(パCS第1戦=9日、ロッテ6―5西武)
1失点の涌井から、9回はシコースキーへ。盤石のリレーのはずだった。「涌井は辛抱強く投げた。予定通り」と西武の渡辺監督。まさかの暗転が待っていた。
4安打に1四球。監督がたまらずマウンドへ出向き、守護神に交代を告げた。「計算外だった。状態は上がってきてはいるんだけど……」。シーズン終盤に疲労によるひじの張りを訴え、登板間隔が空いた。それでも3日前の実戦登板では、本来の球を取り戻していたのだが。「勝負球が甘かった」とシコースキー。
8回の攻撃で細川に代打を送ったため、今季一度も組んでいない銀仁朗がマスクをかぶった。直球が走っていないと判断し、右腕が一番自信のないフォークを多投させた。いつもと違う配球も影響したのかもしれない。
もう負けられない状況で、傷心の助っ人に9回を任せられるか。「今は何とも言えない」と監督。逆転でリーグ優勝を逃した重苦しい雰囲気が、再び漂った。(山口史朗)
●中村(西) 先制ソロ。「バットの芯だったけど、上がりすぎたからどうかと思った。(3回以降は)なかなか点が取れない投手だから……」
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