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ダビデの素人写真

サツマイモ

2009年09月27日 | Weblog
6月にサツマイモの苗を2本もらいました。

そのまま庭に挿しておいたら、勝手に育ってくれました。



葉っぱは長く伸びてきていたのですが、葉っぱが育ちすぎると実が成らないと聞いていたので、どうせそんなもんだろうとあまり気にしていませんでした。

ところが先日ふと見てみると、芋が頭をのぞかせていたのです。

けっこう大きく育っているようにも見えたので、もうしばらく様子を見てみることにしました。


先ほど一株だけ「収穫」しました。大小2本のサツマイモです。(305グラムと115グラム)

わりあい立派なサツマイモです。(笑)

もう一株はまだ小さいようなので、もうすこし放っておくつもりです。



プロが作れば一株でだいたい1キログラムの芋が採れるそうです。

サツマイモの本場鹿児島では「黄金千貫(こがねせんがん)」という品種があるそうですが、これは一反で千貫収穫できる…と言う意味だそうです。(「黄金」は中身の色)

一反は300坪で約1000平方メートル、千貫は3.75キログラム×1000で約4トン。

実際にそのとおり採れるかどうかは不明ですが…まぁ多少おおげさな表現であっただろうとは思います。(千両役者とか百貫デブとか十六文キック…のようなものでしょう)


まあしかし「放置プレイ」に近い扱いの苗でしたが、ちゃんと成長してくれました。


毎日気にかけていたわけでもないので「収穫の喜び」というものは感じないのですが、自然の力というのか太陽の恵みというのか…そういうものにちょっと感動しました。

…おっとこれから食べて味を見てから判断しないといけませんね。(笑)



八十八箇所巡拝についてアドバイスをいただきました。

八十八箇所に加えて別格二十箇所というのがあるそうです。

さっそく調べてみると、八十八箇所のお寺に勝るとも劣らずなかなか由緒あるお寺のようです。

88+20=108

で、別格の20ヶ寺を回って初めて百八の煩悩を断ち切る用意が整うという説明には、なんだかわからないけれど説得力があるようにも思います。(笑)



次回四番札所からお参りする予定ですが、別格の第一番札所大山寺はそのすぐ近くにあります。

良い機会ではあります。…これも御仏のお導きか…。



近所の仏具屋で尋ねてみると、しっかり納経帳を販売していました。

数珠の玉をひとつづついただいて(300円)、20個で一つの数珠を完成させるとのことでした。

掛軸は置いていませんでしたが、後でネットで調べてみると八十八カ所の掛軸より高い値段で販売していました。需要と供給の関係でそうなるのでしょう。


もう少し考えてから結論を出すことにします。

…たぶんお参りすることになると思いますが…(笑)

区切り打ち2日目‐観光旅行としてみれば…

2009年09月05日 | Weblog
区切打ち2日目は、初日よりは多少慣れてきたか…というくらいですね。


「効率」を求めて一日あたり少しでも多く数を稼ぐ…おっと(禁)…寺を回る…という態度ではなく、巡拝の遍路を真面目に行うよう努力しているつもりです…が。



今日の44番45番の寺は43番以前や46番以降の寺と少し離れた所に位置しているので、後々のことを考えて先にこの二つを片付けてしまおう…おっと(禁)…参拝してしまおうと今日の行程になりました。




45番岩屋寺の駐車場は有料でしたが、こんな山の中の駐車場によもやお金が要るとは思っていなかったので小銭は200円とちょいしか持ち合わせていませんでした。(あとは500円玉と紙幣)

駐車場の入り口に牛乳箱くらいの料金箱が置いてあるだけだったので、とりあえず手持ちの200円を入れて参道を登りました。


帰り道の売店で両替がてらラムネ(150円!)を買って飲みました。


店番の(作家の井上ひさしを丸顔にしたような顔の)おっさんと少し話をしました。


坂道を登るのがたいへんだったことを言うと、この寺はこの坂道が有名で、ひょっとしたら八十八カ所で一番きつい参道かもしれない…とのことでした。(ライバルは七十一番弥谷寺)


やっぱり予備知識無しではいかんなぁ。


巡拝もあまり堅苦しく考えず(納経だけを目的とするのではなく)、観光旅行と思って(ガイドブック等で予習をして)それぞれの寺や地方を楽しむ方が利口であるように思えてきました。

以降の遍路を考え直してみるつもりです。




八十八カ所を単純に2で割ると44になりますが、この45番は数字上後半のスタートです。


丸顔ひさしが私の持っている掛軸を指差して、「それは肌身離さず持っとらにゃいかんよ!」

巡拝中でもなにか「お陰」があるので大切にせよ…という事かと思っていたら、なんと盗人に気をつけろと言う意味でした。



未完成の掛軸を盗んでどうする?



