあるからなぁ…と思っていたのでしたが…。



ある日12時間以上も痛みが治まらない夜があり、しぶしぶ医者に行ったら何と「胆石」とのことでした。



「胆嚢結石」…胆嚢の中に石ができて、胆汁を出す為に胆嚢が収縮した拍子に石と接触して痛みを感じる…というものです。


痛みは確かに激しいものでしたが、胃の上部付近の痛みだったのでてっきり胃が悪いのだと思い込んでいました。



…では征露丸が効いたというのは…。


偽薬効果、プラシーボ効果というのは本当にあるのですね。

それなら征露丸でなくてもパンシロンでも樋屋奇応丸でも、鰯の頭でも何でもよかったんだと思います。(笑)




…とにかく緊急入院して絶食静養、予約をして転院・手術となりました。



「腹腔鏡下胆嚢摘出術」…というものでした。


あれよあれよと言う間にレールに乗せられ一丁上がり!…です。

木曜日に入院して金曜日に手術、土日を過ごして月曜日に退院。

手術の翌日は点滴をつけたまスタスタ歩いていました。



胆石の手術のことは機会があればまた詳しく…。


写真は「征露丸で痛みの止められる情けない胆石」です。

区切打ち3日目‐五十番繁多寺

2009年12月06日 | Weblog
浄土寺より約2km、山の麓です。

五十番札所繁多寺です。(駐車場無料)

本尊は薬師如来。

ここも以前に幾度か来た事があるのですが、どういうわけか私はこのお寺の雰囲気が好きです。

今回も来てみてやっぱりいいなぁ~と思いました。
何故だかわかりません。広いから好きなのかもしれません。



写真は手水の柄杓です。さまざまな方から寄付されたもののようです。

何と言うことはない光景ですが、妙に感動してしまいました。

(私はこの寺と何か因縁があるのではないかと疑っています・笑)



もう少しは回れたのですが、今日のお遍路はこれまでとします。

四十六番より別格九番をはさんで五十番まで計6ヶ寺、約5時間でした。


区切打ち3日目‐四十九番浄土寺

2009年12月06日 | Weblog
西林寺より約3km、街中に入ってきました。



四十九番札所浄土寺です。(駐車場有料、軽自動車100円)

本尊は釈迦如来。広い敷地のお寺でした。

以前に来たことがあるのですが、記憶があいまいで駐車場が仁王門前にあるのを忘れてしまっていました。

幹線道路沿いに寺名入りの大きな看板の駐車場があって、ふらふらとそこに駐車してしまいました。
ちょっと離れた所で寺まで少し歩きました。

つつがく参拝を済ませました。






区切打ち3日目‐四十八番西林寺

2009年12月06日 | Weblog
四十八番札所西林寺です。

別格文殊院から2kmか3kmくらい。すぐ近くです。(駐車場無料)

本尊は十一面観世音菩薩。

ひとつも階段のないお寺でした。

ここで本日はじめて団体のお遍路さんと一緒になりました。

先達さんに率いられて行儀よくお参りをされていました。

先達さんの説明が実に要領よく思わずフンフンと聞いてしまいます。
バスのお遍路もなかなか悪いもんじゃないなーと思います。


団体さんが本堂から大師堂をお参りする頃に納経所へ行ったところ、おおっ…。

数十冊もの納経帳が「デン!」と置かれ、納経所の方々が忙しく筆を走らせていました。


ひとりがページを広げ朱印を押して隣に渡す、もうひとりが受け取って毛筆でご本尊と寺名を入れる。

みごとな流れ作業でした。


あっという間に書き終ると、それをバッグに仕舞ったツアコンが「ありがとうございましたぁっ!」



なるほど…バスの客はお参りに専念していればいいのだな。

バス遍路はなかなか値打ちがあるようだぞ。



それにしてもツアコンはたいへんですね。

このお寺は階段が一段もないお寺でしたが、四十五番岩屋寺なんかどうするんだろう?…ありゃ相当しんどいぞ。

仕事となると何事も楽ではないですね。

区切打ち3日目‐別格九番文殊院

2009年12月06日 | Weblog
四十七番八坂寺から四十八番西林寺に行く途中にある別格九番文殊院です。



本尊は地蔵菩薩と文殊菩薩。(駐車場無料)


別格のお寺にお参りするのは初めてでしたが、由来を聞いて驚きました。

このお寺が四国遍路の発祥に関っているのだそうです。


衛門三郎という強欲な庄屋が、それと気づかず、乞食坊主然とした弘法大師の鉄鉢を八つに叩き割り追い返してしまった。


その後衛門三郎の八人の子供が次々に死んでしまい、悔い改めた衛門三郎が弘法大師を追って四国遍路に旅立った。


これが四国遍路のはじまりであるとのことです。

この文殊院の場所は衛門三郎の屋敷跡だそうです。


初めてお参りした別格のお寺がこの物語を持つ文殊院で、幸先よく感じました。




衛門三郎は二十一度目の巡拝途中で疲れ果てているところ、やっと弘法大師に出会うことができ、罪を許されて安らかな死を迎えることができた。…というお話でした。



写真は別格札所の数珠の玉です。

ひとつずつ(300円)もらい、二十箇所でワンセットの数珠が出来上がる仕掛けです。

親玉(500円)も都合よくこのお寺で入手できました。

区切打ち3日目‐四十六番浄瑠璃寺

2009年12月06日 | Weblog
四番札所から回る予定でしたが、今回は四十四、四十五に続けて四十六番札所浄瑠璃寺です。




ここは以前も何回か来たことがあるのですが、ちゃんと納経したのは初めてです。

本尊は薬師如来。(駐車場無料)



勝手知ったる浄瑠璃寺…という感じでしたが、今回ははじめてお接待していただきました。


こんな時は白衣がモノを言いますね。当たり前のような顔をして「これはどうもご丁寧に…ありがとうございます。」などと言っていればそれなりにサマになります。


作法どおり納め札を一枚渡すと、「ああ…○○からお越しですか…。○○といえば…」と話が続きます。

他のお遍路さんが渡した納め札で「ほー××ですか、遠いところからお越しですね。」私もつられて「へー××ですか、以前よく行きました…」などいっとき話がはずみます。


昔の遍路旅もかくやと思われるような「ほわん」とした空気になりました。

古典落語の旅の噺の一場面のようでもありました。


師走にしては暖かい日ではあったのですが、おにぎりと熱いお茶を頂きほっとしました。


この方のお父さんは連隊長までなさった偉い軍人で、司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」に出てくる秋山好古大将が校長をした学校の卒業生で実際に教えを受けたのだそうです。

NHKのドラマ放映の時期にタイムリーな話題でした。