両国合意 優先権持つ日本けん制
韓国の李明博(イミョンバク)大統領とトルコのエルドアン首相が5日、イスタンブールで会談し、中断していたトルコの原子力発電所建設交渉を再開することで合意した。
韓国の聯合ニュースなどが報じた。トルコの原発建設交渉は日本が先行していたが、東京電力福島第一原子力発電所の事故後に交渉が停滞している。トルコは韓国と日本を競合させることで、対日交渉を促進させる狙いがあると見られる。
トルコ政府は、今年6月末を交渉期限とする考えを本紙に示している。韓国の交渉再参入で、日本関係者の危機感が高まりそうだ。
エルドアン首相は2011年11月、仏カンヌで開かれた主要20か国・地域(G20)首脳会議で、李大統領に建設交渉参加を要請していた。トルコは黒海沿岸シノップの原発計画を巡り、10年に韓国との交渉をいったん打ち切って日本に優先交渉権を与え、東芝が受注を目指している。
(2012年2月7日
読売新聞)
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