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ダビデの素人写真

区切り打ち1日目‐上出来とはいかなかったけれども…

2009年08月30日 | Weblog
初日は三ヶ寺しか回らなかったのですが、けっこう疲れました。

まじめな巡拝・納経は初めてで戸惑ったりおそらく間違ったりして、時間がかかりました。



まず、一番札所に着いて頭陀袋から経本を出そうとしたら…無い。


あれっ?昨夜イメージトレーニングした後入れ忘れたのかなぁ?

しかたがないので一番札所の売店(納経所)で新たに二冊目を購入。(735円)



これを使って本堂でお経を唱え終わり、大師堂でまたお経を唱えていると、新品の経本のページが(わずかに余った糊で)くっついているのに気がつきました。


ピリッと開いてみると、昨夜のイメージトレーニングで確かに唱えた経文が2ページに渡って書いてある。


…これはさっきの本堂では唱えて無かったよなー。2ページ飛ばしてしまったんだよなー…。



…もういいわ!このまま続けるっ!


車に戻ってすぐに頭陀袋から一冊目の経本がするりと出てきました。(笑)



…誠に幸先のよいスタートが切れました。(笑)




それから「杖」、「金剛杖」といいますが、これが問題でした。



自家用車での区切り打ちと決めていたので、杖は必要ないだろう…と思っていたところ、仏具屋が「お大師様の分身だから必需品です。」というような意味のことをじわじわ言うのです。



買わねばならぬものなら買わねばならない…ということになりました。(笑)




一番札所で納経を済ませてひと安心、次の二番札所の駐車場に到着して車のエンジンを切ったところで杖がないのに気がつきました。



一番さんの納経所の杖立てに差したまま取り忘れて来たのだっ!



普段の生活で杖など使うことはありません。


歩き遍路ならすぐに気がついたのかも知れませんが、車に乗るのであればそりゃ忘れてもしかたないわなー。


そのままエンジンをかけて一番札所に逆戻り、距離が近いだけにさっきまでいた人達がそのまま居ました。

「あれっ?あいつ何しに帰ってきたんじゃ?」

……けっこう恥ずかしかったです。(笑)



二番から三番へ一直線の道を走っていたら、四番札所の標識が見えてきました。(笑)

三番札所の標識の見落としです。あわててUターン。

こんなところで遠回りをするとは思いもよりませんでした。(笑)



朝方は曇っていた空も昼前には強い日差しになり、汗がたらりたらりと出てきます。


天気がよくなって文句を言うのはいけませんが…、もう少し涼しい遍路ができると思っていました。



いろいろあって三ヶ寺参りで約4時間、まがりなりにも納経を済ませ無事に帰ってこられたのが何よりです。




次はいつにするかまだ決めていません。

ゆっくり回ればいいと思っています。



写真は強い日差しを表現したかっただけです。(笑)

区切り打ち1日目‐三番札所金泉寺

2009年08月30日 | Weblog
三番札所金泉寺です。




二番極楽寺より3キロメートルとのこと。少しだけ山の中に入りました。


ご本尊は釈迦如来、駐車場無料、本堂も大師堂も山門と同じレベルにあり、広々としたわかりやすいレイアウトでした。




参拝にも納経にも少し慣れてきました。


写経は束にしたものをいったん頭陀袋から取り出して、納経箱の前でその中から一枚ずつめくって納めていたのですが、これがけっこう時間がかかって面倒くさい。



山門をくぐる前にあらかじめ2枚取り出して、それに納め札をクリップで留めておくと納経と納札がすばやくできることに気がつきました。




この寺はお大師様がお堀りになったといわれる井戸(黄金井)があり、その井戸を覗き込んで自分の顔がきれいに見えたら長生きできるし、見えなかったらなんと三年以内に死んでしまうとの言い伝えがあるそうです。


そこまで言うのなら寺側もよもや不手際はするまい…と覗き込んでみると、あまり深くない井戸の水面に、クリアな顔が映っていました。

まぁ、よかったよかった…というところです。わざわざお参りに来て三年で死ぬのはなんとしてでも避けたいものです。(笑)




源義経が屋島の合戦に向かう際この寺で戦勝祈願をしたとのことですが、そのときに家来の弁慶が持ち上げて軍勢を鼓舞したという大きな石が残っているのですが……見落としました。

