PENTAX K-1を手放しました

2023-02-22 22:10:26 | 写真撮影/撮影機材

Uさん、こんばんは。

 

昨日の投稿で、PENTAX(リコーイメージング)の将来について危ぶんでいる旨の書き方をした後での書き込みですから、少々後ろめたいのですが、タイトルの通りです。

 

家電販売店でのPENTAXコーナーの消失を知ったのは一昨日のことですし、K-1の放出はそれより前の事ですから、投稿内容のニアミスは本当に偶々のことです。

 

リコーの動向を訝しんで、貧乏くじを引かぬよう早めに手放したということでは決してありません。

現に、手元には645Dを残してありますし、35ミリ版用のFA limied2本も手放していません。

 

さて、K-1の購入動機は、御多聞に漏れず、2本のFA limiedを本来の画角で使いたいがためです。

 

FAlimied、特に77㎜F1.9の描写の美しさには以前から定評がありました。

レビューを見て自分も虜になりました。

 

購入したその当時は”日本製”にこだわっていました。

オークションで運よく国内生産時代の良品を見つけて、早々に落札していました。

 

FA77とFA43までは立て続けに入手します。

31ミリの方は価格がこの2本よりかなり高額ですから、一括の購入は見送りました。

そして、k-1はまだ高かったため、その代用としてK-5iisを使って撮影をしています。

 

撮影対象は家人です。

主に家の中での普段の生活の一コマを切り取っていました。

 

ですが、結局不満が出ます。

室内では77mmに1.5倍の係数の115ミリは少し長過ぎるんですね。

 

K-5iisでは結構偽色が出ました。

人の唇が不自然に明るい桃色に偏色します。

 

こういうこともあって、最終的にK-1購入へと進みます。

FAlimiedをAPS-C機で使って、やはり不満が出てk-1に行くというコースも有りがちですね。

 

SONY製の35ミリ版機をアダプターを噛ませて使う、という手もありましたが、これですと購入当時はマニュアルフォーカスしかできませんでしたから、AF動作を希望していた自分は、こちらの選択肢は選びません。自然K-1となります。

 

既にk-1Ⅱも発売されていましたけれど、取得理由がFAlimiedを使うということだけで、格別の性能・機能は必要ありませんから、安くなった中古の”素の”K-1で良かったのです。

 

買うまでにかなり悩みましたし、良いものにもなかなか出会えませんでした。

行きつけの中古カメラ店で一度は買うことが出来たのですが、当該機のモードセレクターに不具合が発覚して速やかに返品です。

 

それから暫くは模様眺めが続きましたけれど、ある時、良品が適価でネットに出て来たのを発見し、即座に購入手続きを取りました。

その個体は、k-1Ⅱ相当にアップグレードされていましたから、最初に買った個体よりも値段は高めでした。

しかし、前回不具合に当たってしまったこともあって、その時は”程度”を優先したのです。

       

そんなK-1を手放した理由は、写真機材の競合です。

手に入れてみたものの、実のところ余りk-1を使うことはありませんでした。

一向に使用頻度が高くなりません。

 

そして、これからも恐らくあまり使うこともないだろうと考え、結局は見切りをつけることになりました。

今なら程度も良いし、売却時に購入時との差額もそれほど出ないだろうという、経済的な側面からの判断もありました。

 

家人を撮影するために買ったk-1ですけれど、当時はEOS-1Dmk4、6D、645D、E-M1などが手元にあって、使い勝手の点からそちらの機器を手に取ることが多かったのです。

 

PENTAXコンビは良い写真が得られることもありますが、駄目な時も結構あります。

k-1の筐体は厚みがあってボッテリしており、薄手のボディが好きな自分に馴染みませんし、独特の少し強めのショックのあるシャッターフィーリングも、悪くはありませんがあと一歩という感じで、所謂官能性能があまり高くありません。

 

出る絵が安定していて、ハンドリングも良いCanon機を使うことが多く、k-1の影はだんだんと薄くなりました。

 

そんなことは購入前から分かっていただろうと言われると、それはおっしゃるとおりで、店頭でk-1のハンドリングを確かめたときは、実のところ一抹の不安がありました。

ですけれど、結局は物欲に負けて、リスク含みの商品選びをしてしまった、ということは言えるかもしれません。

 

