社団法人「秋田犬保存会」（本部・秋田県大館市）の使途不明金問題で、同会は２８日、経理を担当するなかで着服したとみている元事務局長補佐の女性（懲戒解雇）について、近く業務上横領容疑で告訴する方針だったが、見合わせたと発表した。
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相談していた秋田県警大館署から２６日、「女性の流用は見受けられなかった」と説明があったという。
同会は、女性と接触できないため、約４９０万円の使途不明金の行方について、女性に質問状を送った。２２日、女性から「定期預金は解約したが、会の印刷代や郵送料として使った」という内容と、大まかな金額が記された回答が文書であった。
同会は女性の回答を基に、解約金を使ったとしている支払い先に事実関係を確認する方針。
同会は、その結果を踏まえて対応を協議する。女性に損害賠償を求める訴訟を起こすことも引き続き検討している。
佐々木隆事務局長（６３）は「パソコンに残る帳簿のデータでは約４９０万の使途不明金がある。使途を明らかにするためにも訴訟を検討している」と説明した。
この問題を巡っては、伊藤毅会長（５８）ら理事９人と監事３人の役員計１２人が責任を取り、５月にも開かれる臨時総会で辞任することが決まっている。
（2013年3月29日13時07分
読売新聞）
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