証券大手の三菱UFJモルガン・スタンレー証券が今月3日から実施した希望退職の募集に対し、全社員の15%前後にあたる千人程度の応募があったことがわかった。想定以上に多かったため、募集を3日間で打ち切った。欧州の政府債務(借金)問題などによる世界的な株安の影響が国内の証券大手の経営に波及してきた。
同社関係者によると、退職金に上乗せされる割増金が多いことが応募者が殺到した理由だという。ただ、応募者全員が辞めると業務に支障がでるため、今後、絞り込む方針。定年退職なども含め、全体の社員数(6月末で約6600人)を来年3月までに1割超減らす予定だ。
同社は、今年3月期決算で金融派生商品の売買失敗から1449億円の純損失を出した。店舗集約などの経費削減を進めたが、今年4~6月期決算でも54億円の純損失に。約270人が応じた2月に続き、今年2回目の希望退職募集に踏み切った。
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