…残念です。


そういえば、鐘を突くのも忘れていました。…重ね重ね残念です。




敷地は前述のように平地なのですが、敷地内に思わぬ小さな橋が架かっていてうっかりすると見落としそうでした。



遍路では橋の上で杖を突くべからずという掟があります。

お大師様が橋の下で夜を過ごした苦労をあざ笑うかのような行為を禁じるものです。


その杖にもタブーがあって、杖の頭部はお大師様のお姿でもあるのでけっして素手で触ってはいけないのです。
杖カバーはそのためにあるそうです。




この寺の納経所の中には朱印を乾かす設備は置いてなく、すぐ外の建物の濡れ縁で日光に当てて乾かすよう言われました。

濡れ縁にはヘアドライヤ(無料)も置いてありましたが、よい天気だったので使わずとも問題ありませんでした。




まだ日も高くあと2~3カ寺は十分回れたのですが、本日の遍路はここまでとしました。

夜8時までに衆議院選挙の投票所まで行かなくてはなりませんし、なにぶん初めてのことばかりで疲れました。
(朝はそんなに早くはなかったのですが…笑)

区切り打ち1日目‐二番札所極楽寺

2009年08月30日 | Weblog
霊山寺の次は二番札所極楽寺です。




ご本尊は阿弥陀如来、駐車場無料、一番札所からアッという間に着きました。



本堂と大師堂は境内奥の階段を数十段上ったところにあります。



鐘楼があったので一回鐘を突かせてもらうと、けっこう大きな音がしました。


はて、先ほどの霊山寺では鐘を突かなかったなー。鐘楼を見落としてしまったんかなあ。




写真はお大師様お手植えの杉の大木、長命杉です。


弘法大師はおおよそ1200年前の時代の方ですから、樹齢も同様でしょうね。




杉は「直」な「木」、「すぐき」と言うのが語源だそうです。


しかしこいつは体が大きくなり過ぎて、まっすぐどころかもはや一人で立っているのが辛いようです。何本かの柱に支えられていました。

切り倒すわけにはいかないので支柱を入れて保っているのでしょうが、高層建築物なら取り壊さなければならないでしょう。


ずっと前に鹿島神宮だったか香取神宮だったかに行ったときに見たのですが、ここの大杉は四方をワイヤでひっ張られてほとんどテントの骨組みのようでした。それに比べればまだまだ若い木であるのかもしれません。

まぁ向こうは神代の昔からの杉だそうで、遣唐使の時代の木など洟垂れ小僧のようなものでしょうね。




納経所で学習したこと一つ、掛軸→笈摺→納経帳の順番で朱印をいただくこと。

布に押した朱肉は乾くのに時間がかかるので、先に朱印をもらって早く乾かせるようにするためとのことです。


納経所の中にヘアドライヤ(無料)が置いてあって、朱印を押してもらった人は各自ここで乾かす事もできます。

温風で乾かすと早く乾きそうなものですが、表装したときに黒ずむ事があるとのことで、冷風で乾燥するよう言われました。
遍路の人の口コミが見事にフィードバックされています。(笑)

そういえば一番札所でもヘアドライヤで乾かしてくれたのを思い出しました。あれも冷風だったのでしょうね。


ここでも三つで1000円でした。これは全寺共通でしょうね。以下(の寺での値段)略です。

区切り打ち1日目‐一番札所霊山寺

2009年08月30日 | Weblog
巡拝のスタートは一番札所霊山寺です。




ご本尊は釈迦如来、一番札所だけあって参拝客も多いのでしょう、駐車場(無料)も広く遍路用品もたくさん販売していました。


この寺は以前に何度か来たことがあるのですが、写経を携えての正式なお参りは初めてなので、なんだか勝手が違うようで少し戸惑いました。(笑)


山門をくぐった後、手を洗い口をすすいでとりあえず本堂に行きました。


巡拝前の受戒は団体遍路(バス)の行程にあわせて行うようで、時刻が合わず残念ながら受けることができませんでした。

仕方がないので、昨夜のイメージトレーニングを頼りに経本に従って適当に始めました。(笑)




納経所では掛軸と笈摺(おいづる/白衣のこと)と納経帳に朱印をいただきました。

全部で1000円でした。…掛軸が500円、笈摺が200円、納経帳が300円です……たぶん。

朱印を押す作業が終わると、何もいわないのに名刺を縦に二つ並べたくらいの大きさの薄っぺらのカードを2枚渡してくれました。




「御影」といってご本尊の姿が描かれたありがたいお札だそうです。


はは~ぁ、これを整理するためのファイルが御影帳か…。昨日仏具屋が要るの要らないのと言っていたヤツだな。

御影などもらう気はなかったので御影帳は買いませんでしたが、まさかタダでもらえるものとは思っていませんでした。



掛軸と笈摺と納経帳の三つの朱印のうち、どれかとどれかの二つにもれなく附いてくるもののようです。…私のカンでは、掛軸と納経帳があやしいな。

さし当たっては何もせず大切に保存しておいて、あとで御影帳を買うなど考えようと思います。



いかにも初めてでサマになっていませんが、一時間あまりでなんとかお参りできました。



白衣(びゃくえ)と輪袈裟を身に着けると、やはりそれらしくひとりでに身が引き締まる感じがあります。

何よりも、回りの人に対してお遍路としての自分の身分を認めてもらっているのが実感でき、実に心強く思いました。(笑)

