台風で民家横に崩れてきた土砂(20日午前9時36分、和歌山県新宮市で)=関口寛人撮影
強風にあおられる中、横断歩道を渡る人たち=佐々木紀明撮影
土砂が流れ込んだ民家(20日午前9時11分、三重県紀北町で)=田口詠子撮影
大型の台風6号は20日正午現在、和歌山県の潮岬の東約40キロを時速20キロで東に進んでいる。
気象庁は、東海地方から東北地方の太平洋側では21日にかけて断続的に非常に激しい雨になる恐れがあるとして、土砂災害や河川の氾濫に警戒するよう呼び掛けている。高知県馬路村では19日の降水量が851・5ミリとなり、1日の降水量の国内最多記録を更新した。
警察庁によると、高知県と奈良県でそれぞれ男性が行方不明になっているほか、九州から関東までの15府県で計53人の重軽傷者が確認されている。
読売新聞のまとめによると、午前8時現在、和歌山、三重両県で736世帯1523人に避難指示、和歌山、香川、徳島、三重、愛知の5県で計約1万3600世帯2万8900人に避難勧告が出された。
交通機関では羽田発着などの航空便100便以上が欠航し、東名高速の富士インターチェンジ(IC)―清水IC間が通行止めになるなど影響が広がっている。
気象庁によると、台風の中心気圧は980ヘクト・パスカル、中心付近の最大風速は30メートル。最大瞬間風速は40メートル。今後は、21日にかけて東海道沖を東南東に進む見通し。21日正午までの24時間に予想される雨量は、東海地方が250ミリ、関東甲信越地方と東北地方が200ミリ。
(2011年7月20日13時00分
読売新聞)
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