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ダビデの素人写真

区切り打ち5日目-別格九番大山寺

2010年02月28日 | Weblog
別格九番札所大山寺です。


本尊は千手観音菩薩。駐車場無料。



山の上にあるお寺です。一本道の細く曲がった山道をどんどん登ってやっとたどり着きました。

八十八ヶ所の五十二番札所は「太山寺(たいさんじ)」で「太」ですが、こちらは「大」です。

「たいさんじ」と言われているそうですが、「おおやまさん」とも呼ばれています。

毎年一月には重さ160kgの鏡餅を運ぶ距離を競う「大山寺 力餅」の行事が行なわれます。

私は何年か前に実際に見に来たことがあるのですが、厳寒の山寺で白マワシをつけただけの参加者が気合を入れていました。

背を反らせて、巨大な三方に固定されている餅をお腹の上に乗せ、運んでいきます。

せっかくお腹の上に乗せても、思い切り背を反らせ続けないと重心が前方に移動してすぐに餅を前方に落としてしまいます。

目線を後方斜め上くらいに合わせて、周りの人の指示に従ってのメクラ歩きが基本です。

片道25m(だったと思います)折り返して50m、また折り返して75m…という具合でしたが、75mくらいで優勝ではなかったかと思います。

「こら面白い!ひとつやってみよう。」と飛び入りで入ってくる人の多くは一歩踏み出した途端に餅を放り出してしまいます。重心が前方に移動してしまうようです。




このお寺には「大山寺の大杉」と呼ばれる杉の大木があります。

樹齢は不詳!根元周囲8.24m、樹高28mの大杉です。

八十八ヶ所二番札所極楽寺にある、お大師様お手植えの長命杉よりだいぶ大きいようです。

あの杉の樹齢はまあ1200年くらいでしょう。

ではこの杉は…。

つっかえ棒もなしに自立しているすごい杉でした。



別格二十箇所の数珠玉をいただいて帰りました。


昨日チリで大地震があり津波が心配されましたが、被害はなかったようです。

天気が良くてすがすがしいお参りが出来ました。


区切打ち4日目‐坊ちゃん湯

2010年02月10日 | Weblog
お参りを済ませて松山市街に帰ってきました。

坊ちゃん湯に浸かるつもりです。



道後温泉に入って坊ちゃん湯に向かう間に「道後ヘルスビル」という風俗のテナントの入った建物が目に付きました。

さすが温泉地!…こういうのはつきものだなぁ…。

…と思っていましたが、「人妻専門○○」「一生懸命営業中」などと書かれている看板を見ると、突然体の奥からなにかこみ上げてくるものがあって戸惑いました。(笑)

こういうところへ私は行かないものでもないのですが(笑)、さすがに今日はそのときではないだろうと我慢しましたが、なんだかウキウキ元気をもらった感じでした。

何なんでしょうね…あれは。




さて、坊ちゃん湯。道後温泉本館。

奮発して神の湯二階席800円です。

浴衣とお茶と煎餅がついて60分の時間制限です。

昨日からとても暖かい日で、お客の要望(クレーム)により季節はずれの天井扇風機を回し始めたとのことでした。

風呂に入った後二階の畳の間でくつろげるのがとりえです。

二階から外を見渡すと心地よい風が顔に当たって気持ちのいいものです。

観光客が写真撮影をしたりお店をのぞいたりするのが見えますが、どういうものか彼らはぜんぜんこちらに気づかないのです。

二階が高い位置にあるのかな?とも思いますが、とにかくこちらから一方的に見下ろす感じは悪くなかったですね。(笑)


隣の若い男性客が「坊ちゃん団子」を注文したのでどんなものが来るのか見ていたところ…上品な急須に入ったお茶と、爪楊枝くらいの串に三色団子が刺してあるのがなんと一本!一本だけです!