普段着のままではなんか怪しげな人間と思われるような、そんな頼りない巡拝スタートでした。

遍路の準備

2009年08月29日 | Weblog
近所の仏具屋で遍路用品を買ってきました。



図書館で借りた本やネット、身近な方々からの話を参考にして、仏具屋と相談して決めました。

杖(630円)杖カバー(315円)白衣(2625円)輪袈裟(1575円)輪袈裟止め(630円)といったところが必需品のようです。

ショルダーバッグ(頭陀袋2100円)納経帳(2100円)朱印を押してもらう白衣(3150円)掛け軸(12600円)賽銭入れ(315円)経本(525円)を一緒に買って、しめて26565円でした。


数珠は葬式に持っていく簡単なものにして、車で参るので笠はまぁいいか…、納め札は以前に買っていたものを使用します。


納経して納経帳を埋めていくだけでいいかな…とも思いましたが、せっかくの機会なので掛け軸と白衣も欲張って買ってしまいました。

唯今煩悩にまみれている状態であります。(笑)



明日、一番札所、徳島県の霊山寺から始めるつもりですが、なにぶん初めてのことなのであんまりたくさんは回れないと思います。

おっと…明日は衆議院選挙の投票もしなければならないのでした。



今夜は経本と図書館で借りてきたガイドブックを読んで、礼拝のイメージトレーニングをします。…今まで手をつけていなかった衆議院選挙の広報も読まなくてはなりません。





選挙に関しては、私は結構なジンクスを持っていまして…。

それぞれの候補者の主張をよく聞いて(読んで)、自分なりにあれこれ一生懸命考えて毎回まじめに投票しているのですが、私が投票した候補は一度も当選したことがないのです。(笑)


もっともすべての選挙でそうだという訳でなく、地方議会の選挙等誰かに頼まれたものや比例区での選挙は別です。


しかし、私にとってしがらみのない県知事レベル以上の選挙になると、私の判断と実際の政治が明らかに食い違いを見せています。(笑)

今回も、どの候補者どの政党に投票しようとだいたいは決めているのですが、はたしてこのジンクスは破られるのでしょうか?



このジンクスが有名になって、候補者が「私にだけは投票しないでくださいっ!お願いしますっ!」と結構なお金を持ってきたら、これは買収の選挙違反になるのでしょうか?


「わかった。私はあなたにぜひ当選してもらいたいので、他の候補者に投票します。」と言うのがいいのか、あるいは「いーや、私はあなたのお考えに強く共感するものですので、何があってもあなたに投票します。」と強い意思を見せるべきでしょうか。(笑)



…くだらんことを書きすぎました。


写経

2009年08月24日 | Weblog
「一年の計は元旦にあり」…ということで、新年より写経を始めました。

一年間でだいたい100枚は書けるだろうと思ったので、ためしに100を割ること12を計算すると、ひと月8.3枚。

キリが悪いのでひと月9枚で計算し直すと……おおっ!108枚だっ!

煩悩の数といわれる108枚になるじゃないかっ!…写経で108の煩悩を消せということだっ! これだっ!  決まりだっ! 文句あるかあっ!


というような安易なノリで、ひと月9枚・年間108枚の目標を立てました。



一月はなにかと手間取って、わずか5枚しか書けませんでしたが次第に調子が出てきて、本日現在目標の108枚を大きく上回る数を数えています。

我流ですが毛筆の使い方にもだんだん慣れてきて、書き始めよりはだいぶ見られる字になってきたようです。



写経の枚数が増え、書き溜めた半紙の束に手ごたえが出てくるようになると、当初は夢にも考えていなかったことですが、これはぜひ八十八カ所を巡拝して納経すべきだと思いはじめました。


都合のいいことに、今年三月より高速道路料金上限1000円制度が始まっています。

この制度は再来年三月まで施行されるそうなので、一年くらいかけて八十八カ所遍路をやってみる気になりました。

もっとも、月末の衆院選の結果如何で地方の高速道路は無料になりそうなのですが、無料になるのを待ってから巡拝を始めるのもなんだかおかしな話です。

「思い立ったが吉日」選挙結果にかかわらず、今月末より(排ガスを撒き散らしながら)区切り打ちを始めます。


何を支度すればいいのか?礼拝の作法は?…これから大急ぎで調べなければなりません。

ちょっと忙しくなりそうです。