…不思議に思いましたがさにあらず。あらかた朱印の押された掛軸を盗んで、後は自分がチャチャっと短時間で完成させ売り飛ばすヤツがいるのだそうです。


表装した掛軸は何十万円もする値段で販売されています。


ここ45番ではまだ盗人の被害は聞かないが、これからだんだん盗まれる危険が増してくるとのことです。



な~るほどねー。

盗人も本業は努力?して頭を使い、真面目?に仕事に精を出すもんだなー。

妙に感心してしまいました。





振り込め詐欺の被害が後を絶ちませんが、ニュースで見聞きするその手口には「よく考えてるわー、こりゃ騙されるのも無理ないわー」と思わず感服するようなものがあります。


仕事に対するそれだけの熱意と行動力があるのなら、正業に就いてその情熱と能力を発揮すればひとかどの人間になるのもたやすいことだろうにと思うのですが、なかなかそうはいかないようです。





…もっとも向こうに言わせれば、正業に就いている人々に対して、「もっと頭が使えんか?情熱が足らん!漫然と仕事をするな、危機感を持て!だからお前達はダメなんだ!」と言うくらいの気持ちはあるのかもしれません。


それを言われると私など「…おっしゃるとおりですなー」と言わざるを得ないかもしれません。(笑)



盗人は悪人、悪人のすることは悪いこと、自分は悪いことはしていない、だから盗人よりはずっとマシ、見下して当然…という考え方は正しいのか間違っているのか…。

…まあ、どっちもどっち…ということにしておきましょうか…。



とにかく、掛軸についてはよいアドバイスをもらいました。

150円のラムネも結局安くつくのかもしれんなー。

トイレに入る時に掛軸を持って入ることになるのが少し気にはなりますが、盗まれるよりはマシでしょうね。


駐車場で残りの100円を牛乳箱?に入れて本日の遍路終了。

二ヶ寺でおよそ4時間、いいペースだと思います。



写真は帰りに食べたセルフうどんです。ゴボウ掻き揚げうどん460円也!

やっぱりうどんは讃岐かなぁ。

区切り打ち2日目‐四十五番札所岩屋寺

2009年09月05日 | Weblog
四十五番札所岩屋寺です。




大宝寺より10キロくらい県道12号線を東進すると看板が立っていました。

赤い欄干の橋を渡れば岩屋寺駐車場(300円)です。


本尊は不動明王、岩山の中腹に本堂・大師堂があります。


本堂へと登る道に「長い坂を上るのは(生きていくのと同様に)大変だけれど頑張れ」というようなことが書かれた看板がありました。

本堂まで20分とのことです。


ガイドブックをよく読んでいなかったのですが「まぁたいした坂ではあるまい。」と、高をくくって上り始めました。


数件の売店を通り過ぎたあたりから少し様子がわかってきたのですが、細い階段がいつ果てるともなく続いています。

「こりゃ少し甘く見ていたかもしれん…」

参拝を済ませて下りてくるお遍路さんに「んちはっ。…まだだいぶありますか?」と尋ねてみましたが、こっちの息が切れていたためか挨拶だけで無視されました。


だいぶ歩いた後に着いたのが山門でした。ここからまだ少しあるそうです。



…汗をぬぐいながら途中4回ほど休憩してやっと納経所までたどり着きました。(笑)
…20分以上かかったんじゃないかなぁ。



手水で清め、鐘を撞き、階段を20段ほど上ったところが本堂でした。



大師堂は本堂の隣でしたが、本堂より敷地のレベルが少し高く、短い階段を上ったところにありました。

この寺ではつつがなく参拝できました。



本堂の背後には「崖」というのか、ぼこぼこの巨大な岩肌が見えています。

どうやら岩山の中腹の掘れて平らになったところに本堂と大師堂を建立したもののようです。


なーるほど、岩屋寺か…えらいところに建てたもんじゃわい。


いかにも修行の場と言う感じです。


あとでガイドブックを見てみると、本尊は不動明王ですが、これを岩山の中に封じ込めて山全体を本尊不動明王としたとのことです。

…なるほど、岩屋寺か。


また、ガイドブックによると大師堂の奥には逼割禅定(せりわりぜんじょう)と呼ばれる修行の場、鉄の鎖や梯子を使ってさらに上にある白川権現まで行けるのだそうですが、知りませんでした。

