似非マニアの戯言

2023-03-07 22:05:34 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

 

薄給の身でありながら、あれやこれやの多くの趣味があり、またそれ以外の生活上のお金の掛かることがありますから、オーディオに余りお金を掛けられません。

安いものばかりで、何とかやっています。

 

上流部(DAC等)は比較的低廉なものが多いため、新品購入もあります。

DAC2台、DDC,マスタークロックジェネレーターで33万ほどです。

 

アンプ・スピーカーは新品で買えば、値が張りますから中古品です。

全部で38万円ぐらいです。

 

総額で61万円、これにケーブル、パワーディストリビューターを入れれば、70万円ぐらいでしょうか。

新品で買っていたらもっと上に行っています。100万近いですかね。

 

もっともお金を掛けている人からすると、ケーブル一本にも満たない金額かもしれません。

たかがそれっぽちか、と言わればその通りです。

 

あまり大きな顔は出来ません。

 

ただ、それでも、オーディオに関心の無い人からすれば、それなりにお金を掛けているかもしれません。

音楽を聴くだけの機械のために70万円?

 

一般の人には少し訝しく思われることでしょう。

自分も少し変だ、と思うことがあります。

 

これだけ掛けて、この程度の音か。

全く満足できない、不満だらけの音だ。

 

どうしてなのだ。

こういうオカシさ、不条理です。

 

インターネットで情報検索をしますと、世には自分よりももっと大きな金額をオーディオに投じつつ、同じ悩みを抱える人が確かにいるようです。

 

その方々の苦労・心労は想像を絶するものがありますね。

掛けたお金が違いますから、求める音が得られぬときは、本当に辛いものがあるでしょう。

 

そういう方々数多にいらっしゃる。

オーディオ中古市場の隆盛、取引きの規模の大きさがそれを物語っています。

 

確かに、グレードアップの買い替えはあるでしょう。

でもそれ以上に、製品に不満を持っての買い替えのほうがはるかに多いはずです。

 

自分も導入しては手放し、導入しては手放しの繰り返しです。

しかも近年はその頻度が上がっています。

 

堪え性が無い、と言われればその通りです。

ですけれど、最近は、駄目と思ったらスパッと行ってしまった方が良いという考えです。

自分の気持ちが機器から離れてしまったらそこでお仕舞ですね。

 

世の中は、それで満足はしているものの、次のステージを目指して決断をする人たちも沢山います。

中古買いの多い自分はその方々の行為の恩恵を受けています。

 

思慮して決めたらスパッと実行する。

これが素晴らしいと思います。

 

お金があればね、これが出来るんですが。

尤もお金に制約がある人であっても、掛けるところにはお金を掛け、省くところは省くなどして、合理的にシステム構築をしている人はいるでしょう。

 

結局は、心の問題ですね。

優柔不断な自分ではなぁ。難しいところです。

 

で何故こんなことに触れているかというと、自分もそろそろ次のステップを目指すべきかもしれない、そう思うようになって来たからなのです。

 

今、プライマーコンビとDALIのスピーカー、IFi audioのDACでそこそこの音が出ています。

この組み合わせで、当面はそれなりに満足できる音質で音楽を楽しめることでしょう。

 

そうなるともう駄目なんですよね。

自分もオーディファイルの端くれ(末端の席に座っている)ですから、一応の手応えを感じてしまうと、それで満足できなくて、更なる満足(感動)を目指して、どうしても次の階段を上がりたくなってしまうんですね。

 

それがオーディオマニアの性(さが)なんでしょうか。

大したスキルも、知識も無いんですがね。

 

お金も無いのに、こうしたところだけ一端(いっぱし)のマニアのように振舞おうとしています。

困ったものです。

 

本当に一番良い、と思うのは、ある程度お金が掛かっても良いから、お店の人の助言と協力の元、視聴を繰り返して良いと思ったものを買って、長い間使うことですね。

 

音に満足出来るのがまず何よりですし(これが一番大事)、(不満が出て)買い直しのための情報収集をしなくて済むという、時間の節約にもなります。

他の製品が気にならないで済む、というのは、精神衛生上極めて良いものです。

 

推敲して出した結論が結果として良いのですから、自分の判断、決断に自信もつくでしょう。

三方、四方に良いことづくめです。

経済的にも、結局これが安上がりです。

 

で、自分はと言えば、この成功の法則を無視して、推論(自分の見込みや関心)という、あやふやで危険なものに掛けていくことになります。

 

もうやめればよいのですが、ネット上のレビューなどを鵜呑みにしてですね、あの機器をどうしても手元で評価してみたい、という衝動に駆られて、銭失いに向かうことになります。

どうしようもないですが、仕方がありません。

 

お金が無いですからね。

幾つかの機器は手放すことになります。

 

手放せば、ある程度の損金が出ます。

使用した分の償却だと言えば、そういう言い方も出来ますが、所有期間が短くて大した使ってもいませんと、ただお金を捨てているだけになります。

 

カメラの方はそれに近いですね。

結果として、ただ購入欲・所有欲(物欲)だけを満足させるためだけにお金を投じてきたようなところがあります。

時として、モノへの執着が増して可笑しなことになりそうですが、それでも写真機の方は大分落ち着いてきました。

 

自分の中のオーディオでは、まだそれが残っています。

写真機も可成り高額なものが増えてきましたが、オーディオはもとより価格幅が非常に広いですからね。

上を目指せばきりがありません。

 

と言ってもどうにも追いかけ切れませんから、どこかで線引きは必要です。

まぁ、そもそも今の環境では上級のオーディオ機器は、その性能が生かせず、却って無駄が多いですからね。

 

少し前の中級機を買ったり手放したりを繰り返しすことになるでしょう。

で、損金が積みあがっていって、これ以上オーディオに投資が出来なくなった時が来たらそこで終了です。

そこに行きつくまでに、どこかでこれで満足、といった機器に巡り合って幸せな時間が過ごせていれば良いのですが。

 

最後は妄想になりました。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。