手元にある同じPENTAXの645D の存在も大きいものがあります。

同じ会社の製品同士でも競合しました。

カメラというよりも、645レンズとFAlimiedとの競合と言えるかもしれません。

 

645の75ミリですとか、55ミリはなかなか良い味を出します。

PENTAXのレンズらしく、描写が柔らかで諧調が豊かです。

 

流石にセミ版のレンズですね。

設計にゆとりがあるのでしょうか。

 

35ミリ版のFAlimiedを否定まではしませんが、645レンズでも同じような撮影は出来るのだと、少なくともそういう評価は出しました。

Limitedでなくても645レンズがあるだろう、そういう判断です。

 

これでk-1の命運は決まります。

程度が良いですから、手元に残しておきたいという気持ちは僅かに残っています。

 

が、もういいやという気持ちもあって、相半ばする心理状態の中、買い手が現れたら仕方がないという、宙ぶらりんな気持ちでオークションサイトでの出品を続けました。

 

で、k-1のインプレションですけれど、余りに使っていませんから、どうにも有益なコメントが出来ません。

強いて言えば、645とバッテリーが同じで使いまわしが出来てい良い、ぐらいでしょうか。

後は、やはり重いですね。が、これはカタログを見ればすぐに分かることです。ここで伝えるまでもありません。

 

ボディはマグネシウム製であった気がしますが、外装仕上げのせいか、何故かちょっとプラスティック感があって、値段なりの高級さが得難いような気がします。

モノとしての作り込みは良く、各部位はしっかり作ってありますしダイヤルなどの操作はし易く、ちゃんと上部パネルのバックライトもありましたけれどね。

 

ボディは厚みがあってゴロゴロしています。そして重たいです。

ですからハンドリングは圧倒的にK-5iiSの方が優れていました。

 

それにK-5iiSには凝縮されたモノとしての良さがあり、K-5iisの方がそれなりの高級感を感じられたぐらいです。

ここでK-5iiSを褒めてばかりも仕方ありませんね。

 

話をk-1に戻します。

背面の液晶モニターは大変に高精細で綺麗です。

そしてそうですね、やはりシングルレフレックスですから、ファインダーのことは言わなくてはいけません。

 

やはり大きく明るく見やすいです。

視野が広くて明るいですから、枠の中で撮像対象を追いかけるのは気持ちが良いことでしょう。

 

PENTAXのカメラは、露出やオートの色温度設定が不安定で、室内などの照度の高くないところでは、コロコロ色や明るさが転んだりしますが、それでもk-1の露出制御はK-5iiSよりも圧倒的に優れていました。

35ミリフルフレームの撮像素子・画像処理関連の性能が、APS-C機よりもかなり高いのではないでしょうか。

感度も異常なほど高く(ISO81万9千2百)まで設定できますから、高感度性能も高いのでしょう。

 

ただし、実際の撮影では、FAlimiedという明るいレンズの絞りを開け気味にしていましたから、それほど感度が上がらず、実感としては何とも言えません。

それに自分の高感度撮影時のノイズについては、他の人よりかなり許容範囲が広いものですから、それについて触れたところであまり実になる話にはならないでしょう。

 

K-5iiSの悪口を少し言いましたけれど、戸外での撮影では全く問題はありません。大変に良い描写です。

PENTAXのカメラ全体に言えることですが、カメラの防滴仕様もあって、本来はフィールドカメラとしての使い方が合っているのでしょうね。

 

なんだかんだと、中身はありませんがそれなりにK-1について書きましたね。もう実機は手元にありませんが…。

 

ということで、残された2本のFAlimied。

処分するという道もありますが、最初の方で触れたように、SONY製の35ミリフルフレーム機を買って使いまわすということも出来ます。

 

CanonのEFマウントレンズも少しですが、持っています。

今後、EOS-1DMK4が壊れたとしても、Canonの一眼レフカメラはもう買いませんし、RFシステムへの移行は考えていません。

 

EFマウントレンズもいつかは放出もあるかもしれませんが、取り敢えずの有効活用の視点からすると、マウントアダプターを介してSONY機で、という道はあり、どうせならばEFレンズとFAlimiedをSONY製で串刺しのようにして使うという選択肢も見えてきます。

 

Eマウントのレンズも手元にありますしね。

これは結構良い考えかもしれません。

 

それでも645レンズとFAlimiedの競合関係は残ってしまいますけれど、先の事ですしね、余り考えないでおきましょう。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。

 

 

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