……残念です。

やはり予習が必要ですね。

これぞ修行の場という所へ…行ってみたかったなぁ。



この納経所ではたっぷりと墨をつけて掛軸と納経帳に(本尊・寺名を)書いてくれたので…乾かすのにとても時間がかかりました。

ヘアドライヤが置いてなく「うちわ」で20分ほども扇ぎました。


掛軸・笈摺・納経帳それぞれの朱印の値段が書かれた紙が貼ってあり、それによると掛軸500円・笈摺200円・納経帳300円で間違いなしでした。

あとは何と何に御影が附いてくるかだけが疑問です。(笑)



ここまで上ってくるのにしんどい思いをしたので、すぐに下りてしまうのはいかにももったいない気持ちもしましたが(笑)、十分休憩したのでこれで終わりです。


参道脇の山の斜面にはたくさんの地蔵が並んでいる場所が何箇所もありました。

祈願や供養のため(おそらく)何百年も前からさまざまな人達が並べたのでしょう。


多くの人々の執念のような気持ちが込められている気がして、多少不気味でした。



例によってまだ日も高く時間は十分あったのですが、今日の遍路は終了です。

区切り打ち2日目‐四十四番札所大宝寺

2009年09月05日 | Weblog
四十四番札所大宝寺です。




三番札所から大幅にジャンプして来ました。


松山から高知へ向かう国道33号線を途中から東に折れ、山の中に入ります。

寺は山門よりずっと上にあり、麓の駐車場(無料)から歩いて上るのは大変なので、行ける所まで行ってみようと車を進めました。



途中から舗装道路が細い砂利道に変わり、たくさんの杉の大木がそびえたつ山道を大きく掘れた穴にグワングワン揺られながらたどり着いたのが、手水場と納経所と同じレベルの駐車場(無料)でした。





本尊は十一面観音、本堂・大師堂は手水場・納経所より階段を数十段上ったところに二つ並んであります。




お参りのあとで寄るつもりの納経所を通り過ぎ、登りにくい坂を上った所にあるお堂の鐘を撞きました。


「今日は忘れずに鐘を撞いたぞっ!」



ロウソクと線香を供えて納札・納経を済ませ、さてお経を唱えようとしたのですがどうも様子が変だ。



隣のお堂から来たお遍路さんに尋ねました。「これ、本堂で…すよね?」「いいえ、大師堂です。」


こりゃいかん、順路を間違えてるっ!本堂から参拝しなければっ! 

参拝を中止して急いで隣の本堂まで行ったらここにも鐘楼がある。


「うーん、さっきの鐘は大師堂の鐘かぁ。…ちぐはぐだけど仕方が無いなぁ。このまま続けるか。」


本堂の鐘を撞きロウソク・線香・納札・納経…とお参りを済ませてふたたび大師堂へ…。

鐘は参拝前に一回しか撞いてはいけないとのこと、大師堂の鐘はすでに一回撞いてあるので…どうしようもありません。

…まぁ参拝前に撞いたと言えば…言えんことは無いわなぁ…。


納経所の手前の本堂へ上る階段を他のお堂への階段と勘違いしていたようです。


今日も最初からつまづきました。(笑)






寺院のレイアウトは各寺によってさまざまで、どうも様子がよくわかりません。

本尊を祭る本堂は弘法大師を祭る大師堂と比べてわずかに大きいようなのですが、互いに似たような建物なので間違えやすくて困ります。

本堂が右とか大師堂が一段下がっているとかの決まりは無いように思います。



ご本尊の真言が掲げてあるのが本堂で、大師堂にはこれがありません。これを頼りに見分けるしかないのかなぁ。


…しかしそもそも順路を間違う私の方がどうかしているようです。(笑)





大宝寺の「大宝」は建立された年号の「大宝」からつけられた名前だそうです。「大宝律令」と同じ時代です。


「たいほうじ」と読むのかと思っていましたが、重々しく「だいほうじ」と呼ぶのだそうです。



山中にある、静かで威厳のあるお寺でした。