スピーカーケーブルの比較

2023-03-04 23:10:41 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

 

Wireworldのスピーカーケーブル、HES。

ケーブルなんて何でも良く、出音も気にしないと書きましたが、やはり気になり始めました。

 

そこで、以前使っていたBELDENのSTUDIOと比較してみることにしました。

スピーカーの位置を調整して、短い線長であるSTUDIOでも配線可能にします。

 

STUDIOの品番は、確か717EXです。

もう一つ上の718EXに行きたかったところですけれど、使っているバナナプラグには太過ぎました。

 

その前は、716EXを使っていましたね。

717EXに替えたところ、716EXよりも低音が出てもっさりした音になりました。

鈍重な音に嫌気がさしましたが、使っているうちにそれも気にならなくなり、いつの間にか常用ケーブルです。

       *     *

BELDENのSTUDIOに付け替えて音出しです。

 

音像が中央寄りに小さく丸くなりました。

音量を上げても、まとまった丸が大きくなるだけです。

パァーっと細かい音が広がる感じではありません。

 

低音と高音は控え気味な感じです。

嫌な堅苦しさはありません。

角の無い耳障りの良い音です。

 

いかにもHiFi、という感じではありませんが、長い間ストレスなく聞けるような音です。

突出したものはないけれど、中音中心にバランス良くまとめた、というのでしょうか。

元々は業務用ですからね。ポイントは正にそこなのでしょう。

 

HESに替えました。

一聴して力強さが出たのを感じます。

音が広がる、というよりも、前に出てくる感じです。

 

高音と低音が前に出ます。

相対的に中音が引っ込んだような感じです。

 

解像感も少し上がって、STUDIOよりも音がはっきり明瞭になりました。

少し緊張感のある音です。

HESにすると、音と対峙して聴く、そんな感じになります。

 

STUDIOですと、ゆるーく音楽を聴く、そんな感じです。

時に寝てしまいます。

HESでは、目が覚めます。

 

BELDENの音に耳が慣れてしまってるのかなぁ。

STUDIOの方がリラックスして聴けます。

 

DACの設定や、音楽プレーヤー(ソフトウェア)のレートを色々変えてみましたが、HESの基本的な性格(音質)は変わりません。

折角買ったWireworldのケーブルですけれど、これならBELDENに戻した方が良さそうです。

 

アンプやスピーカーとの相性もあります。

機器を換えればまた違う結果が出てくるでしょう。

 

それから、曲(録音状態)によっても音の出方が違います。

STUDIOよりも却ってHESの方が良いというケースもあるでしょう。

 

ただ、現構成の機器にHESを活用した場合、普段よく聞いている曲にはちょっと向いていなさそうだ、ということは言えそうです。

ということで、時間をたっぷりかけて仕上げたHESは、ごく短期間の使用で屋根裏のストック用具入れ行きになります。

 

まっ、こういうこともあるでしょう。

ケーブルの比較、やってみて良かったです。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。