これで300円か400円かするわけです。

一番高い霊の湯三階席は1500円ですが、個室に入れて浴衣とタオル、お茶と坊ちゃん団子がついて制限時間80分です。

フフフッ…これは1500円払って三階席に行くべきだったな、若いの!(笑)


三階にある「漱石の間」をご覧くださいとの案内があり、のこのこ行ってみました。

霊の湯三階席の個室が並んだ一番奥右手に「漱石の間」はありました。


何ということもない六畳間でしたが、ここにあの文豪が坐ったのか!と思うと手のひらがムズムズするような(ちいさな)興奮を覚えました。


しかしこういう部屋や文化財である建物をを維持したり何かと物入りではありましょうから、さほどお腹のすいているわけでない観光客に若干割高な値段のものを販売してもまぁ許されるのかなぁ…とも思いました。

区切打ち4日目‐五十三番円明寺

2010年02月10日 | Weblog
五十三番札所円明寺です。

本尊は阿弥陀如来。駐車場無料。

五十二番太山寺より松山方面に引き返すこと2kmあまり。平地に立つ小さめのお寺でした。

無事お参りを済ませました。


ガイドブックと経本に従ってお参りをするとだいたい一ヶ寺40分かかりますね。

お寺の入り口の仁王門を入って出るまでの時間です。

今日はこれで巡拝は終了。坊ちゃん湯に入る予定です。

三ヶ寺を回ったのみですが、結構疲れました。

区切打ち4日目‐五十二番太山寺

2010年02月10日 | Weblog
五十二番札所太山寺です。

本尊は十一面観世音菩薩。駐車場無料。

五十一番石手寺から10kmあまり。五十三番円明寺の前を通り過ぎて向かいました。

石手寺の駐車場でこの寺へ向かう地図をもらったのですが、長い距離をA4の用紙にまとめてあるので省略のため縮尺が統一されておらず、勘違いもあってちょっと道に迷いました。


大きな山寺でした。

お参りしている最中に巡礼でもないような爺さんが、念仏を唱えている私のすぐ目の前を行ったり来たりして邪魔になります。

「無礼な爺さんだな!その年になって礼儀も知らんのか!」と多少腹が立ちましたが、巡礼中には姿かたちを変えたお大師様と出会うとのことであります。

この爺さんがお大師様でないという保証は一切ないことでもあります。

「いらんことを言うて罰でも当たったらそれこそ衛門三郎の二の舞だ」と我慢していました。




無事にお参りを済ませてふと気づいたのですが、このお寺は合格祈願のお札を授けてくれるようです。


ちょうど受験シーズンでもあります。

「ははぁ…あの爺さんは孫娘の合格祈願に来ているのだなぁ…。」

男の子ではない!なぜだか女の子、孫娘の合格祈願のような確信が沸いてきました。(笑)


可愛い孫娘がどこの学校を受験するのか知りませんが、その孫娘の合格を願うために(他人の巡礼の邪魔をするのも気づかないくらい一生懸命に・笑)ご利益のあるというこの寺にお参りに来たんだなぁ…。


腹も立たなくなりました。

写真は山門の千社札です。


区切打ち4日目‐五十一番石手寺

2010年02月10日 | Weblog
五十一番札所石手寺です。

本尊は薬師如来。駐車場210円。(軽自動車、200円に負けてくれました。南無阿弥陀仏!)

このお寺ははじめ「安養寺」という名前だったのですが、鎌倉時代に「石手寺」と改名したそうです。

先日お参りした「別格九番文殊院」の由来となった、因業庄屋の衛門三郎が出てきます。

衛門三郎はお大師様を粗末に扱った罰を受けて八人の子供を亡くしてしまいます。

心を入れ替えた衛門三郎はお大師様を追って八十八カ所の巡礼に出ますが、なかなか出会うことが出来ず21回目の巡礼途中でやっとお大師様に会うことができました。

そこで罪を許されて安らかな死を迎えることが出来たのですが、死の間際お大師様が衛門三郎に「生まれ変わるとしたら何になりたいか」と尋ねたところ、「領主に生まれて善政を敷きたい」と答えたそうです。

お大師様はうなづき、「衛門三郎」と刻んだ石をその手に授けたとのことです。

後年、その「衛門三郎」の石を握った赤ちゃんが生まれました。

衛門三郎の生まれ変わりです。

それにちなんで「石手寺」と名前を変えたとのことです。


…本当のことなのでしょうか?

とても事実とは思えません。


この寺が(戦災後の再建ですが)そのまま残り変らぬ信仰を集めている現状と、信じられないような言い伝えとのギャップをどのように消化したらいいのでしょうか?



写真は大師堂です。